注目の新作は「ピコグリル498」
ピコグリルシリーズには85、239、398、760とサイズの異なる4アイテムがラインナップされています。そしてこのたび新メンバーとして加入するのが、写真の「ピコグリル498」。
組み立てサイズは約41×28×高さ21.5cmで、「ピコグリル398」よりも幅と奥行がそれぞれ3cm長く、高さは3cm低くなっています。ソロキャンパーに人気が高い「ピコグリル398」の、アップデート版と認識してよさそうです。
▼「ピコグリル398」のレビューについてはこちらを参考に!
安定のコンパクト収納
ピコグリルといえば極薄な収納サイズで知られていますが、それは当モデルにもしっかり踏襲。収納サイズは約35×25cm×厚さ約1.8cm。「ピコグリル398」に比べれば若干のサイズアップはしていますが、平べったくてコンパクトであることに変わりはありません。
組み立ては相変わらず数十秒レベル
組み立ては、他のモデルと同様にまずフレームを広げます。パーツを外したり、部品同士を連結したりする必要はなく、たたまれた状態からシンプルに広げるだけでOK。
あとは火床をフレームにはめ込むだけで完了。火床にはフレームが当たる位置に切れ込みが入っていて、それがフックとなりカシュッとはまるようになっています。組み立てにかかる時間は、長くても30秒といったところでしょう。
「ピコグリル398」との違いは?
ゴトクを2段階の高さで設置できる
サイズが近い「ピコグリル398」との違いを見ていきます。まず目を引くのが、フレームのこの部分。この逆三角形が追加されたことによってフレームは2階建ての構造となり、上段にも下段にもゴトクをかけることができます。熱源との距離を2段階から選べるようになりました。
火床がズレにくくなった!
さらにフレームを捉える、火床のフックの形状が進化しています。カーブがついてより強く固定されるようになり、火床がズレにくくなりました。ただし重すぎる薪をガンガン載せたりすると、火床が歪んで外れやすくなるので注意が必要です。
火床のエッジ近くには「picogrill」とロゴが切り抜かれています。これは2020年に、「ピコグリル398」および「ピコグリル760」にも加えられたデザインです。人気製品ゆえ模造品対策の意味が大きいのかもしれませんが、こうしたディテールは所有する満足度を高めてくれますね。
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オプション製品も大充実!
別売りのオプションも3点登場し、充実しています。まずピコグリルシリーズでは定番の「スピット」(左)。食材を刺してもいいし、ゴトクとしてクッカーを載せてもOK。スピットに刺しにくい食材なら「グリル網」(右上)の出番ですね。食材を掴むのは「グリルトング」(右下)におまかせです。
グリル網は「ピコグリル239」と「398」にも対応、グリルトングは言うまでもなく全製品対応で、あらゆる焚き火シーンで活躍します。スピットは「ピコグリル498」専用で、ピコグリル正規販売店の「Pikari outdoor-shop」では本体とのセット販売も行っています。
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オプション「グリル網」を使って、調理時に光る2階建てフレーム構造をチェック
オプション製品との組み合わせで、2階建て構造の塩梅を見ていきましょう。まずグリル網を上段に配置するとこんな感じ。火床との距離は十分にあり、ある程度勢いのある炎で使いやすい高さです。ちなみにグリル網は食材を焼くばかりでなく、クッカーを載せてもOKです。
そして下段に。熾火を利用してじっくり食材を焼きたいときは、こちらの方が向いているでしょう。上段も下段も、2つのグリル網を同時に使用することが可能です。
もちろんスピットも上段&下段に自由に配置できます。銀色のフレームだらけでややこしい写真ですが、上段の奥側と下段の手前側にスピットが載っています。
複数のクッカーを載せやすいだけあって、耐荷重は15kgと十二分なスペック。ただし上段の端っこに15kgを集中させるような無理は禁物でしょう。画像は公式動画のキャプチャですが、上段は5kg、下段は10kgが上限の目安と推察します。それでも十分な耐荷重ですね。
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厚さたった6mmの画期的な「グリルトング」
オプション製品のなかで、特に注目したいのがこちらの「グリルトング」。まず驚くのがその薄さ。これ以上ないほどフラットなデザインで、リベット部分を含めても厚さはたった6mm!
2枚のプレートがスライドすることで、モノをつかめる仕組み。食材だけでなく、細めの薪や炭をつかむ火ばさみ用途にも対応します。またスライド部分の両脇に開けられた3つの小さな丸い穴は専用スピットの掃除に使えます(通すことで汚れが削ぎ落とされる)。
グリル網を持ち上げるときは、取っ手に潜り込ませて引っかけます。まあこれはスピットを利用してもいいんですが、「グリルトング」が本当にかっこいいので個人的にゴリ押しする次第です。
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ソロ用焚き火台の新定番に……!?
「ピコグリル398」は軽量焚き火台の金字塔といえる名作ですが、ゴトクを橋渡しにするフレームの位置が高く、炎との距離が遠いとの意見も存在しました。そこをカバーするギミックとして、2階建てのフレームが生まれたのだと推考されます。
ソロ用焚き火台の新定番となりそうな「ピコグリル498」。広く知れ渡って品薄になる前にチェックしてみてください。
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