収納ボックス自体にこだわるなら、男前なアルミコンテナはいかが?
近年各会社から新商品が出されているアルミコンテナ。一見、無機質に見えるアルミコンテナがなぜこんなにもキャンプで人気があるのでしょうか? まずは、その人気の理由に迫っていきます。
アルミコンテナはなぜ人気?【3つの理由】
その1. 元々が輸送用ケースなので頑丈!そして錆にも強い
アルミコンテナは元々、ヨーロッパの航空貨物輸送に使われている輸送用ケース。重ねても中に入っているものを傷つけないように頑丈な作りになっていることや、アルミを使っているので軽量かつ錆にも強く、キャンプシーンにも相性がいいことからじわじわと人気が高まってきました。
その2. キャンプサイトが一気にかっこ良くなる
そして、見た目の良さも大きな人気の理由の一つです。アルミコンテナがあるだけでサイトが一気に引き締まり、インテリアで言うインダストリアルのような、あえて工業製品を使ったワイルドな印象になります。
その3. クルマの積載もしやすい
前述したとおり、元々が輸送用ケースなので重ねやすく、クルマの積載がとてもしやすいのも特徴です。左右の取っ手もほとんどがペタンと畳めるタイプなので、出っ張りがなくほぼ長方形でスッキリ収納可能。このデッドスペースの少なさも人気の理由でしょう。
メリット?デメリット?使っていくと傷つきやすい一面も
当然アルミでできているコンテナなので、使っていくと傷が付いていき、それが目立つ収納ボックスです。
購入当初はピカピカなのですが次第に見た目のイメージは変わっていくので、ここを「味」と捉えられるように心構えをしておきましょう。
アルミコンテナ人気の「先駆け的存在」の3種
まずは、キャンプシーンでアルミコンテナを使うようになったブームの先駆け的存在のアイテムを紹介します。高価格ですが、それぞれ歴史が長く、本格志向の方にはこちらがおすすめ!
その1.ZARGES(ツァーゲス)
アルミコンテナといえばツァーゲス、と言っても過言ではないほどに代表的なドイツのブランド。精密機器も運べる頑丈さと優れた防滴性能がありながら、軽量性も実現したアルミコンテナを製造しています。
下の画像からもわかるようにサイズも豊富で(21種類!)、自身のキャンプスタイルににぴったりなサイズが見つかるはず。
ツァーゲス製のアルミコンテナは頑丈さが売りで、HPには以下のように記載されています。
23kg重量物を入れ、高さ76/96cmから280回落下させても、鍵、ヒンジが完全に機能。また、フタの開閉にも問題がない。(AFEJAPAN HPより)
とにかく強度が強く、実際にドイツ軍でも使用されているというお墨付き。
また、鍵がついているのも特徴で、大切なキャンプギアを守るためのセキュリティーは万全です。
ちなみに、ツァーゲス社のアルミコンテナで最もキャンパーに認知されているのが、こちらの折畳式のものかもしれません。
ヴィンテージ品で、中古買取りサイトやオークションサイトなどでも出回っており、サイズによって6〜9万円ほどする高価なもの。筆者は全く手が出ません……。
楽天での検索結果はこちら
その2.ALUTEC(アルテック)
アルテック社も同じくドイツ製のアルミコンテナ。モデルによって鍵付きのものもありセキュリティーも優秀ながら、比較的に価格も安く、入手しやすいのが特徴です。
取っ手のラバーが青色で、蓋の内側にもロゴが書かれている青色のストラップが付いており、工業製品っぽさと上品さが良いバランスで調和されています。
購入できるサイトはこちら
その3.hunersdorff(ヒューナーズドルフ)
