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海で輪になる子供たち

輝ける未来は僕らの手の中にある【海に生きる八幡暁の”足元サバイバル”#9】

沖縄県石垣島を中心に活動し、世界の海を渡った数々の記録を持つ八幡暁(やはた さとる)さん。CAMP HACKの連載では、「足元サバイバル」というテーマで語っていただきます。身近にあるものや、身体一つを大きく使いながら生きている八幡さんの人生に触れていきましょう。第9回は、とことん雑談を繰り返し、話し合うことで、ともに動くエネルギーが見つかるというお話です。

目次

得たものと、失われたもの

海 サーフィン

例えば、雑誌やウェブ、本を読んだり、テレビを見たり、音楽を聴いたり、空、星、太陽、海、川、山を眺めたり。そういう刺激を受けていつもと違う何かを感じることがあると思います。

「こういう暮らしがしたいなぁ」
「あんなことができたらいいのに」
「あの山に登りたい。キレイな海で泳ぎたい」
「あんな道具が欲しいなぁ」

きっと大昔から、人はそうした思いを抱きながら暮らしてきたのでしょう。日常から非日常への飛躍は次なる日常をもたらし、また次へ。人の飽くなき欲望は留まることを知りません。

何万年もかけて今の都市生活になりました。現在進行形で、世の中は変わっています。同時に失われていくものもたくさんありました。

日常の宝物を取り戻す

旅をする中で、人がかつて当たり前にしてきた日常の中に、宝物があったのだという「振り返り」が始まりました。便利になった日常において、そうしたものを一つ一つ取り戻すためにできることはないだろうかと動き始めたのが、前回のコラムで書いた「一般社団法人そっか」でした。

その母体となったのは「黒門とびうおクラブ」です。今から9年前、逗子在住の永井巧さんが「子どもが身体を動かし、五感を使って、海や自然を感じる経験をして欲しい」という思いから始めた活動です。

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