ギアの頑固な汚れに「オキシクリーン」
「劇的に汚れが落とせる!」と話題の漂白剤、オキシクリーンをご存知でしょうか。衣服や靴の泥汚れからカーペットのシミ、果てはお風呂の黒ズミなど、あらゆる汚れをスッキリ落としてくれると専らの評判です。
ママでありキャンパーであるという主婦層の方なら、すでに愛用している方も多いことでしょう。
酸素系漂白剤のため色落ちの心配が少なく、頑固な汚れだけをしっかりと落としてくれるというオキシクリーン。
特にこれを使った漬け置き洗いは多くのユーザーが効果を実感していて、“オキシ漬け”と呼ばれ一部でちょっとしたブームにもなりました。
そしてこのパワフルな洗浄力を、キャンプ用品のメンテナンスに利用している方もいるのだとか。さっそくオキシクリーンのヘビーユーザーという、キャンパーにお話を伺いました!
「オキシ無しの生活は考えられない!」ヘビーユーザー・山田さんのお話
“オキシ歴”3年の山田さん
CAMP HACKでライターとしても活躍されているキャンパー・山田さんは、三人のお子さんがいらっしゃるママ。定期的にオキシ漬けしないとストレスが溜まるという、筋金入りのオキシ信者なのだとか。
オキシクリーンを使いだして、こすり洗いがほぼゼロに
一番使っているのはお風呂掃除と学校の上履き・スニーカーです。ゴシゴシこすらなくてもキレイになるので、本当に楽なんです!
他には黄ばんでしまった白い布物(Yシャツ・ふきんなど)をはじめ、魚焼きグリルに鍋やフライパンなど、ステンレス製のキッチンツールを洗うのによく使っています。
キャンプ用品では何を洗っている?
焦げ付いてしまったBBQ用の網や、グリルスタンドを洗うのに使っています。他にもキャンパーさんのブログを見ると、焚き火台を洗ってピカピカにしている方もいるみたいですね。
そのままにしておくと劣化につながるグリルの汚れ。そういえば真っ黒だったかも……という方、いませんか?
「今ではオキシ無しの生活は考えられない」という山田さん。愛用されているコストコのオキシクリーンを使った、漬け置き洗いのコツを教えてくれました!
オキシ漬けのやり方とコツ
洗うものによってコツややり方が微妙に違うのですが、共通しているのは「泡立てること」と「熱めのお湯(40〜60℃)を使用する」。この2点です。酸素系洗剤なので、泡に強い洗浄力があるんです。
水に溶けることでうまれる酸素の泡が汚れを分解する主成分の過酸化ナトリウム。そしてそのパワーをより高めるには、熱いお湯が理想的ということのようです。
山田さんはオキシ漬けで、キャンプで使うステンレス製キッチンツールの汚れも落としているそう。トングやクッカーなど、錆や汚れがこびりついたものの効果的な落とし方を教えてくれました!
大きめの鍋に水の量に合わせたオキシクリーンを入れて溶かし、泡立て器でよく泡立てます。鍋に目盛りがついていれば、オキシクリーンを先に入れておいて蛇口から勢いよく目盛りまで水を注げば、自然に泡立つので楽です。
網を投入し鍋を火にかけ沸騰したらすぐに火を消し、放置。6時間以内に取り出し水で洗います。
水と中性洗剤だけではなかなか落ちない頑固な汚れも、見事に落ちているそうですよ!
