秋冬キャンプデビュー予定のみなさん、装備は大丈夫?
経験豊富なキャンパーたちが口を揃えてベストシーズンという、秋冬。そんな評判に心動かされ、今シーズンデビューを計画中の方もいるのでは?
しかし春夏とは気候がまるで違うため、装備も見直す必要がありそうです。具体的には何が必要なんでしょうか?
秋冬キャンプ経験者に聞いてみた
それを知るべく、CAMP HACK公式アカウントのストーリーズで「秋冬キャンプで大変だったこと」を聞いてみました。500件を超える回答結果から、特に多かった事例をピックアップ! そこから、対策と必要アイテムを洗い出してみました。
行ってから準備不足に気づく……なんていうことのないように、計画中の方はぜひ一読してくださいね!
“秋冬キャンプは〇〇だった”その①「防寒グッズが足りず寒かった」
こんなエピソードがありました
昼間と夜の寒暖の差が思っていたよりあり、寒くて寝れなかった。
寒さで手がかじかんで、テントの撤収が進まない。
寒すぎて眠れない。湯たんぽに助けられた。
地面が冷たくて凍えながら寝た。
足の感覚が常に無い(ほど寒かった)。
まず多く寄せられたのが「寒さ」。これは未経験者でも寒いだろうな~と予想はするものの、実際行くと思っていた以上の寒さに晒された方が多かった模様。さっそく対策を考えてみましょう!
対策1:ストーブの導入
確実に暖を取るのに有効なのが、ストーブの活用。石油・ガス・薪など燃料は様々ですが、いずれも電源サイトでなくても使えて場所を選ばないため、秋冬キャンプをフレキシブルに楽しめる点も大きなメリットです。
トヨトミ KS-GE67(G)
センゴク・アラジン ガスストーブ
G-Stove Heat View XL 本体セット
ミニ薪ストーブ 3面窓付 チョッパー 煙突上出し
対策2:部分的に温められる小物をプラス
「足の指が寒くて眠れなかった」「寝るときはストーブを消すので湯たんぽに助けられた」という声も。効果的に暖をとれるサブアイテムも用意しておくと良さそうです。
尾上製作所(ONOE) 萬年 トタン湯たんぽ
ノルディスク モスダウンシューズ
“秋冬キャンプは〇〇だった”その②「春夏用のシュラフで眠れなかった」
こんなエピソードがありました
3シーズン用シュラフで冬キャンプに挑み、2年連続で夜中に24時間営業のファミレスへ避難。
春夏用の封筒型シュラフで行ったら夜中に足がスースーしてめちゃめちゃ寒かった。
やっぱ寝袋はいいやつがいい。
シュラフで寝ていたけど寒すぎて、シュラフを二重にした。
日中はもちろん、夜グッスリ眠れないのはツラいもの。テントの中とはいえ、やはり相当寒い秋冬の就寝時には、どんな装備が望ましいのでしょうか?
対策1:思い切って高機能シュラフを導入
安心なのは、氷点下の気温にも対応するとされている高機能シュラフ。いわゆる4シーズン用の寝袋で、快適使用温度・使用可能限界温度ともに-(マイナス)環境に耐えうるものです。
ただ数万円という高値だけに、躊躇する方も多いのも事実……。
モンベル ダウンハガー650 #0
ナンガ オーロラライト600DX
コールマン マルチレイヤースリーピングバッグ
対策2:今あるシュラフに防寒アイテムをプラス
そこで3シーズン用の寝袋でも暖かく眠る工夫として、中にインナーシュラフや毛布を入れるという方法もあります。
イスカ ライナーサイドジッパー スーパーライト
サルモックス インナーシュラフ
対策3:コット寝で冷気を遮断
わずかな期間の秋冬のためにそこまでアイテムを増やすのも……という方は、リーズナブルなコットを導入するという手も。地面に直寝するより、冷気を遮断してくれます。
DOD バッグインベッド
フィールドア アルミコンパクトコット
「朝と夜の気温差が激しい」という回答も多かったなか、テント内外の温度差で発生する問題も多く寄せられました。
“秋冬キャンプは〇〇だった”その③「結露・朝露でビショビショ…」
こんなエピソードがありました
夜露でテントがビシャビシャでした。
結露が凄くて、テント内に雨が降った。
銀マットをしいて湯たんぽを入れて寝たら、温度差で朝毛布などがべちゃべちゃ。
朝起きたらテントのファスナーが凍ってて、テント内に閉じ込められた。
シュラフが凍ってシャリシャリになりました。
涼しい季節でも朝起きるとテントが濡れていて、乾かすのにひと手間かかるもの。それが秋冬は、もっと深刻なようです!
