※ここで紹介する対処法はどれもあくまで応急的なものです。個々の症例により処置は異なってきますので、できるだけ速やかに医療機関にて医師の診断を仰ぐようにしてください。
キャンプ料理では「やけど」と「切り傷」に注意
外で作るというワクワク感も楽しめるキャンプ料理ですが、いつもと勝手が違うぶん危険がつきもの。火や刃物を使うだけに、気をつけたいのが「やけど」と「切り傷」です。
特に慣れないうちはバタバタして、うっかり熱に触れてやけどをしてしまったり……。今回は「やけど」と「切り傷」というキャンプ料理の際に最も注意が必要な2大危険をクローズアップ。
それぞれどんな時に起こるのか、そして現場での応急処置や事前にできる対策も覚えておきましょう!
やけどはこんな時にやらかしがち
バーベキュー
食材を焼く時、BBQコンロや焚き火台に近づきすぎるケース。子どもは特に、要注意です!
「一見熱いとわからないもの」に触る
焚火台は一見鎮火していても、まだ熱を持っている場合もあります。ダッチオーブンのフタやケトルなど、何気なく置いてあるものが実は火からおろしたばかりで「熱ッ!」ということも……。
コンロと鉄板の誤使用
カセットコンロ全面を覆うほど大きなサイズの鉄板をのせると、熱でガスボンベの内圧が高まり爆発する恐れがあります。
こうなると軽度のやけどでは済まない重大な事故につながる可能性もあるので、むやみに組み合わせて使うのは危険です。
覚えておきたいやけどの対処法と、事前対策
患部を冷やす
水ぶくれなど炎症を伴わない軽度のやけどであれば、応急処置としてまず冷やしましょう。
この時クーラーボックスにある保冷剤を使う場合は、雑菌が入らないよう清潔な状態で患部に当てるようにしてください。
応急処置「ワセリン+サランラップ」
やけどをしてもすぐに医療機関で処置が受けられないという場合は、患部に薄く医薬品のワセリンを塗り、通気孔を開けたラップで保護するという方法もあります。
ただしこれはあくまで応急的なものです。可能な限り早めに病院で医師の診察を受けましょう。
耐熱グローブをはめる
火や熱を伴う作業は、耐熱グローブをつけておこなえば安心です!
ユージャック 耐熱 キャンプグローブ
スノーピーク ファイヤーサイドグローブ
熱源を遠ざける工夫をしておく
大人より注意が散漫になりがちな子供にこそ、対策が必要です。囲炉裏テーブルを使って熱源から離したり……
アツアツのダッチオーブンはハンガーに吊って遠ざけておくなど、子どもが小さいほどしっかり危険を予測しておくことが大事です。
切り傷は、こんな時にやってしまいがち
食材を切る時
切れ味抜群のアウトドアナイフや包丁で食材を切る時。うっかり手が滑って指もスパッといってしまうなんてことも……。
燃料集めの木枝を拾う時
焚き火調理用の薪や木枝を拾う時、トゲが刺さったり、切ったりしてしまう場合もあります。
新品の調理グッズを使う時
調理器具のフチなどのギザギザした"バリ"で、手や口を切ってしまうことも。
アルミ製のメスティンをはじめ、鋳鉄製のスキレットも稀に持ち手にバリが見られることもあります。
洗い物をしている時
食器類の中に紛れ込んだ刃物に気づかず、洗っている時ふいに掴んでザクッと指を怪我してしまうという、痛々しすぎるケースも……。
知っておくべき切り傷の対処法と、事前対策
これらの対処法を知っておけば、より万全な楽しいキャンプを送れるはずです!
洗浄と止血
傷口の痛みが辛いのはもちろんですが、野外だけに心配なのは雑菌による悪化です。炎症や化膿が起こらないよう、軽度の切り傷であれば傷口を洗い流します。
一見きれいな川の水も泥や雑菌が入り込んでいる場合もあるので、洗浄は飲料水や水道水でおこないましょう。
止血を確認したら、絆創膏で傷口を保護します。子どもの場合、指のサイズに合わずすぐに取れてしまうこともあるので、フィットするよう絆創膏に切り込みを入れるといいですよ。
そんな時のためにも、ハサミなど必要アイテムが揃った救急セットを用意しておきましょう!
CABOLEZA 救急セット
軍手・ゴム手袋を使おう
やけど同様、まずは手を保護しておくことが第一です!
IDEAPRO 切れない手袋
マリーゴールド キッチングローブ
調理器具は事前に点検
新品の調理器具は、現地ではなく必ず事前に開封して状態の確認を。メスティンは、使う前にやすりでバリ取りをしておきましょう。
やり方はこちらに詳しく書かれていますよ!
スキレットには、ハンドルカバーをつけておくと安心です。バリだけでなく、熱さ対策にもなりますね。ハンドルカバーの自作方法は、こちらを参考にどうぞ。
安全なナイフを選ぼう
刃物は「外で使う」ことを考えて選ぶ必要があります。
家のものを持っていく方もいますが、外用でしたら包丁ならシース(鞘)が付属していたり、すべりにくいラバーハンドルだったりするので、アウトドアユースのものを使うことをおすすめします。
水で濡れがちなキッチンまわり、まな板もすべり止め付きだと安心ですね。
ユニフレーム ギザ刃牛刀
Gサカイ アウトドアナイフ クッキング 直刃
Gサカイ すべり止めシャープナー付きまな板
やけども切り傷も、無縁のキャンプを目指そう
怪我は、焦っていたり気を抜いた時に起こりがちです。どんなに楽しくても調理中は手元をしっかり確認しましょう。
そして慣れない環境だからこそ時間に余裕をもって、落ち着いて準備に取り掛かるなど、安全を意識して楽しいキャンプにしたいですね!
「もしもの時」のために
やけどや切り傷に限らず、打ち身や頭痛も心配。キャンプ中の「もしもの時」のために、知っておきたいファーストエイドの基礎知識はこちら!
Be Careful About A Burn And Cuts At Camp!
キャンプ中のやけどと切り傷に注意!