ハードからソフトへ!収納アイテム遍歴の果て、辿り着いたのは……
キャンプ道具のパッキングは、用途別に詰めるのが基本! 調理器具やランタン、焚き火道具と、形も大きさも様々なキャンプグッズ。
どんな収納ケース・コンテナを買ったらいいか、種類も無数にあって悩みますよね。筆者もその一人でした。
あーでもないこーでもないと考えた結果、ソフトコンテナへ
元々ハードコンテナを愛用していたのですが、新しいクルマに乗り換えた際にラゲッジスペースがやや狭くなったこともあり、以前のハードコンテナが載らなくなる羽目に。
かといって、厳選したお気に入りのキャンプギア、持っていくものを減らしたくない……。そんなわがままを叶えてくれたのが、パッド入りのソフトコンテナたちでした。
ソフトコンテナのメリットは?
ソフトコンテナは、ムギュッと押し込めばどうにかクルマに積めてしまうのが大きな利点です。また、中に詰める物の形もさほど選ばず、少々大雑把にパッキングしても大丈夫。
つまり、四角いハードコンテナに比べて、積み込みも詰め込みも自由度が高いんですね。
そんなフレキシブルなソフト系収納アイテムのオススメを、実際の使用例を含めてご紹介していきましょう!
筆者のプロフィール
ライティング・デザイン・イラスト制作会社「アトリエばく」代表。キャンプにハマったきっかけは、ガールスカウトの野営訓練。美大在学中、国内外をスケッチしたときのバックパッキング一人旅が、今のソロスタイルの原点。
【大物・小物までお任せ!】ヤガイの「マルチギアコンテナ」
筆者が最初に硬いハードコンテナから初めて乗り換えたのが、ヤガイの「マルチギアコンテナM」「マルチギアコンテナS」そして「シェラカップケース」の3点でした。
「マルチギアコンテナM」「マルチギアコンテナS」のスペック
マルチギアコンテナM、Sのサイズ・容量はご覧の通り。どちらも厚手のパッドが入ってているため、衝撃を吸収してくれます。
パッド付きの持ち手+両脇にもハンドルが付いているので、片手でも両手でも持ち運びできますよ。
外周には小物を引っ掛けられるカラビナループを装備! ポリエステル製ですが、底がターポリンなので、泥汚れもすぐ拭き取れます。
「マルチギアコンテナM」には、キッチングッズをまるっと収納
大きいサイズの「マルチギアコンテナM」には、主にデュオキャンプで使うキッチン用品を収納。付属の仕切り板でスペースを3分割し、クッカー、飯盒、まな板などを入れています。
高さが32cmあるため、アルミホイル、ラップ、キッチンペーパーが縦に差せて出し入れもラクチン。フタの裏側には大きなメッシュポケットもあり、長尺なマシュマロ用の串をケースごとインしています。
JAGUY (ヤガイ) マルチギアコンテナ M
「マルチギアコンテナS」は、ガス機器とカートリッジ専用に
小さいサイズの「マルチギアコンテナS」には、ガス機器とガス缶を収納。30年に渡って使っているガスランタンは、グローブがガラスなので運ぶのもひやひやものでしたが、安心な定位置ができました!
フタのメッシュポケットに予備のマントルを保管できて便利です。
JAGUY(ヤガイ) マルチギアコンテナ S
カラビナ・ポケット付きで超便利!「シェラカップケース」
こちらも実に気の効いたアイテム。300ml〜400ml程度のシェラカップを3〜4個収納できます。大きな収納ケースに雑多に入れておくとガチャガチャと音が鳴ってしまうシェラカップも綺麗にまとまりますよ。
筆者はソロキャンプセットとして、写真のアイテムをまるっとシェラカップケースに入れています。
内容は、ユニフレームのチタンシェラカップ(420ml、300ml)、スノーピークのミニシェラ50ml。ザル、シェラカップ用フタ、おろし器。フタ裏のメッシュポケットには調味料の携行にも◎。
ケースには、栓抜きとしても使える大型カラビナが付属。デュオキャンプに行く際は、この「シェラカップケース」を先ほどの「マルチギアコンテナM」のループに引っ掛けて持ち運びます。こうしておけば行方不明になりません。また、2,000円以下で買える手頃さもありがたいです。
JAGUY (ヤガイ) シェラカップケース
ちなみに!「マルチギアコンテナ」には更なる大型サイズも
筆者はソロ・デュオキャンプがメインのため上記3点で事足りていますが、ファミリーキャンパー向きの大型サイズも2種販売されているのでご紹介を。
フィールドラックも入る「マルチギアコンテナL」
Mサイズより一回り大きなLサイズは、約60×38×高さ30cm。キャンパーに大人気のユニフレーム「フィールドラック」(収納サイズ60×35×高さ1cm)がそのまま収納できます。
仕切りで3つの部屋に分割可能。ダウンシュラフ、小型テント一式、コンパクトチェアなど大物が縦に入ります。
JAGUY (ヤガイ) マルチギアコンテナ L
キャリーカートとの相性も◎「マルチギアコンテナHL」
マルチギアコンテナHL(ハイラージ)は、約60×30×高さ42cm。高さがあるので、ランタンなども立てた状態で入ります。しかも「マルチギアコンテナS」をインナーケースとして入れることも可能!
