ビールや炭酸飲料を持ち歩ける優れもの!
冷たい飲み物を持ち歩いてキャンプでぐいっと飲めちゃう「グロウラー」というアイテムをご存じでしょうか?
普通の水筒と違うのは、真空構造になっているので、炭酸飲料を入れてもOKというところ。ビール派にはなんとも魅力的なアイテムです。
編集部は今回、人気のグロウラー2アイテムの入手に成功。両者の実力を比較・検証してご紹介します!
グロウラーのおすすめ2製品を比較!
こちらが今回比較する2つのアイテム! 検証前にまずは基本スペックをさくっとチェックしましょう。
おすすめアイテム①:ドリンクタンクス グロウラー
まずは、人気沸騰中の「ドリンクタンクス」のグロウラーがこちら。
ドリンクタンクス グロウラー
1.9Lと3.8Lの2サイズを展開。カラーのラインナップも豊富なので、好みのアイテムを手に入れることができます。今回使用するのは、1.9Lのサイズ。
また、別売りの「ケッグキャップ」をつければ、なんとビアサーバーに変身! これは、なんとも魅力的です!
ドリンクタンクス ケグキャップ
おすすめアイテム②:スタンレー ゴーシリーズ 真空グロウラー
続いて、こちらはスタンレー「ゴーシリーズ真空グロウラー1.9L」。見た目から文句なしのカッコよさ! キャンパー心をくすぐるデザインです。
スタンレー ゴーシリーズ 真空グロウラー
フタの部分には珍しいスタンレーのロゴマーク。クラシックシリーズではこのマーク、あまり見かけませんね。
両者のスペックを徹底比較!
続いて、それぞれが発表しているスペックを見比べてみましょう。
ドリンクタンクス | スタンレー | |
---|---|---|
価格 | 17,820円(税込) | 8,424円(税込) |
重量 | 1,400g | 900g |
保冷力 | 7度以下24時間 | 80度以上12時間 |
保冷力 | 7度以下24時間 | 18時間 ※温度の記載なし |
一番の違いは値段。同じ容量で似たスペックですが、ドリンクタンクスのほうが倍近く高くなっています……! 別売りのケッグキャップも1万円近くするので、購入に悩むところ。
また、スペックを比較する限りでは、保冷力はドリンクタンクス、保温力はスタンレーが優勢のように思えます。
やらせなし! 本気の“2番勝負”で検証
それではいきましょう。やらせなしの本気勝負。「保冷力」と「真空力」の2つを比較しますよ!
検証①:氷の溶け具合で「保冷力」を比較!
比較方法は、それぞれのグロウラーにロックアイスを限界まで詰め込み、数時間後に氷が溶けた水の量を測定したいと思います。
基本スペックからは、接戦が期待されるこの検証。果たして、どうなるのか!?
午前10時、ぎちぎちに氷を詰めました。ここから、オフィスで10時間放置します。
朝に氷を詰めてからは、一度もフタを開けず、ほかの仕事をしながらその時を待ちます。ワクワク……。
そして10時間後の午後8時! まずはドリンクタンクスのほうからチェックします。
氷が落ちないように、軽く蓋を抑えながら水を注いでいきますが、ほとんど溶けていません! 涼しいオフィスに置いていたこともありますが、さすがの保冷力。
ドリンクタンクスの結果は、コップ半分にも満たない量。続いてスタンレーのグロウラーから溶けた水を入れていきます。
もともとのスペックでは、ドリンクタンクスが優勢に思えましたが、結果は……
なんとスタンレーのほうが、半分ほど少ない! もちろん氷が空気や水に触れている表面積などの細かい条件はあると思いますが、保冷力はスタンレーの勝利です!
検証②:炭酸の持ち時間で「真空力」を比較!
まさか保冷力で負けてしまったドリンクタンクス。続いて、真空力の勝負で挽回なるか。
この勝負では、炭酸の抜け具合をチェックするために、コーラを入れて2時間放置。その後、2つを飲み比べてどちらの方が炭酸を感じるか、という検証をします。
それぞれに1本ずつ、コーラを入れます。そして、待つこと2時間……。
グラスに注ぎ、それぞれを飲み比べます。
今回は、CAMP HACK編集部 + YAMA HACK編集部、デザイナーなど男女合計15人にテイスティングを実施。
その結果、より炭酸を感じると答えた人数が……
ドリンクタンクス:8人
スタンレー:7人
とほぼ僅差! ここはぎりぎりでドリンクタンクスの勝利です!
ただ、飲んだ人からは、「どっちかというと……」「ほぼ変わらないけど……」といった意見が多く、炭酸の抜けについては個人の主観によるところが大きかったです。
検証結果:お得なのはスタンレーのグロウラー!
ドリンクタンクスと比べて、1万円近い値段の差。それでいて、見た目、保冷力、真空力のどれをとっても、引けをとらないときたら、スタンレーのグロウラーがいかに優秀かお分かりいただけたかと思います。
ただ、ビールサーバーにできるのは、ドリンクタンクスの特権。実は筆者は思い切ってドリンクタンクスを購入済。この夏は個人ビアサーバーで盛り上がる予定です。あなたはどちらを選びますか?
【おまけ】使い方の注意点
最後に、使ってみて注意した方が良いと感じたことを2つご紹介します。
1つ目は、缶ビールから注ぎ直すと、結構泡立ちやすいという点。注ぎ方は慎重にならないと、写真のように泡だらけになってしまいます。
2つ目は、炭酸の抜けは思ったより早い点。グロウラー内部の容量を満たせないと、空間ができることで炭酸の抜けが早くなり、本来の力を発揮することができなくなります。
何度か試した感じだと、容量半分以下で3時間経つと、炭酸はほぼ抜けてしまいますので、入れたらなるべく早めに飲むよう、ご注意ください!