パラコードでDIY!

キャンプに行きたくても行けない今日この頃、いかがお過ごしですか? 筆者はベランピングに庭キャンプ、ネット通販でキャンプギアの衝動買い……と一通りの過ごし方をしてきました。
そんな生活にも飽きてしまい、気持ちも新たに挑戦することにしたのが、パラコードを使ったDIY。「やってみたいけど難しそう」とずっと躊躇してきた分野であり、今回が初体験です。
ATWOOD ROPEを購入

用意したのはメイドインUSAの「ATWOOD ROPE(アトウッド・ロープ)」。100フィート(約30m)で1,500円ほどで購入できます。ミルスペックな製品ではないようですが、それでも耐荷重はたっぷり250kg、カラバリも豊富でした。
ATWOOD ROPE 100フィート(30m)

ちなみに筆者のパラコード知識は、「カットしたら炙ってほつれないようにする」ということを知っている程度。ここは頼りになる先生が欲しいところです。
そこで今回、筆者のチャレンジの間違っている部分などをビシバシ指摘してもらいつつ、より上達するアドバイスをいただくべく先生をお招きしました。
教えてくれるのはこの人

ミリタリー&アウトドアショップ KINRYU 宮田さん
パラコードは、パラシュート用に考案・開発された経緯を持ち、耐久性に優れたミリタリーアイテムです。それゆえアウトドアレジャーなどの野外環境においても「実用性」に長けている点が一つの特徴であり大きな魅力でもあります。
今回は、そんな優れた「実用性」を身近に、そして格好良く備えることができるパラコードDIYを気軽に楽しむことができるようお手伝いします。
シェラカップをお洒落にアレンジ

いろいろなパラコードDIYをネットで探した結果、簡単そうだなと思ったのがシェラカップのハンドルアレンジ。巻きつけるだけなら自分でもできそうだと感じました。
巻き方は靴ひもと同じように

いくつかの動画を見て勉強し、そのなかで気に入ったやり方で巻いていきます。まずは先端を、前転させるように一回転。

取っ手の内側に通します。

Uターンして逆サイドの内側を通過。

またUターンして、さっきと同じようにくぐらせます。
またUターンして……ってくどいですね。要は靴ひもを通すのと同じように、8の字を描きながら巻きつけていきます。ちなみに指で押さえている先端は、そろそろ放っておいてOKです。

隙間が空くとかっこよくないので、ギュウギュウと引っ張りながら、ロープ間を詰めながら巻いていきました。
締めくくりは炙って溶接

ハンドルに巻きつけるスペースがなくなってきました。巻きつけ自体は簡単だったんですが、問題は締めくくり方です。

最後の一巻きに余裕をもたせておいて……。

その隙間に通して引っ張れば、巻きつけ作業は完了。しかしこれだと、簡単に解けてしまいますよね。そこでカットしたときと同じように、先端を炙って処理します。

1cmぐらいを残して、余分な部分をカット。

先端を炙って溶かし……。

アツアツのうちにギュッと押し付けて溶接……って、アチーッ!!

確かに溶接はできましたが、親指をヤケドしてしまいました。動画では素手でやっている人がいたんですけどね……。

スタート部分の先端も、同じ用に溶接で処理しました。今度はペンチをコテのように使って、安全に行いました。
世界にひとつのシェラカップが完成!

ヤケドした甲斐あって(?)世界に1つだけのシェラカップができあがりました。カラフルなパラコードを使えば、もっと心躍る感じに仕上がるでしょうね。ノーマル状態よりも持ちやすくなり、実用面でも効果がありそうです。
ちなみに使用したパラコードの長さは、仕上げにカットした部分も含めて、120cmほどです。
いずれにしても巻き付けはギアの利便性向上にもつながるので、ぜひ試してみてほしいです。
ATWOOD ROPE 100フィート(30m)

さて、これを機にアレコレやってみたくなった筆者。次は、「手持ちのナイフの持ち手を巻いてみよう!」と意気込んで挑戦。しかし……?