さらに背面にキャリーカートを通せるスリットを装備しており、たくさん物を入れて重たくなっても運びやすい仕様です。
JAGUY (ヤガイ) マルチギアコンテナ HL
【小物ギアの収納に特化】ガバッと開く!フジ矢「ヒッポケース」
筆者が徒歩ソロキャンプへ行く場合、メイン収納にはフジ矢の「ヒッポケース」シリーズを使用しています。老舗工具メーカーが作る、ソフトで軽量・丈夫なポリエステル製工具箱です。
太い持ち手とプルタブ付きのファスナーは、グローブをはめた手でも扱いやすいのがポイント! 四角い棒状なので、パッキングのときにデッドスペースが出にくい点も気に入っています。
「ヒッポケースL」には、調理小物とキャンプ工具を収納
Lサイズ2個には、用途別に道具を分けて持参。ファスナーを開くと、カバの口のようにガバッと平らに開いて中身が丸見えに!
片方は調理用具です。まな板、カトラリー、食器用エコ石鹸、たわし、蜜ろうラップ、ゴミ袋など。ユニフレームのユニセラトング(長さ27.5cm)も入ります。
もうひとつは工具系。火吹き棒など焚き火ギア、薪割りセット(鋸、フルタングナイフ、鉈)、予備ロープ、ライター、予備マッチ、ランタンハンガー、ガムテープなど。結構入ることがお分かりいただけたかと思います。
長さが30.5cmあるので、30cmの鍛造ペグとペグハンマーの収納にも使えますよ。
フジ矢 ヒッポケース L
小さめ「ヒッポケースM」と「ヒッポケースS」は使い途広し!
ヒッポケースのMサイズとSサイズ、こちらも用途の広いソフトケースです。
Mサイズには、ソロ用のコーヒーセット一式を。豆、コーヒーミル、フィルター、ドリッパー、ドリップケトルを入れています。
Sサイズは、ファイアースターター、着火剤、アルコールストーブの持ち歩きに使っています。小型ガスバーナーとガス缶の運搬、化粧ポーチ、調味料ケースなど、アイデア次第で何かと小回りの利くケースといえるでしょう。
L、Mサイズには、インナーハンドル付!サッと持ち運びできる
ちょっとした移動には、ケース内側のインナーハンドルでサッと持ち上げられます。いちいちファスナーを閉めなくてもいいこの仕様、まさにプロの職人さんのニーズが生んだ便利機能でしょう! (※インナーハンドルはL、Mサイズに付属)
フジ矢 ヒッポケース S
フジ矢 ヒッポケース M
【デジタルガジェット収納に】L.L.Beanの隠れた逸品2点
筆者の「キャンプでワーケーション」を支える!
独りの時間を楽しむソロキャンプ。静かな自然のただ中に身を置きながらのワーケーションは、街では思いつかないようなアイデアが降りてくることも。
そんな筆者を縁の下で支えてくれるのは、L.L.Beanのデジタルガジェット収納ケースたち。キャンプ道具の収納から少し脱線しますが、こちらもおすすめです!
使っているのはこの2つ
ビーン・ブーツやボート・アンド・トートなどで定評のあるL.L.Bean。こんな細かい造作の収納用品もあるんですよ!
ノートパソコンやタブレットを収納・運搬する「テック・トート(左)」と、ケーブルやモバイルバッテリーなどを安全に持ち運べる「アプローチ・テック・オーガナイザー(右)」です。
ポケット豊富、15インチノートパソコンが入る「テック・トート」
素材は丈夫な厚手ナイロンで、外側に大型のジップポケットとキャリーハンドルが付きます。
ファスナーを開けると、15インチのノートパソコン、幅約19cmまでのタブレットが入るパッド入りスリットが。
反対側は、ケーブルやバッテリー、スマホが入るポケット、A4クリアホルダーが収納できるポケットも。これひとつで、PCワークの基本ギアをまるっと持ち運べます。
「テック・トート」の詳細はこちら
厚手パッド+耐水リップストップ生地の「アプローチ・テック・オーガナイザー」
「これぞデジタルガジェット収納の決定版」と声を大にしておすすめしたいのが、こちら! 「アプローチ・テック・オーガナイザー」は、オーディオやデジタルアクセサリー用にデザインされた収納ケース。
素材は耐水性で強度のある420デニール・リップストップ・ナイロン製。フタと底には厚手のパッド入り。外側には出し入れしやすいポケットが1つ付いています。
便利なポイントが、こちらの6本のゴムループ! このおかげでケーブル同士が絡まりません。フタ裏のジップポケットには、失くしやすいアダプター類を収納しています。
ひなびたキャンプ場での通信に必携のポケットWi-Fiや、資料を入れたポータブルSSD。そして、冬キャンプに必須の存在となった、電熱ベスト用の大容量モバイルバッテリーも! デジタルガジェット一切合切をまとめて持ち歩ける超便利ケースです。
両脇にバックル付きコンプレッションベルトがあり、中身に合わせてコンパクトに圧縮可能。ガサガサせずに持ち歩けます。
「アプローチ・テック・オーガナイザー」の詳細はこちら
柔らかコンテナで、ギアの収納も持ち運びもフレキシブルに!
収納アイテムをハード系からソフトコンテナに替えて、クルマへの積載、その時々で持っていくキャンプギアの変更にも柔軟に対応できるようになりました。
コンテナ同士が柔らかく支え合うので、荷物のガタつきが減るという嬉しいおまけも! ご紹介した収納コンテナの中に、あなたのキャンプスタイルに合致するものが見つかるかも?
筆者の執筆記事はこちら
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