個性派キャンプチェア、それぞれの最適シーンはいかに?
用意したのは、2020年の新作の中から集めた個性派チェア。右からアウトプットライフ「スウィベルチェア」、grn outdoor「60/40クロス・シングルソファチェア」、LOGOS「グランベーシック・ロッキングチェア」。どれもまったく違うコンセプトのチェアです。
まずはそれぞれのチェアの特徴を生かした「適正スタイル」をチラ見せ! ひとつずつジックリと使ったので、チェアの選び方が気になっている人は、構造や適正をよーく観察してみましょう。
チェアのサイズ感は、モデル(筆者)の身長179cmを参考にしてください。
水平回転機能を搭載!アウトプットライフ「スウィベルチェア」
持ち運びやすい収納サイズ
収納寸法は約62(幅)×24(厚さ)×25(高さ)cmで、重さは約4.4kg。スウィベル(水平回転)機能があることを思うと、想像以上に軽くて小さいです。
収納袋に入っていたのは、収束した脚部と座面部の2点。「えっ、これだけでいいの?」と思うほどのシンプルさ。
組み立てはあっという間でした!
組み立ては、まず脚部と座面部を広げます。
座面裏にあるジョイント部をカチッと音がするまで押してロックします。
座面部のセンターバーを脚部中央の穴に差し込み、肘掛けをセットすれば完成です。
座面の寸法は、手前の広いところで幅約60cm、奥の狭いところで約35cm。
奥行きは約43cmで、座面高は約50cmです。
一般的なキャンプチェアとは一線を画す特徴的なシルエット。背もたれが少し低く見えますが、座ってみるとどうなるでしょうか。
スウィベル機能追加のためか、各部が丈夫に作られている印象です。耐荷重も約100kgを確保しています。
キャンプで初めてのスウィベル体験に感激!
これがスウィベル機能か! 社長さんのイスに座ったような気分をキャンプ場で味わえるなんて、キャンプ人生四十余年で初めて知る、特別なリラックス感です。
懸念していた背もたれの高さですが、座ってみたらフィット感がよく、アームレストの位置と合わせてちょうどよく収まりました。
食事しやすい&回転して立ち上がれるのは楽ちん!
標準的な天板の地上高・約70cmのテーブル(ダイニングテーブルとして標準的な高さ)と組み合わせて食事をしても問題なし。
テーブルとの相性もありますが、アームレストもテーブルに当たりません。なによりチェアをずらさず、回転させて立ち上がれるのは新鮮な体験でした。
これから流行る!?ワーケーションに最適なスタイル
キャンプチェアとしてもワークチェアとしても便利なスウィベルチェアは、これから流行るであろうワーケーションに最適かも。
Wi-Fi完備のキャンプ場でテレワークをしつつ、時々ノンビリとキャンプを楽しむスタイル、いかがでしょうか?
