連泊キャンプトリップ、失敗しないためのポイントは?
いつかはやってみたいと思っていた連泊キャンプ旅行。2019年のGW、貴重な10連休を利用して家族と一緒に色々なキャンプ場を巡る旅に出てみました!
実際に経験したことで、こうすればうまくいきそう、注意点はここ、といったポイントが明確に。ここで学んだことをつらつらと書いていきたいと思います。
今回のトリップ内容はこちら!
〈往路〉
埼玉県を出発 → 山梨県のキャンプ場で2泊 → 岐阜県のキャンプ場で1泊 → 愛知県のホテルで1泊
〈復路〉
長野県のキャンプ場で2泊 → 山梨県のキャンプ場で1泊 → 埼玉県に到着
中央自動車道を往復しながら、4ヶ所のキャンプ場6泊と小休止のホテル1泊を組み合わせた7泊8日のキャンプトリップです。
準備が全て!特に意識した3つのポイント
あまり行き慣れていないところで何泊もするファミリーキャンプトリップ、成否を分けたのは入念な事前準備! しっかりと下調べしたことで、結果的にそれなりに満足のいく連泊キャンプになりました。
① キャンプ?観光?目的をしっかり決める
まず最初にしっかり決めておきたいのは、キャンプを楽しみたい、観光旅行をしながらキャンプをしたい、など特にどうしたいのか目的を明確にすること。
目的の違いにより移動を減らしてキャンプ場の滞在時間を増やしたり、設営・撤収をスムーズにして行き先を増やしたりと計画が大きく変わるのでとても重要なポイント!
② 【キャンプ場選び】と【予約】は早めに動く
仕事を長く休めるタイミングは、GWやお盆などに限られるのが一般的ですよね。そういった時期はキャンプ場も混み合うため、予約の申し込みが殺到して予約を取るのもひと苦労。
キャンプ場の予約開始は平均的に2〜3ヶ月前ごろからなので、滞在するキャンプ場を確保するために最低でも3ヶ月以上前から準備を始める必要があります。ちなみに今回のキャンプトリップの計画は4ヶ月前から取り組み始めました。
③ 気温や周辺施設のチェックも入念に!
必要なのはキャンプ場の確保だけではありません。おおよその気温を把握し、どのような服装や装備が必要か的を絞ったり、スーパー・温泉・コインランドリーなど旅先で必要になるものの場所や移動時間を調べておくことも大切。
連泊キャンプのスケジュールを、手作りの”旅のしおり”にまとめているキャンパーさんを発見!
こんな綿密に計画されたしおりがあれば、家族みんなで楽しく快適にキャンプトリップを満喫できちゃいますね! ぜひとも見習いたいところです。
これは正解だった4つの判断
今回最も優先したのは、設営や撤収にかかる負担を極力減らすこと。1日で撤収と設営を行い、それを繰り返しながら車移動もするわけですから、それだけで疲れ切ってしまわないように配慮しました。
【1つ目の判断】設営しやすいテントにした
寝床の確保のために必ず設営しなければいけないのは、やっぱりテント! ここで労力をかけてしまっては滞在や移動に差し支えてしまいます。
なので我が家は一番慣れていて設営しやすいテント「ドックドーム Pro.6」に。その結果、テント設営を億劫に感じることもありませんでした。
【2つ目の判断】LEDランタンを活用
陽が暮れてから必ず必要なのがランタン。燃料不要のLEDランタンであればスイッチを入れるだけで使えるので、手間が減る上に荷物の量も減らせます。
ちなみに筆者は雰囲気も楽しみたいので、ベアボーンズリビングの「エジソンストリングライトLED」などを活用していました。
ベアボーンズリビング エジソンストリングライトLED
【3つ目の判断】クーラーボックスは大型ではなく1泊分の小型サイズに
保冷力が高い大型のハードクーラーと小型のソフトクーラー、どちらを持っていこうか……。と悩んだのですが、今回大型クーラーは持っていかないと決断。
食材は日ごとに調達できるスケジュールを組んだので、それであれば機動力重視の小型クーラーの方が積載スペース的にも余裕が生まれました。
結果的に容量的にも十分だったので、この決断をして良かったと思っています。
【4つ目の判断】不要なものを置いていった
普段のキャンプでは、予備のランタンやシングルバーナーなどを持っていき、一応持っていったけど使わなかった、ということがけっこうありました。
今回の連泊では、そういったものは基本的に全て置いていくことに。この判断でかなりの荷物の軽量化に繋がり、設営&撤収の負担を減らせたと思います。
長期滞在で役に立った道具はコレ!
