テントを自作したい!
キャンプでテントを使っていると、自分のキャンプスタイルにマッチするものがなかなか市販で販売されていない、なんてことはありませんか?
そんなときにふと考えるのが、テントの自作。自分流にカスタマイズすれば、テントにより愛着を持っていること間違いなし。
今回はテントを自作方法から注意点、実施にDIYしたキャンパーさんに伺ったお話をご紹介していきます!
自作テント、何から始める?
テントの種類を決める
テントの形状はじつにさまざまです。サイズが大きいテントで構造が複雑化すれば、制作工程も増え、難易度がぐんと上がるので注意が必要です。
テントの形状に加えて、使用人数を考える必要もあります。まずは、自分の普段のキャンプスタイルに合わせて、制作するテントの種類を検討するところから始めましょう。
図面を引いてみる
作りたいテントの形状が決まれば、設計図となる図面を作成しましょう。
テントの長辺、短辺、各部位の長さを算出し、紙やパソコン上で制作の原案を図面化します。
完成品をイメージするためにも、ミニチュアサイズの模型をつくってみることも大切です。
ミシンは必要?
テントの縫製にはミシンがあると便利です。
初めての購入なら、価格と機能のバランスが取れた電子ミシンがおすすめ。厚物や複雑な縫い方をしたい場合はより機能的なコンピューターミシンを検討しても良いでしょう。
生地を決める
テントを自作するうえで、生地選びも重要です。生地のチョイスによってデザインや機能性が大きく変わってきます。
道具を揃える
テントには生地以外にもファスナー、ポール、テープ類、細かいプラッチックパーツなどが必要になります。
テントの形状によって必要なものが変わってくるため、事前に使用する道具をチェックしておきましょう。
気をつけるポイントは?
自己責任なことは忘れずに
テントの制作は自己責任であることをお忘れなく。メーカー品と比較して、機能性が担保されているわけではありません。
厳しい環境下での使用には細心の注意を払い、悪天候時には使用しないという判断も大切です。
意外と高くつくかも
テントを自作する前におおまかな予算立てをしておくことをおすすめします。作ってみると予想以上にお金がかかってしまった……なんてことも。
自作するよりも市販の製品を購入したほうが安く済むこともあります。
テント自作しちゃいました!DIYキャンパーに話を聞いてみた
実際にテントを自作したことのあるキャンパーさんにインタビュー!
今回、お話を伺ったのは、ご自身と娘さんのテントをDIYしたという「247_diy_camping」さん。
テントを自作しようと思ったきっかけは?
コロナで暇だったこともあり、世界に一つしかない自分だけのものを作ろうと思いました。流行りものはあまり好きではないので(笑)
世界に一つだけのテント……! ギアを自作する醍醐味ですね。
自作テントを紹介してください!
シングルウォールのソロテント です。実は、コロンビアのツリーカモの生地を使っています、生地屋さんに売ってたので、、
見覚えのある柄だとは思っていましたが、同じ素材を使用しているのですね。カラーの配置も他のテントにはないオリジナリティがあって素敵です!
自作の手順をぜひ教えてください。
Amazonで安いテントを買い、分解してから型紙を作成しました。ファスナーなど、テントに必要な特殊なパーツは分解したものを使用しています。
テントに用いるパーツが再利用できるので、はじめて制作に取り組む場合は、市販のテントを参考にして作るのもアリかも!
難しかったポイントはありますか?
服を作るのとは違って、生地の範囲が多いので、縫うときも苦労しました。部屋中テント生地になってしまいましたね。ちなみに縫いの作業は、普通にジャノメの家庭用ミシンを使っています。テント生地はそこまで厚くないので、家庭用でも全然大丈夫です!
テント生地の厚みであれば、家庭用ミシンで問題ないとのこと、気になっていたので参考になりますね。
自作テントの使い心地はいかがでしょう?
ソロテントなので、ちょうど良いです。レインウェアなどに使われる防水の生地(ナイロンタフタ)を使用していますが、耐水圧などはわからないので晴れの日限定です。透湿もある生地なので、結露は全然気になりません。
晴れの日限定で使用されているとのこと。シングルウォールだと気になる結露の問題も、適切な生地を選ぶことで解消できそうです。
作ってみた感想を教えてください。
コロナ禍での時間潰しに、と作り始めましたが、研究などもできて、いい時間でした。今は自作テントはあまり使用してないですが、自分だけのオリジナルテントというのは凄く良いなと思っています。自作のほうがコストがかかったので、やはり市販でスペックのいい製品を使っていこうと思っています(笑)
自作する際のコスト計算は重要とのこと。
一度テントを自作すると構造や素材の理解が深まり、市販のテントを選ぶときにも違った視点で見られそうです。教えていただきありがとうございました!
自作テント、作ってみては?
オリジナルテント制作には、時間はかかるし、苦労もある。ただそれ以上に完成したときの喜びや、実際に使ってみるときのワクワク感は、何にも代えがたい体験です。苦労の先に世界にただひとつのオリジナルテントを手にしてみませんか?