女子ソロキャンプ、安全&快適に楽しむには……?
近年、女性ソロキャンパーがどんどん増加! InstagramなどSNSでもソロキャンプを思い切り楽しむ投稿をたくさん見かけます。
しかし一方で、女性1人でのキャンプで困ったことや被害にあったという事例もあります。
そこで今回は、実際にソロキャンプを楽しんでいる女性ソロキャンパー4人に直撃取材を敢行!
安全・防犯面で気をつけていることや、女性ソロキャンパーならではのお悩み解決アイテムなどなど……、ソロキャンプをどんな風に楽しんでいるのか、リアルな声を聞かせてもらいましたよ。
知っておこう!女子ソロキャンプに潜む危険
ソロキャンプに潜む危険の代表的な例として挙げられるのが上の3つ。いずれも、SNSやブログなどでもよく見かけるケースです。盗難などは、1人だと狙われるリスクがグッと上がる点にも注意が必要です。
安全に楽しむための基本の対策
先の3つの危険以外にも、さまざまなケースが想定されるソロキャンプ。ですが、しっかりとした防犯意識と対策次第で、より安全に楽しむことができるはず。
ここでは、性別問わずソロキャンプをする際に重要となる「キャンプ場選び」「装備」「行動」の3つのポイントを紹介します!
まず、いざというときに連絡が取れることが大前提。事前の電波状況チェックはマストです。管理人さんがいれば、トラブルが起きてもすぐ対応してもらえます。さらに、ファミリー層が多いとそれだけ人気も多く、リスクが低くなる傾向があります。
テントを離れるときの盗難対策だけでなく、就寝時には内側からの施錠で外部からの侵入抑止に効果的です。また、いざというときって急に大声が出せないもの。ブザーがあれば周囲にすぐ気付いてもらえます。
さらにセンサーライトがあるとサイトへの侵入抑止効果が。前室付きだと、就寝スペースと外の間に距離が取れる分安心です。
テントの外に自分のより大きめの靴をもう1足置いておくなど、1人ではないことをアピールしておくと安心です。
SNSでリアルタイムに居場所を公開すると思わぬ危険が伴うことも。キャンプ場のタグ付けを避け、場所が特定されない画像にするなど要注意!また、周囲とは適度な距離感を保つのが吉です。
それでは、いよいよ女性ソロキャンパー4人のキャンプ事情についてご紹介していきます!
▼安全な女子ソロキャンプのための心得について詳しくはこちらもチェック!
UKIさんの女子ソロキャンプ事情
「キャンプやアウトドアを通じて、ウキウキする瞬間をもっと世界に。」をテーマに、インスタグラムやyoutubeなどで活動する女子キャンパー。幼少期からアウトドア好きな家族の影響で、キャンプや釣り・スノーボード・スキー・カヤックなど、アウトドアや旅が大好き。インスタグラムのフォロワー数は2万人を超え、アウトドアモデル・雑誌・メディア掲載・テレビ出演なども。
最近ハマっているソロキャンプでの楽しみは?
お昼ご飯の後のお昼寝。風が通るテントの中で、川のせせらぎや葉が揺れる音を聞きながらのんびり寝るのが最高に気持ちの良いんです。でも、起きたら、外が真っ暗……なんてことも(笑)。
自然をBGMにお昼寝、ホントに贅沢な時間ですよね。でも、寝過ぎには要注意?!
安全・防犯面で気をつけているポイントは?
一番怖いのは、寝ている間のトラブル。できるだけ車がサイトに横付けできるオートキャンプ場を選び、施錠ができる車の中で寝ています。
また、万が一の際すぐに車で逃げられるように、運転席をすぐに運転ができる状態にするよう心がけています。
車中泊キャンプにおすすめなのが、VANLIFE SUPPLY by FREAK’S STORE(バンライフサプライ バイ フリークス ストア)の「カーサイドチラー」。基本的には、吸盤で車に引っ付けるだけで連結できて設営がとっても簡単。これ一つでタープにもテントになるので、安全面からも女子ソロにはピッタリです。
いざというとき、やはり頼れるのは車。すぐに運転できるようにしておくのは重要なポイントです。また、カーサイドタープがあれば、手軽に車中泊の快適性もUPしますね!
ヴァンライフサプライ バイフリークスストア カーサイドチラー
テントで寝る際は、外から簡単に開閉できないように、内側のジッパー部分をカラビナで止めています。
わざわざカラビナだけを持ち歩くのはズボラな私にとって難しく(笑)、カラビナを付けたゴールゼロごとジッパーの施錠へ転用。夜中のトイレも、簡単にゴールゼロが手に取れて一石二鳥!
コレはナイスなアイデア。南京錠がなくても、カラビナで「簡単には開けられない状態」にすることで侵入抑止効果はかなり上がりそうです。ゴールゼロとの兼用もお見事!
ソロキャンならではのお悩み解消アイテムは?