ヒューナーズドルフ社(ヒューナスドルフとも書かれる)も同じくドイツ製。こちら、上で紹介したアルテック社とヒューナーズドルフ社がダブルネームで売り出している商品で、実はヒューナーズドルフが自社で製造している訳ではありません。ちなみに、楽天などECサイトでも「アルミコンテナ アルテック」と検索するとヒューナーズドルフ製品が表示されます。
アルテックと同様に、アクセントになっているブルーが特徴で、これは海外で人気の仕様なのだそう。スタイリッシュなフォルムも人気の理由ですね。
購入できるサイトはこちら
ヒューナースドルフ アルミニウム プロフィー ボックス 30L
ヒューナースドルフ アルミニウム プロフィー ボックス 48L
ヒューナースドルフ アルミニウム プロフィー ボックス 73L
選択肢が広がってきた!本場モノから完全新作まで、人気モデル7種
DALTON(ダルトン)
キャンパーの間でいま最も人気があるといっても過言ではないダルトンのアルミコンテナ。洗練された上品なデザインとガシガシ使える無骨な機能のバランスが良く、入荷待ちが続いています。
サイズはS/M/L/XLの4種類で、キャンプシーンで使いやすいMサイズは入荷後即完売となるので見かけたら要チェックです!(店舗でもMサイズのみ完売状態でした 2022/03時点)
購入できるサイトはこちら
ALPOS(アルポス)
スロベニアの「ALPOS/アルポス」社のアルミコンテナ。サイズはS/M/Lの3種類で、ダルトンのMサイズ(W580×H285×D380mm)と比べると、上の画像のアルポスのSサイズ(W582×H262×D385mm,容量47L)が同等サイズにあたり、税込み価格はダルトンが17,600円に対しアルポスが15,950円で、アルポスの方が少しお安い価格設定になっています。
ロゴがハンドル部分で隠れてしまう変わった仕様なので、ブランドに固執しないタイプの方にもおすすめできるアルミコンテナです。
また、同じシリーズのオープントップのアルミコンテナなら、違うサイズでもスタッキングして使用することができるので、種類を分けて収納したい方にもおすすめです。
購入できるサイトはこちら
ALUDOA(アルドア)
アルドアのアルミコンテナ。こちら2022年にMサイズ(41L)より少し上の「トール」サイズ(W606×D347×H385mm)が新登場。これにより、ペットボトルやランタンを立てて収納することが可能になりました。
容量65Lで価格は2万円以下と、ある程度大きさが欲しい方には嬉しい価格のアルミコンテナです。
ALUDOA アルミコンテナボックス ヘビーデューティータイプ ML【トール】サイズ 65L
MMF×TOSHO
ガレージブランド集団”M16”の発起人である「mountain mountain factory」と「TOSHO」から生まれたアルミコンテナ。もともとDELTA/MTが展開していた、アルミニウムとダークグリーンに加えチャコールグレーとコヨーテ色が登場しました。
サイズはS(容量30L)/M(容量46L)/L(容量82L)の3種類。ワイヤーロックや南京錠で施錠可能なラッチがついているのも他とは違う小さなポイントです。
NATAL DESIGN(ネイタルデザイン)
独自のオリジナルデザインで人気を博しているネイタルデザインからも、アルミコンテナが登場しています。これは、上で紹介したMMFxTOSHOのアルミコンテナ「DELTA/MT」に、ネイタルデザインのサークルロゴをエンボス加工されたもの。
サイズは「105サイズ(容量30L)」と「123サイズ(容量46L)」の2展開があります。
また、サークルロゴのおかげか、他のアルミコンテナよりも少しアンティークな印象を与える見た目です。ヴィンテージのキャンプ用品をお持ちの方にはとても相性のいいコンテナなのではないでしょうか?