それでは、滞在中に特に役立った道具や装備をご紹介します。この4つは、どのキャンパーにとっても役立つアイテムのはず!
① 積載量を増やすルーフキャリアなど
荷物を減らしても、やはり1〜2泊のキャンプと比べると持ち物は増えてしまうため、普段よりは積載スペースが必要になります。
今回、荷物自体は車内に収まりましたが、現地で調達した薪が入らず積んで移動するのにルーフラックがとても役立ちました。
② 大容量バッテリー
携帯電話やLEDランタン、カメラなど電力が必要なものは多数ありますが、アウトドアでは充電できる場所は限られます。どこでも充電できる大容量のバッテリーが大活躍!
iPhone2台、充電式LEDランタン2個、一眼レフカメラ1台、Nintendo switch1台の充電のためにANKER「パワーハウス」の容量を10日間で70%ほど消費しました。
③ 運転中に充電できるポート
バッテリーと同様に車のシガーソケットも貴重な存在。シガーソケットに取り付けたUSBポートからの充電を併用しなければ、バッテリーは最後まで保たなかったかもしれません……。
④ 自立式ハンガーと予備のロープ
お風呂で使ったタオルや川遊びで濡れた服などを滞在中に干すために、予備のロープは多めに持参。
スノーピークのパイルドライバーのような自立式のハンガーを立ててロープを張れば、洗濯物だけでなく寝袋やフライシートなど大きなものも干すことができて便利!
ロープ類はそこまで荷物にならないので、多めに持って行って正解でした。長期滞在のキャンプにはマストな道具だと思います。
旅先での過ごし方はこうした!
道具の次は現地での過ごし方のポイントです。
食事や食材の手配
保冷剤は途中で溶けてただの荷物になってしまうので、食材を買うたびにスーパーで提供されている氷を保冷剤代わりにしました。
有料ですが、ロックアイスであれば捨てずにそのまま飲用水にもできるのでとても効率的!
昼食は移動時間と重なることが多いので、道の駅の食堂や現地の飲食店を利用しました。食事を作る負担を減らしつつ旅行気分も深まり一石二鳥!
洗濯やお風呂について
着替えは半分の4泊分と汚れた場合の予備を用意して、折り返しのホテルで全て洗濯。コインランドリーがあるキャンプ場も多いので、こまめに洗濯すれば着替えの予備を減らすことができます。
お風呂やシャワーはキャンプ場にあることも多くさほど困りませんが、ルート上の温泉をあらかじめ調べておくと気軽に立ち寄れるのでより安心です。
燃料はどのぐらい必要か
ガス系の器具はツーバーナー1台に抑えたため、500サイズのガス缶2つで済みました。所有しているギアにより消費量が異なるため、普段の使用ペースから想定して必要な量を備えましょう。
ストーブ用の灯油は無くなったらガソリンスタンドで5Lのタンクに補給するという方法で充分賄えましたよ。
天候の変化への備えはしっかりと
道具を簡素化することの次に重視したのはココ! 天候の変化はなかなか予想通りにはならないため、雨や寒さに対応できるよう防寒具や雨具は万全の準備を。
GWとは言え気温は1ケタ台まで下がるところもあるので、積載スペースに余裕があれば暖房器具の準備も忘れずに。
次に活かしたい今回の反省点
今回の連泊キャンプ、いくつか見直したいところもありました。これは筆者の家族の場合ですが、もしご参考になれば。
1泊だと、くつろげなかった……
キャンプを十分に満喫したかったのに、1泊しかしない予定を組み込んでしまったのは失敗でした。1泊にしたところはほぼ素泊まり状態で、ただ泊まった、という感じになってしまい周りを探索する余裕も作れませんでした……。
しっかりキャンプしたい場合は、1ヶ所に2泊以上を中心にした方が楽しめそうだと感じましたよ。
春秋は複数の設営パターンがあった方が望ましい
荷物を減らす意識が強すぎるあまり、ドームテントとオープンタープの1パターンの組み合わせのみで挑みましたが、1日だけ想定を下回る0度という気温まで下がった日がありました。
気温の変化が激しい春や秋は冬仕様の設営パターンも備えておいた方が、万一の時に凌ぐことができます。
万全の備えがキャンプトリップ成功の秘訣
難易度が高そうな連泊キャンプですが、コツさえ掴んでしっかり備えれば普段のキャンプとさほど変わらないかな、という印象でした。
次の休暇に向けて今から準備を進めておけば、きっと思い出に残るキャンプトリップを楽しめることでしょう!