働き方の可能性を広げる、ヘリノックスの異色作
2020年、ヘリノックスの新作としてラインナップに加わった「タクティカルフィールドオフィスM」をご存知でしょうか。バッグとテーブルが一体化したユニークな商品で、その名の通りフィールドで使えば、どこでもオフィスと化するというのがコンセプト。
2020年1月に行われた展示会で初めて見た時は「なんじゃこりゃ」感が強かったのですが、ニューノーマルな今の時代に、これほどワクワクさせるギアはないのではないでしょうか?
というのも、リモートワークが当たり前になった今、毎日自宅で仕事をするのはストレスが溜まるものです。そんな時は「タクティカルフィールドオフィスM」に仕事道具を詰め込んで、公園やビーチなどでデスクワークをするってのがアウトドア好きの新しい仕事スタイルにピッタリ!
というわけで、早速「タクティカルフィールドオフィスM」を使って、どこでもマイオフィスを実践してみました。
「タクティカルフィールドオフィスM」の基本性能をチェック
具体的な使い勝手を紹介する前に、まずは「タクティカルフィールドオフィスM」の基本性能を見ていきましょう。
デフォルトの状態がこちらです。片側を覆うように付いているのがテーブルの天板部分です。
天板は簡単に外せる仕組みで、内側のスリット部分に脚となるアルミポールが4本収納されています。これを取り付けることで、即席テーブルが完成するという構造。
天板の片側をバッグのフレームに取り付ければ、2本のアルミポールで自立するテーブルが完成します。
アルミポールを4本使うと、バッグと切り離してテーブル単体で使用することもできます。使った印象ではバッグと連結させたほうがデスクとしての安定感は高いです。
バッグ本体にはモールシステムが備わっているので、ヘリノックスのテーブルサイドストレージなどを取り付ければ、収納スペースを拡張することが可能です。
持ち運びやすさ
次に持ち運びやすさですが、樹脂製のフレームが四方を覆っているので、ハードトランクを持ち運ぶような感覚です。本体の重量は2120gあるので、ここに仕事道具一式を詰め込むと4kg弱。片手で持ち運ぶにはそこそこの重量になります。
自転車に乗せての移動も試みましたが、かごに収まらなかったので断念。「タクティカルフィールドオフィスM」の持ち運びは車が基本となりそうです。
収納力と取り出しやすさ
本体のサイズはW40cm×D20cm×H39cm。荷物の出し入れは上部のダブルファスナーのほか、片面がフルオープンになるので簡単に行なえます。
今回はノートパソコン、パソコン周辺機器、椅子、レジャーシートを詰め込みました。これでもまだ余裕があるので、水筒や衣類であれば余裕で収まります。
ヘリノックス タクティカル フィールドオフィス M
朝イチの公園で2時間の青空オフィス体験
今回、仕事道具を詰め込んで訪れたのは某都立公園。非日常感を味わいつつも仕事に集中できるよう、人が少ない平日の午前8時~10時の間にデスクワークを試みてみました。
天板のサイズが約40✕40cmの正方形なので、A4サイズまでのノートパソコンであればちょうどいい大きさです。見た目とは裏腹にテーブルの耐荷重は50kgあるので、キーボードを打っている時の安定感は抜群。ただし、マウスを使うスペースがないため、普段からマウスを使っている方は注意が必要です。
また、晴れた日だとモニターの反射が激しくてパソコンの画面が見えにくくなりますので、天気がいい日でも、木陰を陣取るようにしましょう。
お座敷スタイルにも変身可能
テーブルの高さが低めなので、約1時間のパソコン作業は正直疲れました。そんなときは気分転換でお座敷スタイルにチェンジするのも手。
バッグを覆っているフレームは取り外しが可能で、写真のようにロースタイルにして使うこともできます。
この状態で後半の一時間作業をしてみました。文章を書いたり、メールを作成したりといった、長い時間キーボードを打つような作業は正直向いていません。腰が痛くなります。
でも、アイディアをまとめたり、リサーチするような作業であれば、外での仕事は思いのほか脳みそに刺激を与えてくれました。
ワーケーションにも、キャンプにもぴったり
今回は仕事の延長で使ってみましたが、もちろんキャンプ用としても活用可能です。調理道具を入れてキッチンテーブルとしても使えますし、ソロならこれひとつあれば何かと重宝しそうです。
仕事と遊び、一台二役の「タクティカルフィールドオフィスM」で新しい働き方を模索してみてはいかがでしょうか?
ヘリノックス タクティカル フィールドオフィス M