FIELDOOR(フィールドア)
S/M/Lの3種類でどれも1万円以下という安価で手に入りやすいコスパに優れたモデル。まずは安価に導入したい!という方にはこちらがおすすめです。
取っ手が4箇所に付いているのもこの商品の特徴で、主に車に荷積みする際に、どの角度からも取っ手を掴むことができて持ちやすそうですね。
フィールドア アルミコンテナボックス S
フィールドア アルミコンテナボックス M
フィールドア アルミコンテナボックス L
LOGOS(ロゴス)
実は大手アウトドアメーカーのロゴスからもアルミコンテナが販売されているんです。
天板にフチが付いているので、よりテーブルとして使いやすい構造。全体的にシンプルですがカエデのマークがさり気なく見えていて、ロゴスファンにはたまらないデザインですね。
そしてこのアルミコンテナ、天板が取れるので一風変わった使い方もできるんです(写真参考)見せる収納が簡単にできてしまうので、お家でもインテリアとして使えそうです。
ロゴス スタックコンテナ・20
ロゴス スタックコンテナ・30
デザイン重視の今風モデル4種
VAN LIFE SUPPLY(バンライフサプライ)
フリークスストアのオリジナルアウトドアブランド「バンライフサプライ」からは、カラフルなラインナップのアルミコンテナが展開されています。
シルバーでは物足りないと感じる方には、唯一無二なカラーを選んでみるのもアクセントが効いていいかもしれませんね。
バンライフサプライ アルミコンテナ S
バンライフサプライ アルミコンテナ M
DALTON(ダルトン)
先ほど紹介したダルトンからも、初の限定カラーが発売されています。ネイビーカラーはキャンプシーンではあまり馴染みのない色なだけにこのコンテナ一つで存在感がでること間違いなし! 数量限定販売なので気になる方は要チェックです。
購入できるサイトはコチラ
FUTER FOX(フューチャーフォックス)
フューチャーフォックスのアルミボックスは、珍しいアースカラーが発売されています。オリーブ、カーキ、ブラックの3色展開で、サイズはMとLの2サイズ。(2022年4月より注文受付開始)。
板厚が少し厚いのが特徴で、Mサイズは1.2mm、Lサイズは1.5mm(他社製より0.2mmほど厚い)。このため耐荷重80kgを実現し、耐久性も向上させています。
詳細はこちら
ALUBOX(アルボックス)
2022年にAUTO MOTIVE JAPANから発売スタートしたのが、オリジナル柄(左:水牛柄、右:迷彩柄)をあしらったこちらのアルミコンテナ。デンマーク発のアルミボックスブランド「ALUBOX」にアーティストの赤池完介氏がステンシルアートを施した特別仕様です。
迷彩柄のサイズは580×380×240mm(天板含む)、容量も42Lと使いやすい大きさ。水牛柄は580×380×330mmで容量60Lとひと回り大きいサイズ。ギアからウエアまでざっくりまとめて収納するのに便利ですね。
問い合わせ先はAUTO MOTIVE JAPANへ
少し変わったデザインのアルミコンテナ2種
FIELDOOR(フィールドア)
こちらは航空機の機内食の運搬・収納に使われる「アルミギャレーボックス」を再現した収納ボックス。
一部のキャンパーでこの本家のヴィンテージ品を愛用しはじめたことが話題になり、それをフィールドアがいち早く製品化した意欲作です。
見た目の珍しさだけじゃなく、サイドが開くタイプなので、上に荷物を重ねても小物や食器類を取り出しやすいのが特徴です。
フィールドア アルミギャレーボックス
フィールドア アルミギャレーボックス専用 アルミトレー
低価格なアルミコンテナ風収納ボックス「ienowa」
最後に、アルミではないけれど、シルバーで収納コンテナとして使えるアイテムをご紹介します。
ブリキの収納ボックス。アルミではないので耐久性は劣りますが(ブリキは鉄の薄板に錫をメッキしたもの)、アンティークなデザインなのでキャンプサイトに置いても映えること間違いなし。
そしてこちら、大(幅370×奥行き230×高さ170 mm)小(幅300×奥行き160×高さ150 mm)の2個セットで7,700円という、アルミボックスに比べるとかなり手に取りやすい価格です(2022.3.13時点)。アルミにこだわらないのであれば他にもブリキの収納ボックスは出ているので、掘り出し物を探すのも楽しいかもしれませんね。
ienowa ブリキ トランク ケース S・Mセット
その他おすすめのブリキ収納ボックス
ブリキボックス 箱 小物入れ 3点セット
ブリキツールボックス ふた付き
【番外編】アルミコンテナに相性のいいアイテム
最後に、コンテナだけでなく、コンテナを置く台として使えるアイテムをご紹介します。
wonderout(ワンダーアウト)
ワンダーアウトの「ユニバーサルスタンド」は、無駄のないスタイリッシュなデザインかつ汎用性の高いスタンド。超コンパクトに収納できつつ耐荷重100kgとかなり頑丈に作られているので、使い勝手がバツグン。
アルミコンテナに存在感がある分、スタンドはこのくらいシンプルに主張しすぎないものを選ぶと、スマートなサイト作りができそうですよね。
購入できるサイトはこちら
アルミコンテナでお洒落なキャンプを
徐々にキャンプシーンに浸透してきているアルミボックス。値段が高くどうしても手が届きづらい印象がありますが、ひとつあるだけでサイトの雰囲気を大きく変えてくれるアイテムでもあります。
近年多くのブランドから登場してきているので、自分に合った好みのアルミコンテナを見つけてくださいね。
✔こちらの記事もチェック