※撮影は筆者の自宅で、1人で行っています。
メスティンに何を入れる?
1つ持っておくと何かと便利、そしてキャンプ飯が不思議と美味しく感じられるトランギアの「メスティン」。ノーマルなメスティンと「ラージメスティン」のラインナップがあり、非常に愛好者の多いアイテムです。
そんなメスティンには、カトラリーや調味料、アルコールストーブなどを収納するスタイルが定番。お気に入りの道具がぴったり入ると気持ちいいですよね?
そしてそれは、食材も同様です。
そこで今回は、気持ちよくメスティンにぴったり入る食材を集めてみました。題して「メスティンにぴったり入る物語」。
メスティンにぴったり入る「物」を、第10位からランキング形式で「語」っていきますよ。
第10~6位のぴったり食材
ランキングは筆者の独断ですが、上位にいくほど高まる「ぴったり度」や、食材の「簡便さ」「知名度」などなど……ご自身の納得度と照らし合わせながらお楽しみください。
第10位「香薫」
まずご紹介するのは、プリマハムの大ヒットウインナー「香薫」。筆者が必ずキャンプに持っていく、大のお気に入りウインナーです。
フタで焼いてみましょう。幅に若干の余裕があり、ぴったり度はそれほどでもありません。しかし香薫には、たまに長いものが入ってるんですよね。それでもメスティンの幅をハミ出したことがないので、ランクインしてもらいました。
香薫のり弁にしました。ちなみに使用したのりは1894年創業の老舗、小善本店の「有明海産 焼きのり」。ぴったりとは言えないまでも、メスティンで使いやすいサイズののりです。
第9位「ホモソーセージ」
次にご紹介するのは、丸善の「ホモソーセージ」。常温で120日の保存が可能という、キャンパーの食料ボックスに最適な一品です。
先っちょが側面に密着するという、見事なぴったり度! しかし1本まるごとを、カットせずにメスティンで食べる状況が考えにくいので、第9位という低めの順位となりました。
ちなみに「ホモ」とは英語の「homogenize(均質にする)」が由来。原料である魚のすり身を、しっかりと練って均質にしているという意味です。
第8位「サッポロ一番 塩らーめん」
サンヨー食品が手がけるサッポロ一番シリーズ、その塩味が8位にランクイン。実を言うと袋麺なら何でもいいんですが、袋麺といえばサッポロ一番シリーズであり、サッポロ一番といえば塩ラーメンなので、代表してもらいました。人によって異論はあると思いますがご容赦を。
500mlの水を沸騰させ、半分に割って投入します。この「半分に割る」という点でぴったり度が低く感じられ、メスティン料理では定番メニューでありながら、低めのランキングとなりました。
出来上がりのボリュームはメスティンにぴったり。屋内でどんぶりで食べるよりも、何倍も美味しく感じられるのはなぜでしょう。
第7位「鶏の手羽中」
まさかの生肉がランクインしました。というのも、肉のサイズってまちまちですよね。奮発して購入したステーキ肉が、スキレットに収まらないような状況もあります。それが「鶏の手羽中」ときたら、どこで買ってもだいたい同じサイズ。しかもメスティンの幅にぴったりなんです。
手羽中は骨を2つに分けて売られているので、骨の太い方、細い方の2種類があります。太い方が長いのですが、メスティンの幅を超えることはまずないので、ご覧のぴったり度に。
シンプルに塩コショウで焼いてみました。焦げ目に食欲をそそられます。昼ビールをゴキュッといきたい、そんな撮影を行っております。
第6位「豚の肩ロース切り身」
生肉が続きます。鶏の手羽中と同じく、ほぼメスティンサイズで売られている肉が豚肉にもあるんです。それは「肩ロース切り身」。パックには「とんかつ用」と記載されている場合も多いですね。
飯盒炊爨直後のおかずづくりを想定し、フタを利用して焼いてみました。熱したことによって肉が若干縮み、ぴったり度に余裕が出てきています。スパイスは宮崎の中村食肉がリリースしている「マキシマム」を使用しました。
ご飯に載せれば、マキシマム豚丼の完成です。一切の添え物がないメンズ料理ですが、メスティンのおかげで何となくおしゃれに……なってますかどうか。
第5~4位のぴったり食材は?
