肌寒い季節に手放せないインナーダウン
肌寒い春や秋に羽織ったり、真冬はアウターの中に重ね着したり。アウトドアでも街中でも重宝するのがインナーダウンですよね。コンパクトに収納できるため、使わないときはバッグに入れて手軽に携帯できるのも嬉しいところです。
様々な場面で使い勝手の良いアイテムだけにラインナップも豊富。となると、選び方に迷っている方もいるのでは?
モンベル・ユニクロ・無印良品のインナーダウンを比べてみました
今回は数あるインナーダウンの中でも特にお馴染みの「モンベル」「ユニクロ」「無印良品」に注目。このメジャーな3ブランドのインナーダウン、それぞれどんな特徴があるのでしょうか?
筆者の身長は180cm、全てXLサイズを用意して比べてみました。
インナーダウン人気の火付け役「モンベル」
まずモンベルからは、「スペリオダウン ラウンドネックジャケット」。着心地はゆったりめで表地のしなやかさもあり、着ているのを感じさせないほど軽やか。重ね着前提で、アウターと干渉しないよう首回りは広めです。
価格は11,880円(税込)と、他の大手アウトドアブランドと比べると半額ぐらいというのも人気の高さに貢献しています。
まず注目したいのが、肝となるダウンの品質。ダウンシュラフなどにも使用されている800フィルパワー・EXダウンは、比較対象の他2つを上回る高スペック!
フィルパワーはダウンの「かさ高」を表す単位で、大きい方がより保温性が高く良質なダウンということになります。袖を通した瞬間、暖かさに包まれる感じがしました。
この薄さで、しっかりあったかい!
厚みはそれほどありませんが、フィルパワーが大きいのでダウンの量は少なくても保温性は◎。その分軽く、暖かさと携帯性の両方に優れています。
表地は少し光沢のある質感で、撥水加工された15デニールのナイロンリップストップを採用。薄くて収納しやすい上に、強度もしっかり。
しかも、通常使用の範囲で破損した場合、3年間は無料で修理または交換してくれる保証付き! 品質への自信が感じられると共に、ユーザーとしては安心感を覚えます。
モンベル「スペリオダウン ラウンドネックジャケット」について詳細はこちら
インナーダウンの他にもこんなダウンがあります!
ちなみにモンベルの軽量高品質なスペリオダウンシリーズには、他にも身動きがとりやすくてより軽量なベストやTシャツタイプ、山小屋やテント内で暖かく過ごせるパンツなどもあります!
「スペリオダウン ラウンドネックベスト」の詳細はこちら
「スペリオダウンTシャツ」の詳細はこちら
「スペリオダウンパンツ」の詳細はこちら
襟元のオリジナリティが魅力の「ユニクロ」
続いては、ユニクロの「ウルトラライトダウンコンパクトジャケット」。価格は4,990円(税込)とモンベルのさらに半分ほど。さすがユニクロと言わざるをえないコスパの良さです。
少しマットな質感で、しっかりした厚みの表地。パターンはモンベルと比べるとやや細身で、身体にフィットする少しタイトな着心地です。
ダウンの品質は640超フィルパワーとなっており、他の2つと比べると若干低め。見た目的にもペタッと薄手の印象で、暖かさを保ちつつもインナーとしての着やすさが重視されている印象です。
ユニクロだけ!Vネックに切り替えられる
第一ボタンを内側のスナップボタンに留めると、ラウンドネックをVネックに変更可能。これはユニクロだけの特別な機能です。
襟元をVネックに変えることで、ジャケットのインナーとしても着用できて、より一層活躍の場が増えますね。
モンベルと比べるとアウトドアだけでなく普段着やオフィスでも使いやすく、よりインナー感を意識しているように感じられました。
ユニクロ「ウルトラライトダウンコンパクトジャケット」について詳細はこちら
ウルトラライトダウンシリーズは、他にもこんな製品が!
インナーにも使える「ウルトラライトダウンコンパクトシリーズ」には、重ね着しやすいベストタイプも。さらにアウター向けの「ウルトラライトダウンシリーズ」は、ベスト・ジャケット・パーカ・コートと、様々なシチュエーションに対応できる充実のラインナップ!