ところでこのオキシクリーン、使う上で知っておくべき情報と注意点がいくつかあります。
オキシクリーン豆知識
1. しっかり汚れを落としたい場合は「オキシクリーンEX」を選ぶべし
オキシクリーンには、いくつかラインナップがあります。
そしてこちらがコストコでも売られているアメリカ製の「オキシクリーンEX」。大きな違いは、洗浄成分である「界面活性剤」が入っているという点。
この「界面活性剤」は、汚れを取り囲みながら水の中へ分散する効果があるそうです。
オキシクリーン
内容量 | 1500g |
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液性 | 弱アルカリ性 |
オキシクリーンEX
用途 | 衣類等についた頑固な汚れやシミを落とす |
---|---|
成分 | 過炭酸ナトリウム(酸素系)、界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、アルカリ剤(炭酸ナトリウム) |
液性 | 弱アルカリ性 |
2. 洗えるものと洗えないものがある
使う際に注意が必要なのが、洗うものの材質。公式サイトに記載されているオキシクリーンの使用上の注意には、ウール・シルク・革製品・麻・チーク材・仕上げ木材・サビ・金属全般などがNGとされています。
また先ほどの山田さんからは、こんなお話もありました。
基本金属全般は使用NGとされています。金属のギアを洗う場合は自己責任で実施しましょう。
アルミ製のものはオキシのアルカリ性成分に反応し、変色・変質してしまうことも。個人の経験ですが、同じ金属でもステンレス製で時間が経っていない焦げ付きや、油汚れが気になるものを洗うと綺麗に落ちました。
あとは、カルシウム汚れや塩素による白い汚れが気になるステンレス製のジャグ・クーラーボックスなどプラスチックやポリプロピレン製のものを洗うのにも効果を発揮してくれますよ。
洗うものの品質表示をしっかり確認してから使いましょう。
3. 保存方法にも注意
あらゆる箇所の掃除に使えるオキシクリーンは、小分けで保存して色々な所に置いておきたいところ。ですが酸素系洗剤は微量の酸素が発生しているため、密閉保存してしまうと気圧が高くなる危険があります。
開けた時に粉が散乱してしまうこともあるので、完全密閉容器は避けましょう。ちなみに山田さんは、こちらをお使いなのだとか。
白い蓋のCube Canister
サイズ | 幅:約145mm 奥行き:約145mm 高さ:約175mm 蓋の口径:約95mm |
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容量 | 2.5リットル |
材質 | 本体:PET 蓋:PE |
コストコのオキシ1箱がちょうどこの容器2個におさまるので、キッチンと浴室にそれぞれ置いています。
実際にキャンプ用品を洗ってみた
その実力が気になるオキシクリーン。試しに筆者がキャンプ用品を洗ってみました!
オキシクリーンでキャンプ用品を洗ってみた
1. ヘリノックスチェアをオキシ漬け
2年ほど使っているヘリノックスのタクティカルチェア。いつの間にかついた汚れがあり、中性洗剤と水洗いを試したものの落ちずそのままに。
スーパーでも買えた、日本製オキシクリーンで試してみました。
付属のカップ1杯分を、約50℃のお湯に溶かして漬け置き開始。漂白剤特有のツーンとしたニオイはありません。
1時間ほど経つと、お湯が茶色く濁っている……。目に見える汚れ以外にも、焚き火の煙など吸い込んでいたいろいろなものが出ているのでしょうか。
オキシ漬けは、6時間後にはその効果が無くなるとされています。4時間経った頃に取り出してみると、気になる汚れはしっかり落ちていました!
キレイになって焚き火臭もまったくしないので、フレームも拭いてそのまま部屋でも使うことに。
キャンプ用品を家でも使いたいという方も、オキシクリーンでのメンテナンスがおすすめです!
2. ファイヤーグリルの焼き網
こうなると、気になっていたキャンプ用品のいろいろな汚れを落としてみたくなります。例えばファイヤーグリルの焼き網。うっすら錆びています。
表面を触ると、黒い汚れが……。改めて点検すると、このまま食材をのせて焼くのはちょっと憚られます。
そこで今度は、アメリカ製を使ってみました。60℃位の熱めのお湯に溶かした後、水道水を加えるとモコモコの泡が出てきました!
漬け置くこと4時間、取り出してみるとこんな感じです。さすがに新品同様にピカピカとまではいきませんが、目立った錆は落とせました。
その汚れ、オキシクリーンなら落とせるかも?
決して安くはないキャンプ用品、できるだけ長く使いたいですよね。価格に限らず、お気に入りのアイテムはいつでも気持ちよく使いたいもの。
オキシクリーンがあれば、諦めかけていた汚れが落とせるかも? 試してみる価値アリですよ!