暑くなるにつれ、汗水対策でウォータープルーフのメイク道具を使うことも多くなってくるかと思います。
そんなときにおすすめなのが、メイクリムーバー。私はアイメイクをメイクリムーバー、それ以外をメイク落としシートでお化粧を拭き取っています。
キャンプでお風呂に入れないときの“メイク落とし問題”、あるあるですよね。洗顔せずに使えるメイクリムーバーやメイク落としシートのおすすめ、参考になります!
洗顔専科 すっぴん磨き クレンジングシート 携帯用 10枚
ビフェスタ ミセラー アイメイクアップリムーバー(145ml)
他にも!イチオシなアイテム
パップテントといえば、ミリタリー柄だったり、カッコいい色味のテントが多いイメージですが、Hilander「クロシェト」は、生成りの柔らかい色合いでとにかく見た目がとってもかわいい!
フレームも自立型なので、ペグ位置の調整や仮止めなしで立てられるところもお気に入りポイントです。
背が低くて設営しやすく、意外と女子ソロキャンパー向きなパップテント。こちらは自立式でより設営が簡単なうえ、男前すぎないデザインが素敵です。
ハイランダー ハンガーフレームシェルター クロシェト(キャノピーポール2本付き)
mg.campさんの女子ソロキャンプ事情
最近ハマっているソロキャンプでの楽しみは?
キャンプを始めた頃は、グランピング寄りの重量派キャンパーだったとは思えない、激渋男前なmg.campさんのサイト。そんな彼女が最近ハマっている楽しみとは?
最近はタープ泊やハンモック泊が多いです。ブッシュクラフトにもハマってて、夢中になりすぎてお酒呑むのも忘れちゃいますね(笑)
1枚目の画像もDDタープに木の枝をポール代わりにしての設営だったり、ブッシュクラフトレベルの高さが窺えます。
安全・防犯面で気をつけているポイントは?
よりワイルドなスタイルゆえに、防犯・安全対策が気になりますが……。
静かで人があまり居ない所に行くので、安全面ではソロのときは携帯の電波が届く場所を心がけてます。
野営地に行くときは、野生動物対策として就寝時も迷惑にならない音量で、音楽を静かに流してますね。
やはり携帯の電波が届くことは大前提。野営では人間のみならず野生動物対策も必須になってくるんですね!
防犯面では、一見して女子ソロキャンパーだと分かりにくいように、フードを被ってることが多いですね。
なるほど。1人じゃないことを装うだけでなく、“女性と分かりづらくする”というのも無用なトラブルを避ける手段として有効ですね。
ソロキャンならではのお悩み解消アイテムは?
自分の手のサイズにしっくり合う鉈がなかなか見つからず探していたところ、馬場長金物の「多喜火鉈(たきびなた)」を発見。
一般的な鉈に比べて小さくて軽いので、力のない人でもバトニングしやすくて最高です。
こちら、CAMP HACKで2021年注目のギアとしても取り上げられた人気アイテム。そのままフェザースティックを作ったりナイフのような使い方もできる小ぶりサイズが便利です。
馬場長金物 公式オンラインストアはこちら
馬場長金物(BABACHO) 多喜火鉈 ウォールナット
他にも!イチオシなアイテム
NATURAの「小型オイルランタン&ランタンシェード」が小さくて軽いので扱いやすく、見た目の雰囲気もすごくいいのでおすすめです!
ソロキャンプでUL化を極めていくと、ついつい軽量小型のLEDランタンばかりなってしまいがち。やっぱりオイルランタンのアナログな雰囲気って捨て難いですよね。
NATURA公式オンラインストアはこちら
NATURA 小型オイルランタン&ランタンシェード
mycamp_noteさんの女子ソロキャンプ事情
最近ハマっているソロキャンプでの楽しみは?
テント泊だけではなく、ハンモック泊やタープ泊にも挑戦中です! 天候やサイト環境に合わせてキャンプスタイルも変えていけたらと思い、さまざまなスタイルにチャレンジ中。 最近はロープワークの重要性に気づき、勉強しています。
なんと、mg.campさんに続きUL&ワイルドなスタイルにトライ中でした! 徒歩キャンプだと、ハンモックやタープ泊による荷物の軽量化もかなり魅力ですよね。
安全・防犯面で気をつけているポイントは?
できるだけファミリーもしくはカップルorご夫婦の近くにサイト作りをするように心がけています。
また、元々ユニセックスなものが好きなのもありますが、パッと見て女性がいそうな雰囲気のサイト作りはしないようにしています。
ファミリー層の多いキャンプ場を選ぶだけでなく、場内でのサイト場所選びも大切ですよね。そしてやはり、一見女性がいると分からない工夫をされていました。
北見のハッカオイルはかなり刺激が強いので、防犯スプレー代わりに持ち歩いています。とても汎用性が高く、虫除けや臭い消しにも使えるのでかなり優秀でおすすめです!
