※この記事は外出自粛要請の前に撮影されたものです。
プロが教えるアウトドアの必携ギア
数あるアウトドアアイテムの中から納得の行く逸品を手に入れるには、詳しい人に聞くのが一番! というわけで始まったこの企画。毎回、キャンプの知識と経験が豊富なアウトドアのプロたちに、キャンプの“必携ギア”を聞いていきます。
第7回目は、アウトドアデザイナーズユニットとして活動する創業10周年の老舗ガレージブランド「シエルブルー」の茨木夫婦に直撃!
豊富なキャンプ経験を通して選ばれたモノたち
ウッドファニチャーの製作からコーディネート・プロデュース・車のカスタムまで、アウトドアを軸に幅広い活動をしているシエルブルーのお二人(左:ワカさん、右:アネゴさん)。「昔は年間100泊以上、キャンプ場で過ごしていました(ワカさん)。」というだけあって、豊富な実体験に基づいて選び抜かれたギアは、新旧が入り混じったさすがのラインナップ。
今まで数々のギアを作り、そして使ってきたシエルブルーの審美眼に叶った必携の5アイテムを紹介していきましょう。
シエルブルーの必携ギア#1:AOクーラーのソフトクーラー
最初に紹介していただいたのが、ご存知AOクーラーの「キャンバス ソフトクーラー」(購入時価格:9,000円~1万8,000円前後)。以前は電源付きのハードクーラーを愛用していたそうですが、予想以上の保冷力の高さとシンプルなルックスが気に入って、全サイズ揃えたそうです。
中でもよく使うのが、写真の12パック・24パック・48パックの3サイズ。
軽くて持ち運びも便利なので重宝しています。両サイドのバックルを外すとトートバッグのような形になるので、買い物に持って行っても違和感がありません。アメリカっぽいロゴデザインもお気に入りですね(アネゴさん)。
使った後のメンテナンスのしやすさもポイントで、インナーを引き出せるから洗うのがすごく簡単なんです。もとは食肉や水産業などプロユースの商品を手掛けていた会社が作っているだけあり、こういうところも気が利いていますね。保冷力も抜群で、夏場のキャンプでも使っています(ワカさん)。
AOクーラーズ 24パック キャンバス ソフトクーラー
シエルブルーの必携ギア#2:ラチタのポータブル電源
ここ数年キャンプに欠かせない存在になりつつあるポータブル電源ですが、シエルブルーが使っているのはラチタの最新モデル「ENERBOX-SP」(購入時価格:8万円前後)。世界初となるIP44の防沫仕様で、バッテリーは444Wh(120,000mAh)という大容量な一台です。
ポータブル電源はこれで2台目。大容量なので、2泊のキャンプでもバッテリーの目盛りが一つしか減りませんでした。防沫仕様で雨や湿気を気にせず済むので、ストレスなくキャンプ場に持って行けるようになりましたね(ワカさん)。
ポータブル電源とセットで携行しているというのが、ラチタの「ソーラーパネル」(購入時価格:2万5,000円前後)。折りたたむとA4サイズになり素材は強度と撥水性の高い600D採用と、キャンプで使うにも最適です。
晴れた日は太陽を追うようにして車からぶら下げておくだけでフル充電できます。万が一のための備えとして、我が家のキャンプには欠かせない存在です(ワカさん)。
LACITA エナーボックス
シエルブルーの必携ギア#3:フュアーハンドのビンテージランタン
続いて紹介いただいたのが、10年以上前に海外通販で購入したというフュアーハンドの「ビンテージランタン」(購入時価格:2万4,000円前後)。フュアーハンドはハリケーンランタンの呼び名でも知られる、灯油ランタンのオリジナルブランドです。
赤いのはスーパーベイビーというモデルで、30年以上前に廃盤になったもの。かなり年季は入っていますが今でも現役で使えます。灯油ランタンもいろいろなブランドがありますが、フュアーハンドは年代によっていろいろ種類があって面白いですね(ワカさん)。
灯油ランタンなので、あくまでもサブランタン。これだけでキャンプはできませんが、ないと寂しい。なんだかんだ、キャンプを始めてからずっと持って行っているアイテムですね(アネゴさん)。
フュアーハンド ベイビースペシャル276
シエルブルーの必携ギア#4:ナンガのダウンキルト
兵庫県にあるアウトドアショップ「スカイハイマウンテンワークス」がナンガに別注したという「ダウンキルト」(購入時価格:3万円前後)も、シエルブルーのキャンプには欠かせないもの。
寒い時期は寝袋を使いますが、夏の山キャンプだとこのダウンキルトがちょうどいいんです。マミー型の寝袋ではありえないコンパクトサイズに収納できるので、一つあると春から秋まで3シーズン重宝しますよ(アネゴさん)。
このダウンキルトの特徴はフード部分がなく、スリーピングマットを中に入れて細引きのコードで固定するという使い方。
登山をする方に向けて開発されたUL(軽量)商品なので、とにかく薄くて軽い。ですが中には保温性に定評のあるナンガのSPDXダウンを使っているので、見た目以上に暖かいんです(ワカさん)。
シエルブルーの必携ギア#5:マイルストーンのヘッドライト
最後に紹介してくれたのが、マイルストーンの「ヘッドライト」(購入時価格:4,000円~8,000円前後)。それまでは海外ブランドのヘッドライトを愛用していたそうですが、電球色のLEDに一目惚れをして以来、マイルストーン一筋とのこと。
日本のブランドということで親近感がありますし、何よりヘッドライトで電球色のLEDを採用したのは画期的でした。我が家では家族5人分に加えて、カヤック用・登山用と用途に分けて複数台所有しています(ワカさん)。
ワカさんが特に気に入っているというのが、対象物までの距離を認識して手元灯とハイパワービーム灯を自動で切り替えてくれる機能です。
遠くを照らして歩いている時、ふと手元を見ると眩しすぎることがあるじゃないですか。その都度スイッチを押して明るさの調整をしていたのですが、センサーが自動で切り替えてくれるためストレスがなくなりました(ワカさん)。
マイルストーン MS-C2
良いギアを追求してたどり着いた現在地
仕事柄、さまざまなギアを実際に見たり触ったりする機会が多いシエルブルーのお二人。ギアに関する知識が豊富なのはもちろんですが、愛用しているギアはどれもが本当に納得するモノとして選ばれた精鋭ばかり。新しいものからビンテージまで、新旧混じり合った二人のセレクトはぜひとも参考にしたいものです。