人気の扇風機をキャンプで使ってみた
こちらのちょこんと置いてある扇風機がシロカの「ANDON FAN(アンドン ファン)」。
今回は実際にキャンプで使いながら、特長や気になるポイントをチェックしていきます。
シロカ ANDON FAN
設置方法は3パターン
「アンドン ファン」の設置方法は3パターン。
この3つです。
テーブルに置くもよし、テントポールに挟むもよし。本体が安定する場所であれば、こんな風にチェアやコットにも取り付けできます。
さらに、パイプユニットは脚の向きを変えると〈正面〉と〈上面〉の2パターンに変化。上面バージョンはテント内で風を循環させたいときにとても有効。
状況に応じてアレンジできるので、とにかくアンドン ファンは自由度が高い!
コードレスだからどこにでも持ち出せる
コードレスなので使う場所を選ばず、持ち運びのストレスもなし!
本体は直径約22㎝で、大きすぎず小さすぎない程よいサイズ感。重さは本体+スタンドで1.1kg、片手持ちも余裕です。
スマホ充電ができる
操作パネルに給電ポートがあるので、モバイルバッテリーとしても機能します。
これまでアウトドア向きのコードレスファンというと、ルーメナーの「ファンプライム」やプリズムの「クレイモアV600+」、マキタの「充電式ファン」といった面々が思い浮かびますが、給電ポートがあるのはシロカだけ。
給電中は扇風機が使えなくなりますが、それでもスマホやヘッドランプの電池が切れてしまいそうなときは助かりますし、本体の電池残量もひと目で分かるので給電のタイミングも計りやすいです。
USBを差してもなかなか充電が始まらないな〜と思ったら、給電ボタンを押すことで充電がスタートするしくみになっていました! このボタンで出力を切り替えているようです。
首振りで心地よい風を拡散
ユニット(脚)を取り付けると75度首振り機能を使うことができます。風が一点に集中しないので、座っていても心地よい風を感じられます。もはや扇風機に首振り機能はマストですよね!
ちなみに首振りの状態でもう一度ボタンを押すと、その角度でストップすることもできました。
風量は6段階、タイマー設定もOK
風量は1〜6までの6段階。日中は最大の6、寝るときは3など、状況に合わせて細かく設定できます。
1,2,4,6時間までタイマー設定も可能。これで切り忘れによる“朝冷え”回避!
カラビナ付きリモコンが有能
電源のオンオフ、風量、首振り、タイマーはリモコンでも操作OK。3mほどの距離までなら遠隔で操作できます。座りながら&寝ながらでも調整できるのってめちゃくちゃイイですよね(ただ角度によっては反応しにくいな、という印象あり)。
リモコン付きは他メーカーでも見かけますが、優秀だなと思ったのはリモコンがカラビナ一体型になっていること。引っ掛けておけば紛失しにくくなるので、これは地味に重要なポイント。
防じん・防滴仕様になっている
USBポートはゴムカバーでぴっちりと覆える仕様で、JIS保護等級IP44の防じん・防滴性能あり。急な雨や水しぶきに対して耐えられる点もキャンプではありがたい!
虫よけにも役立てられる
アロマケースが付属しているので、ミントやレモンユーカリといったアロマの精油を使えば、虫よけ効果も期待できそう。
さりげなくデザインが“お猿”になっているところも、遊び心があって◎。
もちろん、道中のクルマでも頼りになる!
後部座席はエアコンの風が届きにくいので、アンドン ファンをプラスして冷房効率をアップ、熱中症予防に。わが家はクルマでもヘビロテになりそう!
【ぶっちゃけどう?】とくに気になっていたポイント6つ
ざっと使ってみた感じではネガティブな部分がないなーという印象の「アンドン ファン」。個人的には今回キャンプで使うにあたってとくに気になっていたポイントが6つあるので、その一報もまとめておきたいと思います。
ここが気になる1|風量MAXのときは、何時間動く?
満充電で最小風量1(首振りなし)の場合は、30時間使用できるとのこと。だがしかし! いちばん気になるのは、最も電力を消費するであろう最大風量6(首振りあり)なんだよな……と思ったんですが、これについてはとくに記載がなかったので後日自宅で計測。
検証してみた結果、連続稼働は4時間ほどでした。環境で左右されると思うのであくまで参考値です。
真夏の日中は風量MAXでずっと稼働させるだろうし、気持ち的には6時間くらいもってくれたらいいな〜と思いましたが、「アンドン ファン」同様の8000mAhの電池使用のルーメナーのファンプライムも最大風量の使用時間は約4時間とあるので、それを踏まえるとこの結果は妥当なのかもしれません。
本体は充電しながらでも運転できるので、今日はめちゃくちゃ暑くなりそうだな〜!という日はポータブル電源とあわせて使うのがよさそうです。
ここが気になる2|風量はもの足りる?
今回、気温25度の日に使用。5月にしては日差しがきつく、ちょっと動けば汗がじわっと出る環境。タープの下とテントの中では風量4〜6で使いましたが、風があるだけでかなり涼を感じました。
これなら30度超えの日でも大いに力を発揮してくれるはずです。
ここが気になる3|音はうるさくない?
お昼寝のときに風量1〜3で使いました。3でもなかなか静音で、個人的には気にならなかったです。
なんでも〈ふわビューン技術〉というシロカ独自のワザで静音性を実現しているそうで、風量1のときは木の葉がふれあう音より静かなんだとか。確かに、電源切れてる?と思うほど静音(むしろ無音に近い)。
ここが気になる4|指挟みの危険は?
ガードの隙間は、1番広いところで1cmほど。それでも幅狭な方だと思いますが、2歳の娘の指は入ってしまうので、お子さんがいる場合は気をつけた方がよさそうです。
ここが気になる5|テントのループに吊り下げできる?
テントに吊り下げできたらもっと便利だなと思い、こちらもやってみました。シェルターのループにカラビナを使って吊り下げています。
ただ、本体だけでは首振り機能が使えないのと角度も変えられないので、風がほしいところに届けるならやはりシロカの扇風機の特徴であるユニット(脚)を使った方が便利そうです。
本体の重さは800g、持つには軽いけど落ちてきたらそりゃキケン。一点に荷重がかかるので、落下なんてことがないよう十分注意したいところ。
ここが気になる6|クリップはどこまで挟めるか?
クリップはどの程度まで挟めるのか、またグリップ力についても気になっていました。取扱説明書には「35mmまでに取り付け可能」と書いてありますが、25mmのタープポール(赤)の場合、落ちはしないものの本体の重さでクルクルと回ってしまうことがあり固定しにくかったです。
35mmのテントポール(シルバー)でぴったり。幅32mmのテーブルにもしっかり固定できました。
接地面は波型で、滑りにくい仕様。しっかりとしたグリップ力があります!
デザインも決め手に
これだけ便利ときたら、キャンプだけじゃもったいない。自宅のデスクにも、脱衣所にも、寝室にも大大大活躍。
インテリアになじむデザインも「アンドン ファン」を選ぶ決め手に。このスタイリッシュさは、さすがシロカ!
これは人気だよね……夏の出番が待ち遠しい
夏は暑さ対策、冬はテント内の暖気循環にも重宝するポータブル扇風機。いろいろなシチュエーションで使いたいというキャンパーさんにはとてもおすすめです。
ルーメナーやプリズムなどと比べると少々お高めの価格ですが、これだけ機能が充実していることを考えると納得。わが家の夏キャン、快適度5割増しくらいになりそうです。
シロカ ANDON FAN
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