デイリーウェアの延長線上。MMAのトレイルランウェアはジャンルを問わない“万能”ウェアだ!
トレイルランニング、通称・トレランをしている人も、だいぶ一般的になってきました。このブームが来る前に、実は、のちに来るムーブメントを見越したのかひとつのトレラン×ライフスタイルブランド「MMA」がひっそりと誕生していました。今回はそのブランドデザイナーに、あれこれお話を伺います。
2022/09/15 更新
編集者
CAMP HACK編集部
月間550万人が訪れる人気No.1キャンプメディア『CAMP HACK』。累計制作記事本数は10,000本以上。環境省等の行政機関、「髙島屋」や「niko and ...」といったクライアントとの連携実績多数。また、TBSテレビ『ラヴィット!』等、各メディアで登壇機会多数の編集部員も所属。
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岡本546
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MMAのトレイルランウェアは“万能”ウェアだ!
出典:PIXTA
昨今は空前のトレイルランブーム! というよりも、もう定番アクティビティのひとつとして定着したかも? そんなトレイルランが大盛り上がりに至る直前の2012年、のちに来るムーブメントを見越したのか、ひとつのトレイルラン×ライフスタイルブランドがひっそりと誕生しました。
その名は「マウンテンマーシャルアーツ(MMA)」。時代を先取ったブランドの今に迫ります!
大手セレクトショップ勤務でデザインは完全独学
MOUNTAIN MARTIAL ARTS デザイナー 渋井勇一さん
2020年SSで8年目をスタートさせるマウンテンマーシャルアーツ(以下、MMA)のデザイナー。大手セレクトショップ勤務中に、独学でグラフィックデザインを取得。その後、デザイナーとして活動を始める。セレクトショップ時代には格闘技ブームも合間って格闘技専売レーベルを立ち上げるなど、格闘技界にも明るい。
ぱっと見、まぁ異色の経歴ですね(笑)。いきなり核心をお聞きしますがなぜトレイルランブランドを立ち上げたのですか?
発端は月並みですが、自分がトレイルランニングを始めたことですね。
最初は教科書通りにスポーツウェアブランドのウェアを着ていたのですが、ある時速乾性があって軽くて、動きやすければ専用ブランドでなくても良いのでは? と思い至り、自分の好きな格闘技のトレーニングウェアで走ってみました。それがすごくフィットして(笑)。
機能だけでなく、好きなデザインのウェアは心に効いてくる、というのがきっかけでしたね。
そこから「じゃあ自分のトレイルランウェアブランドを立ち上げよう」とはなかなかならないと思うのですが、それはトレイルランというムーブメントを見越していて、商機を見出したってことですか?
商機に関してはモノ作りするからには多少なりとも考えましたが、でもそんなすぐに商いになるとは思っていませんでした。
純粋にトレイルランで着る服とデイリーウェアをクロスオーバーさせたら面白いんじゃないか? という思いでしたね。
一見わからない!?お家芸の転写プリント
MMAのお家芸といえば転写プリントによるアイテムというイメージがありますが。
うちのブランドのアイテムはランニングもできるし、登山もできる、そして普段も着られるということをモットーにしています。だから
デイリーウェアの延長線上でありたいのんです。
そういう意味でデイリーウェアの代表格であるデニムを転写プリントしてみたんです。
それで一部のコアのランナーの間で「デニムのランパンがある!」って話題になったんですよね?
そうなんですよ。それもタイミングが良かったというか、たまたまメディアさんの耳に入ったようで、取り上げていただいたのがきっかけでした。
ちょうどトレイルランニングの認知度も高まりだして新しい人たちがどんどん入って来ている時代に、“カジュアルな装いで走れるランパン”っていうのがマッチしたのだと思います。
プリントボーダーTシャツ 各¥10,450
2020年の新作となるこちらのTシャツもカジュアルなデザインですね。
2014年にデニムのランパンツをだしてから、うちのアイコンとして転写プリント物がやっぱり人気なんです。最初の頃に比べて圧倒的にプリント技術も上がりまして、今は本当に間近で見ないと転写物と分からなくなっていますね。
プリントランパンツ ¥18,700
確かに今季のランパンは触るまでなかなかプリント物だと判断つきませんでした。
今季はアメトラをテーマにしており、アメカジで定番のチェックのパッチワークシャツをプリントしてみました。
色の乗り方、質感の表現力など格段に上がってますよね。みなさん驚かれます。
トレイルランに固執しないトレイルランニングブランド