対策1:シュラフカバーを使う
「夜中に結露でシュラフがびっしょり濡れていて、冷たさで目が覚めた」という、読んでいるだけで震えるようなエピソードも。テント同様結露から守りたい寝袋は、カバーがあると良さそうです。
ナンガ シュラフカバー
イスカ ウェザーテック シュラフカバー スーパーライト
対策2:テント内の乾燥を心がける
少しでも結露を減らす工夫として、テント内の乾燥にサーキュレーターを活用されている方も。夏に大活躍だった各種モバイル扇風機は、秋冬も使えそうです!
マキタ 充電式ファン
ロゴス 扇風機
対策3:撥水剤で劣化対策
アウトドアライフ THE HASSUIZAI 1L
コールマン テント撥水剤
次は、寒い季節は普段面倒なあの作業がさらにツラいものになる……というお話です。
“秋冬キャンプは〇〇だった”その④「洗い物がツラい!」
こんなエピソードがありました
皿洗いのとき水が冷たすぎて、寒冷蕁麻疹が出た。
洗い物の脂がなかなか落ちない。
水だと手が死ぬ! 必死でお湯を沸かしました。
水で洗うのも寒いけど、雨が降ってて洗い場に行くのもしんどかった。
最近はお湯が出るありがたいキャンプ場も増えましたが、水オンリーがまだまだ主流。脂っこいメニューが多くなるアウトドア料理、お皿洗いも一苦労です。
対策1:拭き取りスプレーを活用
グリーンモーション エコマルチクリーナー
THE マジックウォーター マジックウォーター
対策2:ポータブルシンクで手間を削減
ユニフレーム フィールドキャリングシンク
シートゥサミット キッチンシンク
ネイチャーハイク 折りたたみ式防水バケツ
対策3:ゴム手袋で乾燥からガード
テムレス 防水手袋
最後は、秋冬こそ楽しみたい焚き火や料理に関するトピックスです!
“秋冬キャンプは〇〇だった”その⑤「焚き火・ガス器具の扱いでトラブル発生」
こんなエピソードがありました
強風で火の粉が舞い上がり、お気に入りの服に穴が開いてヘコんだ。
薪が湿ってしまい、翌朝の焚き火に手こずる。
CB缶がキンキンに冷えていてバーナーが使えず、ご飯が作れなかった。
寒さでいつもより盛大に焚き火してたら、あっという間に薪が尽きた。
焚き火しようにも手がかじかんで、薪を割れなかった。
風流な落ち葉も、風か強く吹きがちな秋冬は引火の危険を誘うケースも。他にも、春夏と手順は同じながら寒さでゆえに起こったトラブルも多数寄せられました。
対策1:薪ラックを導入
夜露や朝露の影響もあり、薪が湿気てしまうことが多いようです。ログキャリーやラックを使い、直置きを避けましょう。また「途中で足りなくなった」という回答が本当に多かったので、薪は多めが良さそうです!
DOD となりのまきちゃん
ロゴス 薪ラックテーブル
アソビト コンテナトート
対策2:燃料は寒冷地用をチョイス
高地エリアのキャンプ場などで朝に起こりがちなのが、ガス缶が使えないというドロップダウン現象。外気温の低下でガスが気化しないため起こるのですが、そんな緊急事態にそなえて寒冷地用のパワーガスを持っておきましょう。
プリムス ハイパワーガス
SOTO ハイパワーガス 3本パック
対策3:難燃素材のアイテムで衣服やギアをガード!
グリップスワニー ファイアープルーフポンチョ
グリップスワニー ファイアープルーフパンツ
ノースフェイス ファイヤーフライマウンテンパーカ
服だけでなく、チェアやブランケットの引火にも注意! 防火手袋はトングや焚き火台の扱いを安全にするほか、防寒対策にもなりますね。
オレゴニアンキャンパー 難燃 コンパクトチェアカバー R
ペトロマックス 防火手袋
【番外編】一番多かったのは「カメムシ」!!
寒かったという感想と並ぶ勢いで多かったのが、カメムシの出現でした。
秋限定だけど、カメムシ!! 気づけば隣にヤツがいる。
帰ってきてクーラーボックス整理してたら、冷えっ冷えのカメムシが出てきた。
エリアにもよるのかもしれませんが、テントについていて大変だったという声も……。そんな虫問題も含め、シーズン特有の対策が必要そうな秋冬キャンプ。今一度見直して、万全の装備で出かけてくださいね!