アウトプットライフ スウィベルチェア
ソファのような超リラックス感+収納力!grn outdoor「60/40クロス・シングルソファチェア」
収納サイズは割と大きめ
収納寸法は実測値で約20(直径)×92(長さ)cm、重さは約3kg。かなり大きめですが、このチェアのリラックス感を思えば、さして気にならない収納サイズと重さ。
展開・収納が瞬時にできる収束タイプ
背もたれ、アームレスト、座面がすべてつながっていて、脚フレームを開けば瞬時に展開できます。お尻から背中を包み込むようなシルエットです。
座った瞬間に超リラックス!「もう、なにもしたくない」
さっそく座ってみると、その瞬間から「もう、なにもしたくない」と思えるほどの超リラックス感。座るというよりはソファに埋もれる感覚。
「ソファチェア」というネーミングも、これで納得です。
座面の寸法は手前の広いところで約55cm、もっとも奥で約37cm。奥行きは約47cm。
マウンテンパーカーでお馴染みの60/40クロスに、テフロンコーティング+パラフィン加工した生地は丈夫ながら、肌触りは良好です。
座り心地は食事でも問題なし
天板の地上高・約70cmのテーブルと組み合わせて食事をしてみると、ゆったり座れるタイプだけに、座面の低さを多少感じます。
ですが、浅く座っても安定しているので食事の姿勢が辛くなることはありませんでした。
チェアの常識を覆す!たっぷりの収納力
左腕を置くアームレストにはスマホやタブレットが入るメッシュポケットを装備。右腕側には350mlの缶がピッタリ入るフタ付きのポケットがあり、こちらにもスマホを入れられます。
背もたれの背面にもフタ付きの大型ポケットをはじめ、ポケットやフックなどの収納場所がズラリ。便利でワクワクするような収納機能が満載です。
座面下には大型の網棚があり、ここには収納袋をはじめ、ブランケットなども置いておけます。このチェアひとつで快適なデイキャンプができちゃいます。
あとは、青い空と冷えたビールがあればいい
驚きのリラックス感。そして、抜群の収納力のチェアだから、春〜夏なら冷えたビールか、秋〜冬なら暖かいコーヒーでもあればもう、なにもいらないほどです。
チェア収納を活かした超シンプルなキャンプサイトで、のんびりお過ごしください。
公式オンラインサイトはこちら
grn outdoor 60/40クロス・シングルソファチェア
キャンプでユラユラ最高です!LOGOS「グランベーシック アームロッキングチェア」
リラックス用ならではの重量感
折り畳んでキャンプに携行できるロッキングチェアというだけで貴重ですが、重量約7.3kgはキャンプチェアとしてはヘビー級。
しかし収納寸法は約22(直径)×18(横)× 106(長さ)cmで、思っていたよりもスリムに感じました。
シンプル構造で組み立てはとても簡単
組み立て方はまず、収束用の面ファスナーベルトを外し、ロッキングバーを背面フレームを固定しているホルダーから外します。
チェアを開いたら、左右の後ろ脚をロッキングバーの上のくぼみに差し込み、カチッとロックして完成です。
背もたれ裏側のベルトでアームレストの高さを調整。ロッキングチェアなので、このアームレストの調整も快適さを左右するうえで大切です。
座面の寸法は約56(最大幅)×47cm(奥行き)、座面高は約43cm。ロッキングバーがなければ、少し大きめのキャンプチェアと同様のサイズ感です。
右腕を置くアームレストにはメッシュポケットが付き、ペットボトルなどを入れられます。
ただし、ロッキングチェアですからフタのないカップを入れると飲み物がこぼれます。ご注意を。
折り畳むときは、ロッキングバーのロックピンを引いて脚を抜き、展開と逆手順で収束させて収納袋に入れます。
キャンプでユラユラ、最高です!
では、座ってユラユラしてみます。安全性確保のためか、揺れのストロークはちょっと短めですが、常識的な範囲で揺らす限りは後ろに転がることもなく、安心してユラユラが楽しめます。いやぁ、最高です!
リラックス用として割り切るのが◎
天板の地上高・約70cmのテーブルと組み合わせて食事をしてみると、当然ですが座面が低めでユラユラするため、決して快適とはいえません。
食事のときは、別のチェアに座り換えた方がいいですね。
お気に入りのキャンプ用品を眺めつつ、ユラユラと
お婆ちゃんだったら毛糸を編むのですが、筆者は手芸のできないおじさんです。傍らに愛用のキャンプ用品と本を並べて、読書でも。時々キャンプ用品を眺めてニヤニヤ……。はい、個人的にとてもいい気分に浸れました(笑)。
このチェアは、自分の世界観に没頭できるリラックスシーンが似合いますね。
公式オンラインサイトはこちら
ロゴス グランベーシック アームロッキングチェア
個性派チェアがあれば、いつものキャンプがスペシャルに!
個性派チェアを中心に考えると、いつもとは違うキャンプシーンやリビングスタイルが見えてきます。
どんな道具でもキャンプは楽しいものですが、今回紹介したような個性派チェアを追加してみると、キャンプがより楽しくなります。また、「最近キャンプがマンネリ気味だなー」なんて人は、新たな過ごし方ができておすすめですよ!