すでに持ってるアイテムもあるかも? キャンプでも使える便利な防災用品
日本は地震や津波などさまざまな自然災害が身近に潜んでいます。東日本大震災や熊本地震は、今でも多くの人の頭に残っているでしょう。とはいえ、「防災用品を準備しなきゃ!」と思っていても、準備までに時間がかかる人も少なくないはず。
そこで、キャンプでも使えながら防災用品としても使える便利アイテムをご紹介。普段のキャンプで慣れて、いざという時に使えるようにしておきましょう!
防災×キャンプのプロに教えてもらいました
今回のアイテムセレクトは、「防災×キャンプ」というジャンルのまさにプロフェッショナルと呼べる方にお聞きしました。
それがこの方、「STEP CAMP」を主宰する寒川一さんです。防災やキャンプ関連のイベントで講師として登場するほか、ラジオから雑誌まで幅広いメディアでも活躍されています。
「STEP CAMP」とは、防災とキャンプをテーマにした体験型プログラム。火の起こし方やテントの張り方、水を節約する炊飯法など、キャンプの要素を盛り込みながら災害時に役立つノウハウを伝えています。
普段のキャンプでも使える!災害時に役立つギア
では早速、寒川さんからギアをご紹介いただきます!
1. 火おこしから調理まで! モーラナイフの「エルドリス ネックナイフキット」
まずはスウェーデンを代表するナイフブランド・モーラナイフです。スウェーデンのモーラ地方で産声をあげ、125年もの歴史をもつ老舗ブランド。
なかでも、「エルドリス」というナイフとファイヤースターターがセットになったこちらがおすすめだとか。
エルドリスは、刃長が56mmと短いのに薪割り時にはバト二ングとしても使える丈夫なアイテムです。
首からぶら下げればすぐに使えますし、ファイヤースターターもセットになっていればその場で火を起こすことができますよ。
実際にナイフとファイヤースターターを使って、火を起こすところを見させていただきました。
燃焼剤に向けてナイフの背を擦ることで火花が散り、火を起こす仕組み。焚き火の火付けで使いこなせれば、防災時にも役立つこと間違いなしです!
モーラナイフ エルドリス ネックナイフキット
2. 充電から照明まで! ワカワカの「POWER+」
“途上国に住む人たちに明かりを提供する”ことをミッションに、太陽光エネルギーを活用して電力が供給できるガジェットを開発しているWAKA WAKA(ワカワカ)。その製品の「POWER+」も寒川さんイチ押しのアイテム。
数あるバッテリーの中でも、ソーラー充電もできることがこの製品の大きいメリット。災害時の電源確保に一役買ってくれそうです。
そしてバッテリー容量は3000mAhとスマホ充電には十分な容量。USBポートをつけて充電したり背面のLEDライトで照明として使えるのも嬉しいですね。
満充電していれば、スマホを平均1.5回分フル充電することができます。ソーラーパネルでも充電できますが、コンセントをつないで充電することも可能です。
なんと言っても、スマホを同等のコンパクトなサイズがいいですね。
3. 緊急時の飲み水を確保! ソーヤー プロダクツの「SP128」
「人の体の約60%は水分でできている」と言いますが、それだけ水というのは人間にとってとても大切なもの。でも、自然のなかでいざ飲める水を取ろうと思うと、そう簡単には見つからないんです。
ソーヤー プロダクツから販売されているこの浄水フィルターは、高度な腎臓ろ過技術を応用して作られたギア。フィルターを交換する必要がなく、有害な病原菌を99.99999%除去することを可能にした最新鋭のもの!
手のひらに収まるサイズで、しかも薬品や動力を使わないのが特徴です。ペットボトルの口につければ、より簡単に水分を補給することができます。
ソーヤー ミニ SP128
4. 身近な燃料でお湯沸かし! ケリーケトルの「トレッカー 0.6L」
エコストーブのパイオニア的存在として世界中の人から愛されるケリーケトルも、寒川さんおすすめのアイテム。
小枝や松ぼっくりといった燃焼剤を受け皿に入れて火をつけ、ケトルに水を入れて熱すればわずか数分でお湯を沸かすことができます。
数あるケトルの中で、この「トレッカー」は最小サイズのアイテム。耐食性に優れていて、衛生面でも安心して使えるステンレススチールを採用しています。
トレッカーはバッグにも収めることができるので、いざという時に持ち運べます。ガスやガソリンを使わないので、コストをかけずにお湯をわかせるのは助かります。
また、水を煮沸するということも可能です。
ケリーケトル トレッカー ステンレス 0.6L
「UPI Outdoor 鎌倉」ショップ情報
これらのギアは、寒川さんがよくいるショップ「UPI Outdoor 鎌倉」に置いています。普段から使って練習しておけば、本番時にしっかりと使うことができるはず。お店へ行けば、使い方も教えてくれますよ!
防災用品は、高いもので数万円するものがありますが、よくよく考えると災害時以外の場面ではあまり使用しないものが多く入っています。となると、いざ使おうと思ったときに使えないことが予想されます。気になる人は問い合わせてみましょう!
問い合わせ先:UPI Outdoor 鎌倉
神奈川県鎌倉市御成町13-36
TEL:0467-53-7845
E-mail:kamakura@uneplage.co.jp
URL:http://www.uneplage.net/
今回紹介した4種がセットになった便利なパックもアリ
上記でご紹介した4つのキャンプギア。これらがセットになったパック「ライフライン・サポートパック」が発売されています。
しかも、ひとつにまとめるバッグは北欧のアウトドアブランド・フェールラーベンのカンケンバッグ!
モーラナイフのファイヤースターターで火をつけて、ソーヤー プロダクツの浄水フィルターで安全な水を確保し、そしてケリーケトルでお湯を沸かす。この流れができれば、どこでも安心して過ごすことができるかと思います。
一連のライフラインを確保するのに役立つ4つの道具、確かにこれらがあれば災害時に役立ちますし普段のキャンプでも使えそうですね!
今のうちからキャンプでも使える防災グッズを持っておこう
防災用品は、いつ災害が起きても生き残ることができる便利品。しかも、キャンプでも使えて災害時にも役立つギアなんてあれば便利ですよね! そんなアイテムを、今一度再考して購入してみてはいかが?
Let’s check the Emergency supplies with Camping gear !
キャンプギアとしても使える防災用品をチェックしよう