今回アイテムを紹介してくれる、「Sauna Camp.」の大西洋さん
先輩キャンパーに愛用のキャンプアイテムを教えてもらう当連載の第5回目ゲストは、テントサウナを買ったら人生が変わったという「Sauna Camp.」主宰の大西洋さん。
「サウナキャンプ」ってなに?
サウナキャンプとは、専用テントと薪ストーブ、サウナストーンなどを使って野外にサウナ空間を作り、キャンプを楽しむスタイルのこと。
高温の蒸気に包まれるテントのなかでジュワーッと汗をかいた後、清流にダイブしたり、空を見上げて寝転んだり。至極のリラックスを体感することで、より自然と一体化できるキモチイイ時間を味わえる、それがサウナキャンプの醍醐味です。
もともと大のキャンプ&サウナ好きの大西さん。最初はそれぞれ別々に楽しんでいたそうですが、ある日「テントサウナのあるキャンプが楽しすぎる!」と、マイテントサウナを購入。
2017年には大学時代の友人と「Sauna Camp.」を結成し、日本最大級のモバイルサウナの祭典「サウナキャンプフェスティバル」を主宰するなど、テントサウナ遊びの楽しさを伝えるため日々フィールドとサウナで活動しています。
キャンプ道具選びのセオリーは、タフさとコンパクトさ。いつものキャンプ道具にプラスしてサウナ道具も持って行くので、なるべく小さくなるものを揃えるようにしています。あと、存分にサウナ時間を楽しめるように、取り扱いがカンタンという点も大事です。
そんな熱いキャンプ&サウナ愛をもつ大西さんの愛用アイテムとは!?
①世界一熱い!?ロシアのテントサウナ
三層式ハイパワーテントサウナ「モルジュ」
寒い季節こそ、サウナキャンプのハイシーズン。ですが、寒い日にダラダラと汗をかけるほどテントのなかをアツアツにするのは、結構難しいもの。
高温にできるテントサウナを探していて、たどり着いたのがロシアのメーカー「モルジュ」でした。特殊な断熱材が入っているので、寒い時期でも薪ストーブを焚いて100度近くをキープできるスグレモノです。
独自のリサーチを経て、ようやく出会ったというモルジュのテントサウナ。当時は取り扱っている代理店が日本になく、本社に直接メールをして個人輸入したそう。
断熱材が入っていますが、収納するとかなりコンパクトになるので車に積むときもジャマになりません。重量はポール込みで9kg、付属の収納バッグで持ち運びしやすいところも◎。
クロスポールなので、あっという間に設営できるところもいいんです。
寒いときでもアツアツにできて、設営もカンタン、そして窓が大きく景色を楽しめる点など、イイトコづくしのモルジュに惚れ込み、今では「Sauna Camp.」が国内正規代理店にまでなってしまったというほど。
その評判は口コミでどんどん広がり、今ではサウナ愛好家の間でもっとも人気があるテントサウナとして認知されています。
ちなみに、このブラックカラーは「Sauna Camp.」の別注カラーです。
②薪割りを楽しくしてくれる斧
バーコ「キャンピングアックス」
サウナに欠かせない薪を調達するのに重宝しているというバーコの斧。
3年くらい前、とあるイベントの体験ブースで知ってその場で購入しました。サウナキャンプをするときは焚きつけ用の薪を作ることが多いので。大きすぎず小さすぎない、このちょうどいいサイズ感と、手馴染みのいい持ち手が決め手でした。
斧は無骨なものが多いけれど、オレンジのカラーリングも可愛くて気に入っています。
バーコは、人間工学に基づくモノ作りをテーマにした薪割り製品メーカー。このキャンピングアックスは扱いやすいだけでなくコスパもいいので、「薪割りしやすい斧がほしい」という方への最初の1本にもおすすめのモデルです。
刃の部分には、某ハンドメイド通販サイトでオーダーしたレザーカバーを装着しているそう。
薪割用の斧は、いわばテントサウナや焚き火の相棒的存在。使えば使うほど、愛着が湧くアイテムですね。
バーコ キャンピングアックス
③なんでもここにポイ! キャンプ道具のまとめ役
プエブコ「ラミネーテッド ファブリック オーガナイザー」
プエブコのオーガナイザーは、キャンプ仲間からおねだりされて知ったんです。「これキャンプで便利そうだからほしいな~」って(笑)。
