アウトドアアイテムの時代を分かつブランド
1989年にカナダで誕生。今年30周年という節目を迎えるアークテリクスは、ご存知の通り押しも押されもせぬアウトドア業界を代表するブランドです。
もともとはクライミングハーネスのブランドとしてスタート。その後、クリエイティブなデザイン性とそれをカタチにするための先進的な技術力を武器に、革新的なウェアやバックパックなども製作。
アークテリクス誕生前後で、アウトドアアイテムは大きく変わったと言われるほど、現代のアウトドア業界の進歩に大きく貢献したブランドなのです。
アークテリクスが、新たな傑作の“矢”を放つ!
枚挙にいとまがないアークテリクスの代表作ですが、より身近なところで一つ挙げるとしたらバックパックの「Arro(アロー)22」は欠かせないでしょう。名前だけで分からなくても、後ろ姿を見たら思い出す方も多いはず。
アークテリクスの代名詞である止水ジップをシンボリックに配した容量22Lの名作は、その前衛的なスタイルと街使いにちょうどいい容量から、ファッションに敏感な若者からの支持を得て一躍人気モデルとなりました。
一時は供給が追いつかず品薄状態が続くなど、時代を作ったアロー22も今年(2019年)で誕生から20周年。そんなアニバーサリーイヤーを飾る最注目の新作「Arro(アロー)20 バケットバッグ」が満を持しての登場です。
「アロー20 バケットバッグ」その全貌に迫る①〜エクステリア編〜
22−2=20。2ばかりで字面だと分かりずらいアロー22とアロー20。文字表記にすると“誤植と思われないだろうか……”と不安になるくらい微差! ですが、実物のスタイルは全く違います。
アイコニックで近未来的な面長のシェイプはご存知、アロー22。それに対してアロー20は、ブランドの起源であるクライミングのロープバッグを彷彿とさせるバケット型が特徴です。
しかし、ディテールを見ていくとタウンユースを念頭に設計されていることが分かり、アーバンアウトドアのパイオニア的存在であるアロー22のDNAをしっかりと感じることができるのです。
まずフロントデザインはアロー22同様、2つの素材をハイブリッドしたソリッドかつミニマルなデザイン。そこに刺しゅうされた金ロゴが映えます。
そして背面もまたアロー22のお馴染みのディテールを踏襲し、ブランドロゴがエンボンスで刻まれています。
ここで注目したいのがショルダーストラップ。薄くペラっとしていて、究極シンプルなんです。クッション性がなく食い込んでくるのでは? なんて疑問も背負ってみれば解決!
身体のラインに馴染むようにピタッと吸い付くフィット感は、クライミングハーネスで培った技術の賜物です。
「アロー20 バケットバッグ」その全貌に迫る②〜開閉システム編〜
続いて気になる開口部。基本的に巾着のように、キューッと絞って開け閉めするタイプですが、雨の侵入を避けるための蓋が付いています。
本体の背面のトップ部分にフックが付いており、それを蓋に引っ掛けることで固定が可能。パカパカと開いてしまうのを予防してくれています。
フックを外したら、蓋の取っ手のようなテープを握って、
フロント方向にビーッと引き伸すだけ。コードロックがうまくユルむ構造になっており、抵抗もほとんどなくすんなりと開けられます。
閉じる時は逆の動作。片手で短くなったコードの先端を持ち、片手で再び蓋部分テープを握り……
キューッとコードを引くだけ。開閉どちらも細かい指先の力仕事はなし! 非常に簡単で楽チン、機動力に優れた構造となっています。
「アロー20 バケットバッグ」その全貌に迫る③〜インテリア編〜
アロー20を街使いに特化したアイテムたらしめているのが、内装デザイン。外見からは全くわからないですが、前後2気室の構造となっているのです。
そのためアイテムは分散して収納できます。またPC用のスリーブも背面に備えており、写真の通り15インチのノートPCも楽々と収納可能。
また仕切りパーツ自体にも、キーチェーンを備えたポケットが付いています。そのまま入れると大捜索が必要となりがちな、鍵などの小物を収納するのに重宝することでしょう!
アークテリクス Arro20 バケットバッグ
アロー待望のシリーズ化!その先にみるものは?
この「アロー20 バケットバッグ」の登場で、いよいよアローがシリーズ化。最近ではタウンユース用のバックパックとして、アローに並ぶとも劣らない人気を誇っていたグランヴィルのシリーズ化が記憶に新しいところ! アークテリクスがアウトドアだけでなくファッションシーンもますます盛り上げてくれることでしょう。
気になる情報としては、来年2020年の春夏には往年のファン歓喜となる新作(?)も登場するとかしないとか。続報をお楽しみに!
(問)アークテリクス コールセンター tel:03-6631-0833
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撮影:烏頭尾 拓磨