カセットコンロのアウトドア用と自宅用の違いとは?
アウトドア用のカセットコンロは、一般的に風が吹いてきても火が消えにくいように作られています。
また、折りたたみできるようになっていたり、ケースが付いていたりと、持ち運びやすさを考慮した設計になっているものも多いのが特徴です。
一般的な自宅用のカセットコンロは、上記のような耐風性や携行性といった点でアウトドアでの使用には不向きなケースもあるため、キャンプやバーベキューなどで使用する場合は専用の製品を選ぶようにしましょう。
アウトドア用カセットコンロの選び方
アウトドア用カセットコンロを選ぶときには、以下のようなポイントをチェックしてみましょう。
風に強いものを選ぼう
家の中と違って考慮すべき最大のポイントが、風の影響。風が吹き込むと調理中に火が消えてしまったり、そもそも火がつかない可能性もあります。
屋外でも快適に使えるよう風から火を守ってくれる風防付きや、燃焼部分は火が出る穴が多い多孔式バーナーになっているタイプなど風対策がしっかりできているものを選びましょう。
火力や燃焼時間をチェックしよう
調理をする上で、火力も外せないポイント。一般的な料理は約2,500kcal/h(2.9kW)くらいあれば家と変わらない使い心地ですが、アウトドア用なら風や寒さの影響を考えると、3000kcal/h(3.5kW)以上のスペックを選んでおくとより安心です。※単位は熱量=kcal/h(kW)
参考:リンナイ/標準バーナー、強力バーナーの熱量(PDF)
また、合わせて燃焼時間も要チェック。1時間を超える燃焼継続時間のカセットコンロであれば、持参するカセットボンベの本数を少なく済ませることができますよ。
長いものだと2時間ほどのタイプもあるので、調理方法に合わせて選ぶのがオススメです。ただし、火力が強いほど燃焼時間は短くなる点は注意。また、気温やガス缶によって燃焼時間が変化する場合もあります。
持ち運びやすさを確認しよう
自宅で使用する場合と違って重視したいもうひとつのポイントが、持ち運びやすさ。専用ケースや、本体に取っ手が付いているものがおすすめです。
ミニサイズであれば、持ち運びも楽々。車へ荷物を積む際もスペースを取らずに済んで便利なので、選ぶ際には事前に大きさも確認しましょう。
大人数で使うなら2口コンロを検討しよう
複数の料理の同時進行をしたい場合や、大人数でのアウトドアスタイルなら2口タイプがオススメ。
ご飯を炊きながらおかずを作るなど効率よく料理ができますが、その分場所を取るのが難点。使用や保管スペースに余裕があれば検討してみると良いでしょう。
おしゃれなデザインにも注目しよう
こだわりのおしゃれギアと並べても遜色ないコンロをお望みなら、スタイリッシュなデザインのカセットコンロがオススメ。
シンプルな機能美光るカセットコンロは、インテリアとしても存在感がありますよ。
「イワタニ」のアウトドア用カセットコンロが人気!
ワイルドなデザインや高火力が魅力のイワタニのカセットコンロはアウトドアにぴったりですが、どのモデルも人気で迷う人も多いのでは? そこで、人気商品のスペックやおすすめの製品一覧をまとめました。
▼イワタニのカセットコンロについて詳しくはこちら!
定番の人気4製品を比較
タフまる | タフまるJr. | ラックス キャンプストーブ | フォールディング キャンプストーブ | |
サイズ | 341×283×129mm | 286×193×122mm | 380×329×324mm | 317×288×120mm |
収納時サイズ | 376×341×136mm | 320×252×135mm | 380×329×110mm | 111×285×114mm |
重量 | 約3.6kg | 約2.5kg | 約2.8kg | 約1.6kg |
最大発熱量 | 2,800kcal/h(3.3kW) | 2,000kcal/h(2.3kW) | 3,000kcal/h(3.5kW) | 1,900kcal/h(2.2kW) |
ガス消費量 | 約236g/h | 約169g/h | 約254g/h | 約169g/h |
連続燃焼時間 | 約75分 | 約45〜102分 | 約70分 | 約120分 |
火力が強い「タフまる」「ラックスキャンプストーブ」はアウトドアで本格的に料理したい人向け。
軽くてコンパクトな「タフまるJr.」「フォールディングキャンプストーブ」は携行性を重視したい人におすすめですが、最も軽くコンパクトな「フォールディングキャンプストーブ」には風防がないため、やや風への影響を受けやすくなっています。
イワタニ カセットフータフまる CB-ODX-1
イワタニ カセットフータフまる CB-ODX-1
●2段階の風防が風の強い日でも炎を安定させる構造
イワタニ カセットフータフまるJr. CB-ODX-JR
イワタニ カセットフータフまるJr. CB-ODX-JR
●ソロや少人数キャンプにおすすめのコンパクトサイズ
▼タフまるJr.について詳しくはこちら!