ウルトラライトダウンについて、詳しくはこちら
ユニクロと同じ価格の「無印良品」
最後に紹介するのは、無印良品の「軽量ポケッタブルノーカラーダウンジャケット」。モンベルやユニクロと比べるとダウンのピッチ(幅)が広めで、普通のダウンジャケットに近い見た目。
身体のラインに沿った綺麗なシルエットで、表地がマットな質感ということもありアウトドアウェアというより普段着のような落ち着いた雰囲気です。価格は、ユニクロと同じ4,990円(税込)。
750フィルパワーとモンベルに迫るダウンを使用しており、他の2つと比べても厚みはしっかり。実際着るとしっかり暖かさを感じました。
無印良品はファスナー付きポケットがある
3ブランドの中では唯一ファスナー付きのポケットを採用。アウター使いのときに、安心して貴重品を入れておけます。
2021年モデルは、スナップボタンがアップデート
無印のノーカラーダウンジャケットは2020年モデルのもの(写真左)と比べると、スナップボタンが金属製から樹脂製にアップデートされて着脱しやすくなって、ネームはプリントに変更されていました。
無印良品「ポケッタブルノーカラーダウンジャケット」について詳細はこちら
無印良品 ポケッタブルノーカラーダウンジャケット メンズ
無印良品のダウンシリーズは、他にもこんな製品が!
軽量ダウンシリーズには、ベストタイプもラインナップ。またアウターメインでの着用を考えている方には、「水を弾く」ダウンシリーズも注目です。
無印良品 ポケッタブルノーカラーダウンベスト メンズ
無印良品 水を弾くフードダウンジャケット メンズ
収納時の大きさ・重量を比べてみた
とくに脱ぎ着が多い季節の変わり目は、持ち運びのスペックも重要。3つともパッカブルタイプなので、持ち運び時の状態についても比較してみました。
いずれも似たようなサイズ感ではありますが、モンベルが最も小さく、無印良品とユニクロはほぼ同等。そして、バッグに入れるときに重要なのは「軽さ」ですよね。
実際測ってみたところ、モンベル(800FP)が180g・無印良品(750FP)が210g・ユニクロ(640FP)が240gという結果に。収納面も加味すると、ダウンの質が高く軽さと保温性の両方を実現できているモンベルに軍配が上がりそうです!
収納方法の違いを比べてみた!
無印は、裏地の収納ポケットにまとめればOK
収納方法にも各ブランド若干の違いがあります。無印良品は収納袋がウェア自体に取り付けられているので、失くす心配がありません。せっかくパッカブルできるアイテムなので、収納袋を失くすのは避けたいですよね。
裏返して、取り付けられている収納袋にぐいぐいと押し込むと収納できます。初めて収納するときは少し手間取りましたが、慣れれば難しくはありません。
詳しい収納方法は無印良品のYoutubeで見ることができますよ。
ユニクロは、留め具でダウンに固定できる収納袋つき
ユニクロは内ポケットの上に留め具があり、そこに収納袋を取り付けておくことができます。ついうっかり失くしがちなので、この機能はありがたい!
ユニクロは、ユーザーの声をしっかり反映しているところに好感が持てます。
モンベルは、収納袋の紛失にご注意を!
モンベルは袋を入れるところがなく取り付けることもできないので、着用時に失くさないように注意しましょう。
防水性も比べてみた
インナー使用の場合はそれほど重要ではないですが、表地の撥水性もチェックしてみました。
水をかけてしばらくそのままにしておきましたが、モンベルはかなり高い撥水力。さすがのアウトドアブランドですね。染み込まず、水滴が玉のようにコロコロと形状を保っていました。
無印良品もなかなか撥水性は高そうです。ユニクロはしばらくすると少し染みていました。
スペックをまとめてみると……
製品名 | モンベル | ユニクロ | 無印良品 |
ダウンの質 | 800FP | 640超FP | 750FP |
重量 | 180g | 240g | 210g |
収納性 | 収納袋あり | 収納袋あり(ダウンに固定可能) | パッカブル |
撥水性 | ◎ | △ | 〇 |
価格(税込) | 11,880円 | 4,990円 | 4,990円 |
暖かさと撥水性を重視するならモンベル 、2wayで使えるファッション性を重視するならユニクロ、携行や収納のしやすさを考えると無印良品といったところでしょうか。
やっぱり一着は持っておきたいインナーダウン
今回は、よく知られた3つのブランドのインナーダウンを比べてみました。純粋なダウンウェアとしての品質は、やはりアウトドア専門のモンベルがリード。
ただ他の2ブランドもそれぞれ独自のメリットがあって、価格的にもお買い得。あなたはどれを選びますか?