雪板とは?
雪板(ゆきいた)とは、プロスノーボーダーの五明淳氏が発案した、ボードに乗って雪上を滑るウインタースポーツです。また、使用するボード自体の呼称でもあります。スノーボードと違い、ノービンディング、ノーエッジのシンプルな板で、サーフィンのように斜面を滑ります。
足がくっついていない板に乗るため、滑りやハイクアップの自由度が非常に高く、本格的なバックカントリーから庭先の雪山まで、いつでもどこでも気軽に楽しむことができます。
また、自分が乗りたい板を自分で作れることも、雪板の大きな魅力のひとつです。1枚の板から削りだして作られるものを「雪板」、薄い板を合板のように重ねて貼り合せて作るものを「スノートイ」と区別することもありますが、記事内では便宜上「雪板」という表記を使用します。
雪板の自作方法
本来、自分の滑るイメージに合わせて好きなように作るのが雪板なのですが、ここでは北海道の道北地域で作られている基本的な雪板の作り方をご紹介します。
準備する材料とあると便利な工具
・ラワンベニア 1820mm×910mm×2枚(厚さは今回は2,5㎜を使用)※カットして使用します。
・木工用ボンド
・水性ウレタンニス
・木ネジ
・好きな形のテンプレート
・電動ドライバー
・電動ジグソー
・サンダーまたはサンドペーパー
・ヘラ(ボンドを伸ばす用)
・ハケ(ニス塗り用)
・鉛筆、消しゴム、定規
・掃除機
・その他、使えそうなものは何でもOK
作り方1. 板を木工用ボンドで貼り合せ
適当なサイズにカットしたベニア板(今回はH1,300mm×W455mm×D2.5mmを4枚)を木工用ボンドで貼り合せます。
作り方2. ロッカーの型に沿って木ネジで固定
型がなければ、重しなどを乗せてロッカーの形を整えてもOKです。
作り方3. アウトラインを下書きして切り取り
24時間くらい乾燥させてボンドが乾いたら、板のアウトラインを下書きして切り取ります。
作り方4. 表面、裏面、横面をヤスリで丁寧に調整
ヤスリは80番くらいから240番までを使用します。
作り方5. 表面、裏面、横面に水性ウレタンニスを塗装
ニスは表面がツルツルになるくらいまで3~4度重ね塗りします。
作り方6. デッキパットとリーシュコードを取り付けて完成!
デッキパットのデザインを自分好みにするのも手作りならではの楽しみです。意外と簡単に作れてしまうのが、雪板ならではの嬉しいところ。多少のデコボコや色ムラも手作りならではのご愛嬌です。自宅に道具が揃っていない場合などは、近くのクラフト体験施設などを借りて作るのもおすすめです。
パウダー天国の北海道では、手軽に本格的な道具が借りられるクラフト体験施設も充実しているので、北海道に旅行がてら家族でスノートイ製作&パウダースノー体験、なんていうのも良いかもしれません。
雪板の手作り作品集
雪山をイメージしたデッキテープと濃いめの木目とのコントラストがポイント。先端は深雪をかき分けるイメージで尖らせています。
雪の結晶をイメージしたデッキテープが可愛らしい! トップのシェイプは深雪で浮力を生むように太めに作られています。
気温や雪質を問わずに滑れるようにシェイプしたオールラウンド用です。
真っ白な雪原に映えるように赤のワンポイントが入ったデザイン。全体的に丸みがあり、可愛らしいシェイプです。
オリジナルのキャラクターをデッキテープで表現した個性あふれるデザインです。