細かく道具を収納するのがニガテなので、ジャンルごとに分けてガサっと入れています。
あまりの便利さから、今では2つ持っているという大西さん。それぞれ、何かとアイテムの多い調理グッズとサウナグッズをひとまとめにしているそう。
月に1~2回キャンプに行くので、その都度荷造りするのが面倒で……。
このまま車に積んで、帰って来たらこのまま自宅にポイっと。僕のようにキャンプ道具を細かく管理するのがニガテな人にはもってこいのアイテムだと思います。
素材の内側はラミネート加工され、ハリのある丈夫なつくり。フチにはフレームが入っていて自立もするので、重いものや硬いアイテムを入れても安定感があります。
ナチュラルな風合いかつ、ミリタリーテイストさも醸しているプエブコのアイテム。アースカラーでまとめたいキャンパーさんにもおすすめのブランドです。
プエブコ ラミネーテッドファブリックオーガナイザー
④携帯性、明るさ、操作性の3拍子そろったランタン
スノーピーク「ギガパワーランタン天オート」
これまではホワイトガソリンのランタンを使っていたという大西さん。しかし、キャンプでテントサウナを楽しみ出してから考え方に変化があったんだとか。
ホワイトガソリンのランタンは明るいし、ポンピングする手間も含めてキャンプの嗜み。楽しいですよね。
でも、キャンプにテントサウナを取り入れはじめたら、設営作業を時短して、長い時間サウナの心地よさに浸りたいと思うようになって。それでガス式のランタンに変えようと思ったんです。
そこで目についたのが、スノーピークの「ギガパワーランタン天オート」。手のひらサイズほどのコンパクトさながら、80ワットの光量をもつ同メーカーのベストセラーモデルです。
状況に合わせて、明るさを微調整できるところもいい。テーブルランタンとして活躍しています。
LEDランタンにも小さくて明るいモデルが数多くありますが、ぬくもりのある明かりはガスランタンならでは。キャンプでの癒し空間をより一層引き立ててくれます。
スノーピーク ギガパワーランタン天オート
⑤「本当に買ってよかった」テーブル
ざぁ~ッス(The Arth)「ヘキ男」
キャンプ仲間が口をそろえて、「これがないと焚き火ができない!」と絶賛してくれたテーブルです。テントサウナ同様、焚き火も好きなので、みんなで火を囲めるところが本当に便利。
本当に買ってよかったと思うキャンプ道具ランキング上位のアイテムです!
2015年頃、とあるキャンプ場でレンタルしたのをきっかけに購入したという「ざぁ~ッス」のヘキサテーブル。
今は違うと思いますが、当時は生成りで販売されていたため、自分でワトコオイルを塗りました。使うたびに深みが増すところもいい。組み立てもしやすいので、設営の煩わしさがありません。
木製なのでそれなりの重さはありますが、組み立て式なので折りたたみ時はスマートに。ホームセンターで購入したストラップベルトを巻いて、持ち運べるようにしているそうです。
ヘキサテーブルが購入できるのは、インスタグラムのDMのみということ。気になる方は直接お問い合わせくださいね。
THEArth(ざぁ~ッス)代表「おおくまのりふみ」さんのインスタグラムはこちら
キャンプとサウナは相思相愛
「キャンプとサウナは、本当に相性がいいです。サッパリきれいになった身体でシュラフに包まって眠る気持ちよさは、本当に格別。ぜひ一度、テントサウナを体感しにきてほしいです」と大西さん。
2019年は、「森、道、市場2019」でサカナクションが手掛けるカルチャープログラム「NF」とコラボしたことも話題になりましたが、今後もさまざまなジャンルとタッグを組んで、テントサウナの新たな可能性を探っていくとのこと。
「Sauna Camp.」では年間を通してテントサウナを体感できるイベントを各地で開催しているので、こまめにウェブサイトをチェックしてみてください。きっと大西さん激推しのロシアのテントサウナ「モルジュ」も体感できるはず!
気になった方はウェブサイトから購入できるので、ぜひ覗いてみてくださいね。
「Sauna Camp.」
Instagram/Twitter/Website