今回アイテムを紹介してくれる、編集者の栗原紀行さん
雑誌『男の隠れ家』や『時空旅人』をメインに、年間50〜60冊の雑誌や書籍を編集している栗原紀行さんは、オートキャンプ歴40年以上のベテランキャンパー。『GOOUT』や『GARVY』でもキャンプや釣りの連載をもち、日々アウトドアメディアで情報を発信しています。
そんな栗原さんのキャンプスタイルは、じつに多様。大型ギアを使った〈ファミリーキャンプ〉から、ライトギアの〈ソロキャンプ〉、軍の払い下げ品などミリタリーギア一色の〈軍幕キャンプ〉など、様々なスタイルでキャンプを楽しんでいるそう。
これを使って快適になるとかそういうことも大事ですが、キャンプ道具を選ぶうえで重要なポイントは、この道具を使ったら自分のキャンプが楽しくなるだろうか? ということです。それが想像できる道具を買っていますし、実際に自分が楽しく使っていることがイメージできるものしか手元に置いていないつもりです。
独自のスタイルでキャンプライフを嗜む栗原さんの愛用アイテム、拝見です!
①ミリタリー感漂う「ローコット」
クオルツ「キャンパーズベッドⅡ」
おもに軍幕スタイルのキャンプで愛用しているという、クオルツの「キャンパーズベッドⅡ」。
軍幕キャンプ用にミリタリー基調のコットの購入を考えたとき、最初は米軍の払い下げにしようと思いましたが、強度的に難があったのでこちらをセレクトしました。重くても丈夫なローコットを選びたかったんです。
ソロキャンプではもっと軽いコットを使っていますが、軍幕スタイルのときはわざと不便で重たいコットを使うことに面白味を感じています。
重量は約3.95kg。4本の脚フレームはとても細いのでなんだか頼りなく見えてしまいますが、丈夫なスチールでできているため、体重をしっかりと支えてくれます。華奢な見た目とはウラハラに安定感があるので、寝心地はとても快適なんです。
軍隊のような無骨なイメージと、アーミーグリーンのカラー。ヘタリの出ない座面、強度の強い4本の脚、こんなコットがこの値段で買えるのはクオルツならではだと思います!
大きなダウンシュラフを乗せても十分なサイズ感。心地よい睡眠にいざなってくれるローコットです。
クオルツ キャンパーズベッドⅡ
②玄人キャンパーが惚れ込んだ「ストーブ」
ソロストーブ「キャンプファイヤー」
二次燃焼する焚き火ストーブはいくつかありますが、個人的にはソロストーブが一番いいですね。ソロストーブにはライトやタイタンもありますが、出番が多いのはキャンプファイヤーです。
ほかのモデルより若干大きいので、枝より太い薪の投入も可能。すぐに着火できるし、なによりひとり焚き火が楽しくなるアイテム。
どんなスタイルのキャンプであっても必ず持って行くという、ソロストーブのキャンプファイヤー。海外のウェブメディアで存在を知り、かれこれ2年ほど愛用しているそう。
とにかく燃焼効率が半端ない。燃えカスが残りにくく、完全に灰になるのはソロストーブの最大の魅力です。そして炎が綺麗ですし、なにより素材も構造も、さらに独特なディテールも美しいと思います。コンパクトに畳めるストーブはたくさんあるけど、小さく収納できなくても、僕はキャンプファイヤーが一番気に入っています。
ソロキャンプでは焚き火料理のメインギアとして使用し、ファミリーキャンプでは大型の焚き火台で燃えきらなかった薪を燃やし切るときに活躍中とのこと。コンパクトなストーブはついソロ用かな? なんて考えてしまいますが、使い方次第で汎用性のあるストーブに。
ソロストーブ キャンプファイヤー
③ランタンの出番が激減! 超優秀な「LEDランタン」
ルーメナー「ルーメナー2」
ソロキャンプのメイン照明、ファミキャンではリビング照明、仕事では撮影時の照明として重宝しているというルーメナー2。あまりの便利さに現在は2台愛用中。
購入のきっかけは、ファミキャンで使っているオガワのティエラルゴの前室で使いたかったら。これ1台で安全に前室リビングの照明がまかなえます。あまりの楽さに、今ではどんなキャンプにも持っていくようになりました。おかげでランタンの出番が激減しています(笑)
栗原さんは編集者という職業柄、撮影する際にもおおいに活躍しているそう。
三脚の雲台(※カメラと三脚をつなぐパーツのこと)に装着可能なので、撮影にも使えるんです。それに付属品の強力磁石を使えばどこにでもぶら下げられるし、カラビナの使い勝手もグッド!