イワタニ FORE WINDS ラックスキャンプストーブ FW-LS01
イワタニ FORE WINDS ラックスキャンプストーブ FW-LS01
●トップカバーは風防として使用可能
▼ラックスキャンプストーブについて詳しくはこちら!
イワタニ FORE WINDS フォールディングキャンプストーブ FW-FS01
イワタニ FORE WINDS フォールディングキャンプストーブ FW-FS01
●コンパクトに折りたたみ可能で持ち運びやすい
そのほかのおすすめ6製品
イワタニ カセットフー風まるII CB-KZ-2
イワタニ カセットフー風まるII CB-KZ-2
●安定した遮風効果が魅力の「ダブル風防ユニット」を搭載
イワタニ カセットフーBO-プラス CB-AH-41F
イワタニ カセットフーBO-プラス CB-AH-41F
●カセットフーシリーズ最大火力で料理がより美味しく
イワタニ カセットフービストロの達人Ⅲ CB-BST-3
イワタニ カセットフービストロの達人Ⅲ CB-BST-3
●強風や吹きこぼれでも安心の「立ち消え安全装置」を搭載
イワタニ アイコンロ ジュニアII GKSA301
イワタニ アイコンロ ジュニアII GKSA301
●ソロ用テーブルにも置きやすいコンパクトサイズ
イワタニ フラットツイン・S CB-TBG-2
イワタニ フラットツイン・S CB-TBG-2
●2,800kcal/h(3.1kW)の高火力2バーナー
イワタニ グリルスター CB-SBG-2
イワタニ グリルスター CB-SBG-2
●大人数キャンプにピッタリの2バーナーコンロ
▼グリルスターについて詳しくはこちら!
そのほかのアウトドア用カセットコンロのおすすめ
シングルバーナータイプ、ツーバーナータイプの種類ごとに、イワタニ以外のアウトドア用カセットコンロのおすすめ製品をご紹介します。
シングルバーナータイプ
センゴクアラジン ポータブル ガスカセットコンロカマド SAGK29A
センゴクアラジン ポータブル ガスカセットコンロカマド SAGK29A
●持ち運びに便利なコンパクト設計
キャプテンスタッグ 風月卓上カセットコンロジュニア M-6349
キャプテンスタッグ 風月卓上カセットコンロジュニア M-6349
●ソロキャンプや一人鍋にオススメ
ニチネン マイコンロティノ KC-333A
ニチネン マイコンロティノ KC-333A
●推奨ボンベの使用で約230分の連続燃焼時間を可能に
コベア キューブ KGR-1503
コベア キューブ KGR-1503
●無駄のない洗練されたデザイン
アマダナ カセットコンロ CC-146
アマダナ カセットコンロ CC-146
●全面アルミダイキャスト加工でデザイン性の高いコンロ
センゴクアラジン カセットコンロヒバリン SAG-HB01
センゴクアラジン カセットコンロヒバリン SAG-HB01
●火鉢のようなユニークなデザインでおしゃれキャンプにぴったり
ツーバーナータイプ
SOTO 2バーナー ST-527
SOTO 2バーナー ST-527
●方向にある風防で火力が常に一定
センゴクアラジン ポータブルガスコンロカマド ツーバーナー SAGK50A
センゴクアラジン ポータブルガスコンロカマド ツーバーナー SAGK50A
●左1,800kcal/h・右2,500kcal/hの2バーナー
ユニフレーム ツインバーナー US-1900
ユニフレーム ツインバーナー US-1900
●3,000〜3,900kcal/hの高火力で便利
一緒に用意すると便利な関連アイテム
ここからはアウトドアシーンでカセットコンロをより快適に使うために、オススメの便利アイテムをご紹介。カセットコンロをもっと快適に使いたい人は要チェックですよ!
