お湯を沸かせるのってどんな時?
もしかして、お湯を作るのはカップ麺やインスタント食品を食べるときだけになっていませんか? ……それだけではもったいない!
実はお湯をどう活用するかによって、キャンプの快適度は大きく変わってくるんです。
キャンプに慣れている人ほど「結露対策」や「積載の効率化」など様々なテクニックを身に着けていますが、「お湯の活用法」も経験の差が出る大事なテクニック。上級者ほど、キャンプでのお湯のありがたみを知っている傾向にあります。
では、一体どんなシチュエーションで活用できるのか……実例と共に5つの活用法を見ていきましょう!
「お湯」活用でこんなにも快適に。5つのパターン紹介
まずは、既に実践しているキャンパーも多い、飲食についての活用法からご紹介していきます。この5パターンはあくまでも一例。それ以外にもきっとまだまだ活用できると思いますよ!
その1. 料理がスピーディーにできる!
同じ液体でも水がお湯になっただけで、その使い方はかなり広がってきます。お湯はコーヒーやスープ類など、温かい飲み物を作るのに欠かせない存在。
定番のカップ麺や、レトルト食品の「湯せん」も可能ですよね。このあたりはキャンパーに馴染み深い活用例だと思います。
また、登山などでも重宝するフリーズドライ系のアルファ化米は、水だと60分のところ、お湯だと15分で完成させることが。
そして”煮る”調理の場合、お湯からスタートすれば時短になることは言うまでもありませんね。
その2. お湯で洗い物も楽勝!
油分が多く含まれている調理器具の汚れは、キャンプ場の炊事場の水だけでの洗浄は効率も悪く、手も冷え切ってしまいます……。
そこで防水バケツの中に沸かしたお湯を貯め、中に食器類を浸けてから洗えば作業も時間も短縮。手に優しくラクに洗うことができます。
調理で使ったお鍋や食器も、お湯を注いでおけば後の手入れも捗ります。お湯の使い方が、洗い物攻略のカギと言っても過言ではないでしょう! これは、寒い季節だけじゃなく夏場のキャンプでも重要なテクニック。
その3. 湯たんぽ作りで寝袋もぬくぬく!
秋冬キャンプの就寝時、夜も更けてくると気温はかなり低下してきますよね。そこで暖房器具として欠かせないのが、昔から慣れ親しんだオーソドックスな暖房器具である湯たんぽです。
寝る1時間くらい前から寝袋にセットしておくだけで、寝袋に入った瞬間の「ヒヤッ!」を回避できますよ。
トタン湯たんぽ 2号 カバー付(容量:3.6L)
湯たんぽを持っていなければ、温かい飲み物用のペットボトルにお湯(※熱湯は不可)を入れてタオルでぐるぐる巻いておけば、ある程度の保温がされるので簡易的な湯たんぽとして使えます。
その4. 手軽な足湯で暖を取ることも
お湯といえば、やはり浸かりたくなるのが日本人の心。「足湯」だけならキャンプでも簡単にできちゃいます。
足が入るサイズの桶や、折りたたみ式のバケツがあれば、あとは40度ほどのお湯を注ぐだけでOK。アウトドアブーツを脱いでからの足湯は、なかなか病みつきものですよ!
その5. お湯で温めたタオルで顔パック
足をリラックスさせる足湯ができるなら、当然、他の部位もお湯のチカラの恩恵にあずかることが可能です。例えば顔面に「蒸しタオル」をするのも、秋冬キャンプではかなりおすすめ。
お風呂に入れないシーンでも、蒸しタオルがあるだけで気分はサッパリすることができるはずです。冷たい水で顔を洗うのは、真冬のキャンプでは拷問のようなもの……(あれはあれで気持ちいいですが)。夜と朝は特に「お湯」が大活躍してくれますよ!
お湯を効率よく作るには?
焚き火や薪ストーブなどで常にお湯を沸かしておくのもいいですが、お湯を瞬時に沸かしたいなら、「ジェットボイル」など熱効率のいいヒートエクスチェンジャー付きのバーナーがおすすめ。
バーナーの火力から受けるクッカー側の熱の受動効率を高めることにより、わずかな燃料で素早く湯沸かしや調理が可能になっています。
例えばジェットボイルの新作「フラッシュ」は、500mlの水をなんと100秒で沸騰させることができる実力が。まさにあっという間にお湯を作ってしまう高速バーナーです(※気温20℃の場合)。
通常のクッカーでも当然お湯は沸きますが、効率よく沸かしたいなら低燃費かつ素早くお湯を沸かしてくれるギアを取り入れるのもひとつの手ですね。
ジェットボイル公式サイトはこちら
ジェットボイル フラッシュ
ダグ HEAT-1
Fire-maple ポータブルアルマイトアルミ
お湯は保温してキープしておくのが便利!
お湯は寒ければ寒いほど大量に必要になるもの。そこで重要なのが、お湯を保温しておく方法です。
容量の大きいものとなるとポリタンクが思い浮かびますが、保温性はなく熱湯を入れることはできません。それではどんな道具がキャンプだと便利なのか、次はおすすめの保温ギアをご紹介します。
お湯を保温するアイテムならこれ
長時間お湯が保存可能になれば、寒い時期のキャンプの快適さは大きく変わること間違いなしです。寒くて辛いイメージの冬キャンプもお湯を活用して快適なものに変えちゃいましょう!
大容量ならこのタイプ
ウォータージャグタイプでも、運動会や野外スポーツで使う一般的な樹脂性ではなくステンレス性の熱湯が保温可能なタイプです。
容量ごとの種類も豊富で、人気の高いのはキャプテンスタッグのウォータージャグ。温冷ともに保温効果が高く、熱湯の場合入れてから6時間は60度以上を保つことが可能。
キャプテンスタッグ ウォータータンク ジャグ
アウトドアらしい見た目ならこのタイプ
アメリカではビアスタンドでの量り売りビールを入れる容器として、真空構造の密閉ボトル「グロウラー」が普及しています。このグロウラーは保冷はもちろん保温にも有効なんです。
炭酸飲料の気密や温度をキープする設計だけあって、お湯の保温性能も十分。熱いコーヒーは12時間、冷たいビールは24時間美味しく温度を保ってくれる高スペックなアイテム。
スタンレー クラシック真空ボトル 1.9L
スタンレー ゴーシリーズ 真空グロウラー 1.9L
ドリンクタンクス グロウラー
お湯を使うことで、キャンプに余裕が生まれる
お湯をうまく活用すると、調理などの時間が短縮され、結果的にキャンプの行動範囲を拡大させることができます。少しながらの知恵と行動力で、グッと豊かで快適に過ごすことが可能になるのが、自然と楽しむキャンプの醍醐味でもありますね。