ケミカルな成分ではないのに虫除け効果が高く、愛用キャンパーも多い「ハッカオイル」。万が一のときにも役立つかもしれませんね。
※人体への直接の噴霧は刺激が強く危険なため推奨されていません。防犯スプレーとして開発された商品ではないので、使用はあくまで自己責任の上で行いましょう。
北見 ハッカ ハッカ油スプレー 10ml
ソロキャンならではのお悩み解消アイテムは?
キャンプの朝はドライヤーなど使えず、髪の寝癖に悩んでいたんですが……。
最近購入したモバイルバッテリー対応のKOIZUMI「ミニヘアアイロン」は、嵩張らずかなり重宝しています! これでちゃちゃっと直せるので、湿気の多いこれからの時期にとてもおすすめです!
モバイルバッテリー対応のヘアアイロンとは! これならどこでも使えて本当に便利。寝癖に悩む女性キャンパーの救世主ですね。
KOIZUMI モバイルストレートアイロン
他にも!イチオシなアイテム
水場が遠かったりすると翌朝起きて、顔を洗いに行くのが面倒なときが。そんなときはオードムーゲの「ふきとり美容シート」で顔を拭いて洗顔完了。
爽快感もあってかなりスッキリするのでおすすめです! スキンケアもUL派です(笑)
朝の洗顔時、水場が遠いとたしかに面倒。道中で“すっぴん”を見られてしまうのも気になりますよね。これならテントの中でスキンケアまで完了してしまいます!
オードムーゲ ふきとり美容シート 10枚入
こてつさんの女子ソロキャンプ事情
ソロ・ファミ・グル、いろんなキャンプスタイルを楽しむおばさんキャンパー。キャンプでの1番の楽しみは、昼間から(朝から?)飲むビール。ソロキャンプのときの暇つぶしにYouTubeを始める。
最近ハマっているソロキャンプでの楽しみは?
個性が炸裂するサイケデリックなサイトから超シンプルULなサイトまで、守備範囲の広い中村こてつさん。最近はどんな楽しみを謳歌しているんでしょうか?
最近、徒歩や電車でキャンプに行くように。撤収日の朝でもビールが飲めるのが最高です。なので、電車で行きやすいキャンプ場探しが楽しみ。それに伴って、バックパックに入るギアを選ぶのも楽しみに加わりました。
これまでオートキャンプばかりで、我が家のギアは重いし嵩張るものばかり(笑)。その中から取捨選択する時間も楽しんでいます。本当はULのギアが欲しいですが、よいお値段なのでなかなか手が出ません。
撤収日の朝ビール! 徒歩キャンプならではの最高の楽しみに違いありません! それに伴って変化しつつあるキャンプ場やギア選び自体も楽しみになっているんですね。
安全・防犯面で気をつけているポイントは?
行く前に口コミやGoogleマップなどで、周囲の環境を下調べします。野営のときは、現地に行ってみて、ソロキャンプに向いていないようなら引き返すつもりで向かいました。ソロのときは「撤退する勇気」も必要かも。
管理人さんのいないキャンプ場などでは、車の中で寝ることも。テントより安心感があるし、撤収が楽!
ソロで野営となると頼れるのは本当に自分だけ。事前の下調べだけでなく、実際行ってみてからの”撤退する勇気”、しっかり頭に入れておきましょう。
実は、今まであまり防犯グッズを持っていませんでしたが、最近、頻繁に起きている盗難や事件について見聞きし、子どもが学校で使っていた防犯ブザーを次回から持参予定です。ファミリーキャンプでは南京錠も使っており、ソロ用にも準備しようと思っています
本記事前半の「装備の安全性を高める」でも触れた通り、いざというときって大声が出せないもの。周囲に気づいてもらえる「防犯ブザー」、ぜひ携帯したいですね。
LED付き防犯ブザー
ソロキャンならではのお悩み解消アイテムは?
夜暗くなってからトイレに行くのって、怖いし、面倒くさいのが悩みでした。トイレが遠いときなど、長くテントを不在にするのも心配で。でも寝る前に行っておかないと絶対に夜中に行きたくなるし。
まさに、筆者も同じ悩みを抱えるキャンパーの1人でした……! 防犯・安全面からも、夜間のトイレはリスクが高いですよね。
それを解決してくれたのが、「ポータブル(携帯)トイレ」。袋の中に入った凝固剤が瞬時に尿を固めるので、テントの中で完結してしまいます。
一度体験するとその楽さの虜に(笑)。必要なのは「排尿する勇気」! ネットショップでも100均でも買えます。使用後のゴミは持ち帰り、自治体のルールに従って処分します。
ポータブルトイレについて紹介したこてつさんのブログ記事はこちら
ソロで野営もするこてつさんならではの、おすすめ便利グッズ。夜間のトイレ問題に悩む女性キャンパーは、ぜひお試しあれ!
さぁ女子ソロキャンプに出発だ!
年齢もキャンプスタイルも実にさまざまな、4人の女性ソロキャンパーたち。女性に限らず、ソロキャンパーに役立つ情報をたくさん聞くことができました。
皆さんもこの記事を参考に、安全&快適にソロキャンプを楽しんで下さいね。