風をよけて火力を安定させる「風防」
カセットコンロ自体に風防が付いているタイプでも、外側にも風防を設置すればさらに風を防ぐことができます。強が強い日でも火力を安定させて使いたい人におすすめです。
キャプテンスタッグ アルミ ウインドスクリーン UF-12
キャプテンスタッグ アルミ ウインドスクリーン UF-12
●高さ240cmの軽量アルミ製ウインドスクリーン
キャンプグリーブ 大型風防板 8枚連結 長さ120cm
キャンプグリーブ 大型風防板 8枚連結 長さ120cm
●長さ120cmで大きなカセットコンロも囲うことが可能
乗せるだけでBBQもできちゃう「鉄板」
鉄板があれば、BBQもできるので料理のレパートリーも広がります。バーベキューグリルも必要なくなり、荷物削減にも効果的! ただし、鉄板のサイズがガスコンロより大きくならないよう使用前に確認しましょう。
イワタニ フッ素加工 鉄板焼プレート CB-P-PNAF
イワタニ フッ素加工 鉄板焼プレート CB-P-PNAF
●イワタニ製カセットコンロのゴトクに固定できる設計
パール金属 グリルプレート 24×24cm HB-6219
パール金属 グリルプレート 24×24cm HB-6219
●保温性の高い鉄鋳物鉄板
低温でも安心な「冬用CB缶」
CB缶を使用する際に気をつけたいのは、外気温。特に冬場など外気が約10℃を下回ると一般的なCB缶では性能が落ちてしまい、最悪の場合火がつかなくなる可能性もあります。
そこで持っておきたいのが、寒冷地対応のCB缶。マイナス環境でも機能を落とすことなく、安定した強火を保てます。
イワタニ カセットボンベ パワーゴールド
イワタニ カセットボンベ パワーゴールド
●0度の環境下でも安定した高火力
SOTO パワーガス
SOTO パワーガス
●最後まで高火力で使いやすい
新富士 パワーガスCB
新富士 パワーガスCB
●液体プロパン混合により高火力
アウトドアでカセットコンロを使うときの注意点
アウトドア料理を便利にサポートしてくれるカセットコンロですが、正しく使わないと危険なのは家での使用時と同じ。最後に、アウトドアでカセットコンロを使う際の注意点を紹介します。
大きな調理器具を乗せない
各コンロの規定より大きい調理器具の使用はNG。熱がこもってカセットボンベのユニットが過熱されるとで爆発の危険性があるので、カセットボンベ部分に被るような大きな鍋は避けましょう。
2台つなげて使わない
コンロ同士と隣り合わせて1枚の大きな鉄板を使うと、装置が耐熱温度以上に上がり危険。また、2口バーナーの場合でも、対応機種以外は2つのコンロにまたがるように調理器具を置くのは危ないのでNGです。
燃えやすいものの近くやテント内では使わない
燃えやすいものの近くでカセットコンロを使用すると、引火して火災の原因になるので危険。使用する際は、壁や可燃物から15cm以上離して使用するのが安全のポイントです。また、テント内では一酸化炭素中毒に陥る可能性もあるので使用を控えましょう。
▼カセットコンロの注意点について、詳しくはこちら!
カセットコンロとバーナーはどちらが使いやすい?
アウトドア用の熱源といえばバーナーという選択肢もありますが、どちらかというとバーナーはお湯を沸かしたり肉を焼いたりというシンプルな調理に向いています。
一方、アウトドアでも時間をかけてじっくり料理をしたいなら、安定した火力で長時間調理できるカセットコンロが快適。
大きな鍋やダッチオーブンなどの重い調理器具に対応しているカセットコンロも多いので、調理方法に合わせて選ぶと良いでしょう。
▼おすすめのバーナーはこちら!
アウトドアでもカセットコンロを活用しよう!
アウトドア用のカセットコンロは風防機能や高火力が魅力なだけでなく、おしゃれなデザインの商品も豊富にラインナップされています。ぜひお気に入りの一台を見つけて、アウトドアシーンでの料理を楽しみましょう。