製造中止から20年。むしろ今人気上昇中の「デリボーイ」って?
1989年に生産が開始されたトヨタ「デリボーイ」。1995年の製造中止から20年以上たった今、むしろじわじわとその人気が上昇中のクルマなんです。
しかも、キャンパーやサーファーなどアウトドアユーザーから高い支持を集めているって、ご存知でしたか? 今回はそんなデリボーイの魅力について、オーナーの直撃取材も交じえてリアルに掘り下げていきますよ!
国産車らしからぬルックスに垂れ目フェイスが魅力
何といってもそのルックスがたまらない……! というファンが多いデリボーイ。
ダッジバンやシボレーなど、海外の商用バンを彷彿とさせる無骨さ。垂れ目がちなフロントフェイスに80’Sのレトロ感など、他と被らない個性派デザインが魅力です。
国産の乗用車ではなかなかお目にかかれない、観音扉式のリアゲートも人気。
ステップもデフォルトで装備されているので、荷物の積み下ろしや乗降もスムーズです。随所に備える商用車ならではのギミックも人気の理由!
“日本初の大衆クラスのウォークスルーバン”はキャンプにもフィット
ヤマト運輸の配送車としてお馴染み、「クイックデリバリー」の縮小版的ポジションだった「デリボーイ」。4ナンバー登録の商用車ですが、より大衆向けというコンセプトで自家用車としても使えるサイズ感が特徴です。
また、2人乗りの201・202、5人乗りの501・502の計4タイプがあり、ベースグレード(201・501)と、パワステや内装布張り仕様のデラックスグレード(202・502)の2グレードが展開。
最も特徴的なのは、車から降りずに運転席と荷室の間を自由に行き来できる“ウォークスルー”構造。こちらは5人乗りタイプですが、後部座席だけでなく、なんと助手席まで折りたたみ式。
この、シートレイアウトの多様性がデリボーイの大きな魅力の1つなんです。
さらに全長4,385mm・全高1,985mmのボディは、後部座席をたたまなくても広大なラゲッジスペースを確保。ファミリーキャンプでの積載も余裕です。
また、後部座席は左右分割で折りたためるので、4人乗ってもサーフボードなど長尺物の積載が可能。後部座席をすべて畳んで車中泊仕様にカスタムしたりと、どんどん夢がふくらみますね。