後方の視界をクリアにしてくれる「電子インナーミラー」
キャンプで積載がパンパンだと困ってしまうこと。それは運転です。ルームミラーを見てもほぼ荷物しか映っていない状態では、後方が確認できず危険です。
また、人が盾となって見えないことも。ミラーに映る後部座席の人と目が合うと笑顔で手を振ってくれたりしますが、「違う。見えないんだ!」と思うこと、ありませんか?
そんなシーンを解消してくれるのが「電子インナーミラー」です。
これが障害物があっても後方の様子をルームミラーにはっきり映してくれるという、実に画期的なアイテム。
ここ二年ほどの間に一部の自動車メーカーからオプションとして発売され、その快適さが話題に。社外品も登場し、後付けで設置する人も増えているようです。
こんな人は電子インナーミラーをつけるといいかも?
・積載がパンパンになってしまう人
・乗車人数が多い
・ハッチバックやワンボックスなど、運転席からリアガラスまでが遠い車
・夜間移動が多い人
電子インナーミラーって、どういう仕組み?
電子インナーミラーは、バックドアの内側にカメラを設置することで、車輌後方の様子をルームミラーに映し出します。
普通のルームミラーの見え方
荷物が後方の左右を邪魔している状態です。これが夜間灯りの少ない道を走るとなると、さらに視界は悪化。ミニバンクラスでも見えづらく、ハイエースともなればほぼ”闇”です。
電子インナーミラーの見え方
それがデジタルモードに切り替えると、一気に鮮明に! 解像度の高い映像で表示されるため、視認性は普通のルームミラーより格段にアップします。
高速道路を運転する際も、隣の車線を走る後続車をはっきりと確認できますね。
また通常のミラーの目視範囲より広く捉えてくれます。ホンダ社の「アドバンスドルームミラー」の場合、普通のミラーだと約20度の範囲しか見えないところ、倍の約40度までをフォロー。
渋滞をすり抜けるバイクや、猛スピードで追い越し車線を走ってくる後続車にもいち早く気づくことができます。
夕方など時間帯によっては、陽の向きや後続車のヘッドライトが反射してルームミラーが見えづらいこともありますよね。
そんな時も、電子インナーミラーなら視界はクリア。中には、夜間画像調整機能が付いている機種もあるようです。
電子インナーミラーの実際の映像がこちら
バックモニターと違って、常に見られるというのが実に便利。レバーひとつで、通常モードにも切り替え可能です。
電子インナーミラーが普通のミラーよりも、かなり広範囲をフォローしていることもよくわかります。後続車はもちろん反対車線の歩道まで、はっきりと映っていますね。
電子インナーミラーについては、トヨタのこちらのサイトでも動画で詳しく解説されていますよ!
電子インナーミラーを導入するうえでの注意点
とても便利な電子インナーミラー。後付け可能な機種もあったりと今すぐ導入したくなりますが、いくつか注意点もあります。
角度調整ができない
どの角度から見ても常に一定の映像になるので「ちょっと角度をつけて後方を見る」ということができません。
中にはモニターをスライドさせることで、若干可視範囲を広くできるものもあります。
視認には慣れが必要かも
普通のミラーと見え方がまったく違う電子インナーミラー。距離感など、違いに慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
社外品を自分で取り付ける場合
社外品の電子インナーミラーには、前後のドライブレコーダー機能が一体になっているものもあります。そういったタイプを自分で後付をする場合、後方用のカメラをバックドアの内側に取り付けて、そこからミラー部分まで配線を結ぶなどちょっとした手間がかかります。
こちらはアルファードにヴォクシー用の電子インナーミラーを取り付けられた方。元のミラーを取り外して、新しく付け替えられています。投稿を右にスワイプしていくと、配線の様子なども紹介されていますよ。
また海外製品を選ぶ場合は、車検に対応しているかも確認しておきましょう。
後付可能なおすすめ電子インナーミラー
AUTO-VOX X2 ドライブレコーダー デジタルインナーミラー
ニコマク ドライブレコーダー AS1 ミラー型
Deycam ドライブレコーダー
電子インナーミラーで安全性アップを図ろう
あまりミラーに頼りすぎるのも考え物ではありますが、運転時は目視だけでは確認できない状況が多々あります。どうしても積載量が多くなりがちなキャンパーこそ、電子インナーミラーを上手に活用したいですね。
積載も工夫しよう
そもそも安全な積載を心がけるのも大事。キャンパーたちの、積載アイディア集をチェック!
Soooo Clear! “Electron Inner Mirror!
「電子インナーミラー」で視界良好!