鉄板好き必見!SOTOのソロキャンパー向け鉄板!
今回紹介するのは、こちらの鋳造鉄板「ミニマルグリル ST-3100」(税込6,600円)。
縦横いずれも13.5cmというサイズ感で、ソロキャンプでお肉などを焼くのに適したコンパクトサイズの鉄板です。
SOTO ミニマルグリル ST-3100
「ST-310」専用のオプション
ちなみにこのプレート、同社のシングルバーナー「ST-310」(写真下)および「レギュレーターストーブRange ST-340」のオプションアイテムである「ミニマルワークトップ ST-3107」(写真上)の、さらにうえに乗せて使用するアイテム。
「ST-310」はキャンプでは王道のシングルバーナーのひとつなので、愛用しているキャンパーさんも多いはず。果たして純正オプション品がどのぐらい使いやすいのか、期待が膨らみますね!
SOTO レギュレーターストーブ ST-310
SOTO ミニマルワークトップ ST-3107
使う前にシーズニングをしよう
鉄フライパンや鉄板などの鉄製品は、使用前に防サビ剤を落とし、焦げ付きにくくするために油を染み込ませるシーズニングという前処理が必要。
「ミニマルグリル」も同様で、使用前には必ずシーズニングをおこないましょう。
まず、洗剤でしっかり洗ってからグリルの色が変わるまで火にかけていきます。開封時は銀色の状態ですが、熱が加わることで徐々に濃い色に。
グリルが満遍なく青白い色になったら一旦冷まし、全面に食用油を塗ってから、また火にかけます。
それを数回繰り返し、全体的に黒くなったら完了。筆者は鉄板をホルダーにセットした状態でおこなっていますが、シーズニングの際にはホルダーは使わなくていいようです。
詳しいシーズニング方法はSOTOの公式サイトに掲載されている動画をご覧ください!
「ミニマルグリル」の組み立て方法と特殊な表面加工をチェック!
シーズニングが終わったら、ワークトップにグリルをセットしていきます。
まずはオイル受けをワークトップの中央にセット。動かないようにしっかりはめ込みます。
続いて、グリルの両側にホルダーを取り付け。グリル表面にはカーボンを露出させて熱伝導率を高め、食材をくっつきにくくするための細かい筋状の凹凸があります。
肉から出る油はこの筋に沿ってオイル受けに落ちていくので、オイル受けに対して筋が縦になるようにセットしましょう。
ホルダーを付けた状態で、グリルをワークトップに置きます。
このとき、ホルダーの脚をオイル受けの溝に差し込むことで、グリルがしっかりと固定されます。このあたりのフィット感の良さは、さすが純正オプション! という感じです。
ホルダーの脚は左右で長さが異なっていて、セットするとグリルは若干斜めになります。この傾斜によって、肉の油がオイル受けに流れていくんですね。
以上で準備は完了、いよいよ調理していきます。
実際に食材を焼いてみた!
さてそれではいよいよお楽しみの時間、実際に食材を焼いて、焼け具合をチェックしつつ美味しいお肉を味わっていきましょう! 今回は、オイル受けの効果を確かめるためにも、脂が多そうなハンバーグを用意してみました!
充分に熱したグリルにハンバーグを置きます。今回のハンバーグは牛100%なので、多少赤味を残した状態でサッと仕上げます。
片面が焼けてからフライ返しを差し込むと、スッとお肉を持ち上げることができました。また、脚が固定されているためグリルがズレたりせずに安定しています。
固定されていない鉄板だと、食材を動かした拍子に五徳からズレ落ちそうになりヒヤッとすることがあるんですが、そういった心配とは無縁ですね。
両面共に火が通って、美味しそうに仕上がったハンバーグ。肉から出た脂は鉄板をつたって、しっかりオイル受けへ落ちています。余分な油を落とし、ヘルシーな仕上がりになっていることでしょう!
調理後のグリルを見てみると多少のコゲが残っていましたが、フライ返しで軽く擦るだけできれいに剥がれ落ちてくれました。
コゲ付き防止の表面加工の効果は高く、メンテナンスもしやすい印象です。
こんなものも焼いてみた
グリルの使い心地を詳しくチェックするために、ハンバーグ以外のものも焼いてみました。
コロコロ転がるウィンナーも
まず最初に試したのはウィンナー。想像はしていましたが、グリルが傾斜しているため、横向きにウィンナーを置くとコロコロと転がってオイル受けに落ちてしまいました。
縦に置く分には問題なく、しっかり美味しく焼けました。サイズ的に、一度に焼ける本数には限りがありそうです。
くっつきやすい豚スライス肉
続いて試すのは、豚の薄切り肉。BBQ網などで焼くとすぐ焦げてくっついてしまい、なかなかうまく焼けないお肉の代表格ですが、「ミニマルグリル」ではどうでしょうか。
片面に火が通り裏面を焼くために持ち上げようとしたところ、ほとんどこびりつくことなくペラっと簡単にはがれました。
このはがれの良さは、これまでに味わったことがない気持ち良さでした。
目玉焼きにも挑戦!
そしてこれもなかなか難しそうですが、目玉焼きに挑戦。普段の調子でパカっと割って卵を落としてみたところ……。黄身が勢いよく斜面を滑って、オイル受けへまっしぐら! やはり傾いた鉄板で目玉焼きを作るのは難しいですね。
悔しいので再挑戦ということで、今度は低い位置でそーっと慎重に殻をオープン! 2回目はなんとか滑り落ちることなく、無事に目玉焼きを作ることができました。
ちなみに側面はホルダーが壁になり食材が落ちるのを防いでくれます。目玉焼きに限らず、やわらかい食材を焼く際はこの“防波堤”が活躍してくれることでしょう!
最後はトースターとして使えるか実験
そして最後に焼くのはパン。小ぶりなコッペパンを半分に切って、グリルのうえへ。
グリルをしっかり熱した状態だったこともあり、わずか数十秒で表面がカリッとなりました。
「ミニマルグリル」の総評!
傾斜のため転がりやすいと焼きにくいものもありましたが、固形物であれば全く問題なく、慎重にやれば大抵のものは焼くことができそうな印象でした。
純正らしいフィット感でSOTOユーザーにはおすすめなグリル
シングルバーナーの五徳に乗せて使うタイプの鉄板の場合、食材を動かそうとした拍子に鉄板が脱落しそうになったり、サイズが小さくて食材そのものが鉄板から落ちそうになるシーンが多々あります。
その点、SOTOの「ミニマルグリル」は、ホルダーの脚がワークトップに固定されているのでかなり安心! 食材が焦げ付きにくく焼きやすいので、既に「ミニマルワークトップ」をお使いの方にはもちろん、安定感のあるソロ用鉄板をお探しの方にはおすすめしたい、調理しやすいソロ向けグリルでした。
SOTO ミニマルグリル ST-3100