それではいよいよ、上位組を発表していきます。
第5位「サラスパ」
第5位にランクインしたのは、はごろもフーズの「サラスパ」でした。本来はサラダ用なんですが、麺の長さが12.5cmと、メスティンに難なく放り込める仕様を見逃すことはできません。
長さ的に若干の余裕があり、ぴったり度はそれほどでもないかもしれません。しかし折らずともキャンプ用のクッカーにすっぽり入るパスタは、それ自体がとても貴重。「サラダ用を使ってしまう」という、トンチが効いてる感も気持ちよく感じられました。
茹で時間は4分。あえるだけのソースを使って明太子パスタの完成です。普通のパスタに比べて歯ごたえが物足りないというようなこともなく、簡単で美味しいメスティンパスタとなりました。
パッケージはチャック付きなので、余った分を簡単に保存しておけるのも高ポイント。
第4位「チキンハンバーグ」
丸大食品の「チキンハンバーグ」が、見事にメスティンにぴったりでした。洋惣菜パウチハンバーグという食品ジャンルで、13年連続で売上No.1を記録した名作です。
メスティンの幅に、本当に気持ちよくぴったりと収まります。ソースごと加熱し、少しだけ焦げ目をつけました。
絶妙のバランスで白いご飯が顔を覗かせる、堂々たるぴったり度です。筆者が子どもの頃から愛食しているロングセラーですから、安定、安心の美味しさでした。
さて、ここからいよいよベスト3の発表です!
第3位は日本の基本食材
第3位は、タカノフーズの「絹美人」! 豆腐はいわゆる一丁サイズ(400g)でも販売されていますが、メスティンで使うなら150gが最適です。
別にこの商品でなくても同サイズならOKなんですが、タカノフーズといえば「おかめ納豆」が有名なので、広く親しまれているブランドとしてピックアップしました。
メニューは湯豆腐で。2つ入れてちょうどよく隙間の空く、なんとも美しいぴったり度です。ギチギチに入るようだとお湯のスペースがなくなってしまうので、この状態こそが最適でしょう。合理的で美しいぴったり状態……長さや幅の一致がすべてではないと、教えられた気がします。
ともかく150gサイズの豆腐を使ったメスティン湯豆腐、とても気分がいいので試してみてください。
第2位は全国で買えるおでん
第2位はセブンイレブンで購入できる「おでん 1人前」。長さとか幅のサイズではなく、480gという量と具材のサイズが、メスティンにぴったりなんです。
まずはメスティンの内側の線を少々下回るという慎ましさにより、うっかりボコボコと沸騰させてしまっても、吹きこぼれにくい絶妙の量。
そして特筆すべきは、適当にドボドボと注ぎ込んでも、すべての具材が顔を見せることになるという芸術点の高さ……! じつに良くできた、完成されたぴったり度でした。セブンイレブン側が「じつはメスティンを想定した」と発表しても驚きません。
輝く第一位は……冷凍食品の名作!
栄えある第1位は、味の素の「ギョーザ」です! これは冷凍食品なんですが、キャンプ飯に使っている人も多いのではないでしょうか。クーラーボックス内で保冷剤の役割を果たしつつ、簡単で美味しい、最強クラスの食材です。
6個のギョーザが、ぴったりと収まります。フタをして焼くというギョーザの特徴も、メスティンにぴったりですよね。ちなみにこちらの商品は、油を敷く必要も水を足す必要もありません。
6個のギョーザが焼き上がりました。ここで思い出して欲しいのが、この商品は12個入だということ。そう、2回でぴったり全部を焼くことができるんです!
だいたいこのギョーザ自体が薄皮で美味しいし、手間いらずで焼けるしで高クオリティ。そのうえメスティン向きなんですから、売上日本一の立場は当分揺らぐことがないでしょう。
自分だけのぴったり物語を
以上、メスティンにぴったり入る物語をお送りしました。メスティンにちょうどよく入る食材は、まだまだ数多く存在することでしょう。
ここから先は、あなた自身で物語を進めてください。ぴったり入ると気持ちいいですよ?
トランギア メスティン