4段階の光量調整、3パターンの発光色変更は、ガスやオイルランタンでは成し得ぬ技。フル充電で1500ルーメンの明るさが8時間続くところもスゴい!
気楽に明るさを確保できるアイテムとして年々進化を遂げているLEDランタンですが、なかでもルーメナー2のスペックはトップクラス。これ1台でソロキャンプからファミキャン、ときには有事のときにも役立ってくれること間違いなし!
ルーメナー ルーメナー2
④オンリーワンな「天然木カップ」
名栗カヌー工房「山桜ククサ」
僕の地元、埼玉県飯能市の木で作ったククサがあると知って即買いしました! 海外のものでもっといいものがあるけれど、地元の木というのが購入の決め手。
気に入っているのは、持ちやすい持ち手と、肉厚なボディ。山桜の木を使っているのでとにかく丈夫です。
食後のウイスキーや、朝のコーヒーを飲むときに愛用しているという山桜のククサ。アイラなど匂いのきついウイスキーで使うと若干匂いが残ったり、ワインやコーヒーは色が着いたりするそうですが、「それもまたいいんですよ」と、栗原さん。
カップの底には産地である飯能市名栗を示す「NAGURI」の刻印があり、そんなところもグッときたポイントだったそう。
自然のものですから、とにかく味わい深い。チタンのカップなどに比べると使い勝手は何倍も劣りますが、地元の木で作った品であることだけで、なんだか優越感があります。
クルミオイルで手入れしなくちゃならないところも、手の焼ける感じで妙に可愛いんですよね。
使えば使うほど風合いが増していく天然木のアイテムは、経年変化を楽しめる側面も。アイテムを自分色に育てていく時間って、ギア好きにはたまりませんよね。
▼以下で購入可能
名栗カヌー工房:リンクはこちら
ソグベルク(ムーミンパーク):リンクはこちら
⑤《アウトドアウォッチ》は安全を確保するためのツール
ガーミン「インスティンクトタクティカル カモグラファイト」
雑誌『GOOUT』で「釣り部」を立ち上げ連載を担うほど、釣りを愛する栗原さん。ガーミンのアウトドアウォッチは、渓流釣りとキャンプの必携ギアとのこと。
源流域で釣り&キャンプをするとき、高精度なGPSセンサーがとても役に立ってます。どんな過酷な環境でも自分の居場所を正確に捉えられるし、正しい方位を把握できます。それにトラックバックという機能を使用すると、帰りのルートも迷うことなくナビゲートしてくれる。
単なる時計ではなく、もはや安全を確保するための道具です。
アメリカ国防総省のMIL規格に従ってつくられた、ガーミンのインスティンクトタクティカル。端的にいうと、高水準のミリタリースペックをそなえた“タフネス”な時計です。
化学強化ガラスのディスプレイもいいし、繊維強化ポリマーで作られたケースも文句なしです。
ハイスペックな中身はもちろん、見た目の無骨さ&クールさもアウトドアマンをくすぐる要素。ミリタリーギア好きの栗原さんがうなるのも、なんだかよく分かる……!
ガーミン インスティンクトタクティカル カモグラファイト
ソロキャンプ特集やってます
栗原さんが編集長を務める『男の隠れ家』(毎月27日発売)では、毎年夏〜秋にソロキャンプを大特集。2020年は9月26日発売(11月号)に「秋のソロキャンプ」が発売されるので、ソロキャンパーさんは要チェック!
そして『GARVY』ではソロキャンプと日本全国キャンプ旅の魅力を伝える「Single Camp」、『GOOUT』では釣りにフォーカスした「釣り部」の連載を担当。こちらもおもしろいので、ぜひご一読を~!
Youtube/ GOOUT 釣り部
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