見た目のカッコよさに惚れた!
キャンプで使う人を見て、「カッコいいな」と憧れていたマルチツール。便利そうとは思っていましたが、コレといった用途がなくて、なかなか購入に踏み切れませんでした。
今回見つけたレザーマン「OHT」は、ベージュとブラックのコンビカラー。ほかのマルチツールであまり見ない色使いで、見た目のカッコよさに一目ぼれして購入!
勢いで買ったマルチツールを果たして使いこなせるのか? キャンプで使ってみた様子をリポートしていきます!
レザーマン「OHT」5つの魅力
アメリカのナイフメーカーであるレザーマンは2018年に設立35周年を迎え、「WAVE」や「CHARGE」をはじめ、多数のマルチツールがラインナップされています。
そんなレザーマンのラインナップの中で少し変わった機能を持つ「OHT」。その特長はどんなところにあるのか、早速みていきましょう!
その1. 安心の品質!25年保証
レザーマンの商品には品質保証がついていて、その期間はなんと25年。正しい使い方やメンテナンスをしていて起きた故障などは無償で修理してくれます。
並行輸入品は日本国内で25年保証のアフターサービスを受けられないので、購入するときはよく考えて選択した方が良さそう。
その2. コヨーテタンのカラーリングがカッコ良い!
所有欲を刺激される機能的なデザイン。レザーマンでは、「JUICE」や「SQUIRT」などカラフルなバリエーションが用意されたモデルもあります。
そんなレザーマンのラインナップの中で、今回の「OHT」コヨーテタンは、ベージュとブラックのコンビネーション。色合いがとてもシックで他のキャンプギアともマッチしますね。
その3. 片手でプライヤー機能が使える
商品名の「OHT」とは、One Hand Toolの略。レザーマンの多くのモデルではプライヤーがついていますが、この「OHT」はプライヤーがスライド式になっています。
側面のスライド用ボタンを押しながら少しタテに振ると、プライヤー部分がスライドして出てくるという仕様。ロック用のボタンもあり、それを写真のように90度回しておけばスライドしないようになっています。
レザーマンのほかのモデルでは、両手を使って開き、さかさまにしてプライヤー部分を完成させる手間があるのですが、「OHT」は両脇のスライド用ボタンを押すだけ。
自重でプライヤーが出てくるため、片手で動作が完結します。まさにワンハンドツール!
その4. 16種類のツールを搭載
プライヤー、直刃ナイフ、ノコギリ、ドライバー、栓抜き、缶切りなど、なんと16種類のツールを搭載。
それぞれのツールには、引き出しやすいように切り込みがついていて、すべてワンタッチで本体から展開できます。
側面には収納されたツールの絵が描いてあって、直感的に何がどこにあるかわかるような工夫も。いざ使うときに、めあてのツールを探して何度も出したりしまったりすることもなくなりそう!
その5. 本体はステンレス製で頑丈
これら16種類のツールが、手のひらサイズにすっぽり収まります。すべてのツールを収納した状態の長さは11.5cm。本体はステンレススチール製で、サビにくくてとても頑丈。
その重量は281gと、手のひらにズシリとくる心地よい質感。手のひらサイズと小さいボディですが、頼もしく感じられます。
レザーマン「OHT」をキャンプで使ってみた
さて、レザーマン「OHT」のその特長がわかったところで、実際にキャンプでどのように活躍してくれるのか。シチュエーション別の使用感を紹介していきます。
熱いものをつかむのにプライヤーが便利!
焚き火で調理中のダッチオーブン。火のとおり具合を確認するのに、ちょっとフタを開けたい。そんなときいちいちリフターを使うのは面倒ですよね。
レザーマンのプライヤーは頑丈で剛性がしっかり感じられるので、鋳鉄製の重いフタも不安なく持ち上げることができます。
移動させたり消したりするのがちょっと手間取るアルコールストーブ。そんな時もプライヤーがあれば火傷せずに対処が可能。
プライヤーの精度が高く、かみ合わせがしっかりしているので、細かい部分もしっかりつかむことができて安心です。
もちろんクッカーを掴むのにも大活躍。重いものから細かいものまで「掴める」という機能は、アウトドアシーンの作業をより効率的にしてくれます。
想定外の事態にも
「栓抜きを忘れた!」など、キャンプに忘れ物はつきものです。そんな時でもレザーマンの「OHT」で難なく対応できちゃいます。
最近の缶詰は、多くの商品がプルタブ式になっていて缶切り不要です。なので、わざわざ缶切りを用意している人も少ないでしょう。
ところが、欲しい缶詰がたまたまプルタブ式ではなかった……。そんなときでも「OHT」があれば、缶をあけるのも楽々。
グリップに適度な厚みがあるので握りやすく、力を込めやすいのも特徴的。栓抜きや缶切りなどの作業もはかどります。
キャンプ場でのんびりしていたら、チェアがガタついていて、座り心地が悪くなっていました。みなさんもこんな経験ありませんか?
そんな時も「OHT」が活躍! プラスドライバーを使ってすぐに修理。ネジのゆるみをすぐに直せます。
「帰ってからあとで直そう」と思っていても、忘れちゃうんですよね。その場ですぐに対応することができて快適でした。
薪を購入したら、きつく針金で束ねられていてほどけない……。こんなシーンもキャンプ場ではありますよね。
プライヤーの根元部分にはワイヤーカッターが付いていて、太さ1.5mm程度の針金なら楽々と切断できちゃいます。
ウッドストーブ用の小割を作ってみた
マルチツールのみでどこまでできるか? ウッドストーブ用の薪作りを、「OHT」だけでチャレンジしてみます!
ノコギリ機能を使って、適当な長さに切りそろえます。さすがにノコギリは刃のサイズが小さくちゃんと切れるか心配でしたが、切れ味は鋭く、きっちり木に食い込んでいきます。
太さ5cm程度の木でしたが、みるみる刃が進んであっという間に分断できました。
次は、フェザースティックを作ります。ナイフはステンレス鋼の420HCで刃渡りは6cm。力を入れてもグリップは滑ることなく、どんどんフェザーが出来上がっていきます。クオリティの問題は筆者のスキル不足です……。
森の中で木を現地調達するような焚き火では、ナタや手斧、刃渡りが10cm以上あるナイフを用意したほうがよいでしょう。
今回のように、購入した薪を小型なウッドストーブ用に小割にしていく程度の作業であれば、「OHT」1つで十分対応可能ですね。30分程度で完了し、とくに苦になることもありませんでした。
ひとつ持っていて間違いない。優秀なマルチツール!
今回、はじめてレザーマンの「OHT」を使ってみましたが、まさに「想定外の事態にも」対応できて、とても優秀でした。
ナイフ、ドライバー、プライヤー、缶切り、栓抜きとそれぞれお気に入りのギアを揃えて持ち込むのもキャンプの醍醐味ですが、荷物の量などをコンパクトに限定して楽しむこともひとつのスタイル。
今回紹介したレザーマン「OHT」は、ひとつ持っていればいくつもの道具の代わりができる、そんなマルチな一品でした。
レザーマン OHT
執筆:高久浩一