自作できるナイフキット「It’s my knife」
It’s my knife(イッツマイナイフ)とは、誰でもかんたんにオリジナルナイフが作れるキットです。
DIYカテゴリ、憧れの一つでもある「ハンドメイドナイフ」。人と被らない好みのナイフが手に入ると憧れつつも、難易度や手間から敷居高く感じている方も多いのではないでしょうか。
そんなハンドメイドナイフのハードルをググっと下げたのがこのアイテム。誰でもかんたんにオリジナルナイフが作れちゃうんです。今回、筆者が実際に作ってみたので、詳細レポートをお届けします!
こんな人におすすめ!
・アウトドアナイフが欲しい人
・簡単なDIYやクラフトに挑戦したい人
・”オリジナル”の響きに弱い人
作り方の工程はたったの4つ!
作業工程はたったの4つでシンプル。大丈夫です、必ず”マイナイフ”が完成します。女性やお子さんが楽しんでいるケースも多いので、ぜひ遊び感覚で気軽に作ってみてください。
工程その1 切り抜く
ハンドルパーツを板から切り抜きます。ここはプラモデルのパーツを外していく感覚で、ざくざくと気軽に進められます。
工程その2 削る
いよいよウッドカービング(彫刻の作業)の本番。切り抜いたハンドル材を、小刀で好みの形に削ります。まずは角を落として、形ができてきたら実際に握りながら調整していきます。デザインは無限大。
工程その3 表面を磨く
ハンドル材の仕上げに付属のサンドペーパーで表面を磨きます。ここで注意したいのは削りすぎること。柔らかい木材はサンドペーパーで削るだけでもかんたんに形が変わります。
ミスをしないように、デザインをチェックしつつ少しずつ削っていきましょう。
工程その4 ネジでグリップを止める
最後にハンドル材でブレードを挟み、ドライバーでネジ止めしたら完成。専用ネジの他に、専用ドライバーも付属しているのでほんとにお手軽です。
全体の作業時間はハンドル材をどこまで造りこむかによって違ってきますが、シンプルなグリップなら1日かからずできありがりますよ。
綺麗に仕上げるポイント!
・小刀に紐などを巻いてグリップ力を向上させる
薄いブレードで削る際、紐等を仮のグリップとして巻き付けると手の負担が減ります。グリップ力もあがるのでより安全に作業ができます。
・グリップ材の耳を残して切り取る
グリップ材を切り抜く際、耳を大きめに残して切り抜くことで、グリップのデザインをサイズぎりぎりまで使えます。
・木目の流れに沿って刃を入れる
ウッドカービングの重要なポイントは、木目に逆らわずに刃をいれること。木目に沿って削ると少ない力で綺麗に削ることができます。
・薄めに削ると握りやすいグリップに
イッツマイナイフのグリップ材は、削っていくことを前提としているためか、かなり厚めです。
手の大きさにもよりますが、実用ナイフとして握りやすいナイフを作りたい場合、シルエットを削るだけではなく、グリップ材の厚みを薄くしていくと握りやすくなります。
詳しい作り方は動画でチェック!
動画でも詳しい作り方を確認できます。実際に作る時の参考にしてください。
完成品がコチラ!
私は釣り竿のウッドグリップの感覚で削ってみました。握りやすさを考えてかなり薄めに削っています。オイルフィニッシュで仕上げ。
他にはどんなアレンジができるのか、個性溢れるナイフたちをご紹介していきますよ。
インテリアDIYの感覚で、好みのオイルで仕上げれば同じ木でもかんたんに違った装いに変身。焼き加工はバーナーで炙ってオイルコーティング。割とかんたんにサマになりますよ。
塗装を存分に楽しむのもあり。木の風合いももちろん素敵ですが、好みの色やパターンに塗ったオリジナルグリップも素敵ですね。
こちらはハンドル材鹿角のグリップ。鹿角は渓流を歩いてると稀に落ちていたりしますが、ナイフのクラフトショップでも手軽に購入できます。
ほかにもナイフメイク用に市販されているハンドル材は多数あります。他社のハンドル材を流用すれば、よりオリジナル度の高いナイフが作れますよ。
パラコードグリップもなかなか相性良しでした。濡れるシーンでは木より気にならず実用的。
使用感を徹底レビュー!
イッツマイナイフは安来鋼の「青紙」という本気鋼材を使ったナイフ。作っただけではもったいない、使い倒せるナイフです。
実際にフィールドでガシガシ使ってみたので感触をレビューしてみます。
切れ味は?
ウッドカービングに実用できる切れ味です。このナイフの切れ味のキーワードは「安来鋼(青紙)」。
安来鋼(ヤスキハガネ)とは、日立金属が開発した鋼の一種で大工道具や包丁に多く使用されています。安来鋼の中でさらに細かく「白紙」「青紙」「銀紙」と分類されます。
このナイフの「青紙」は、「白紙」よりも硬く粘りの強い点が特徴で、高級包丁等によく使われている鋼。手入れしながら使い続けられるナイフです。
手に持った感じは?
手に持った感じはなかなかコンパクトです。軽めですが、使い辛いほどではありません。女性やお子さんでも楽しめるナイフだと思います。グリップの握りに関しては、まさに「自分次第」。
握り指すさを求めても良いし、デザインに走ってインスタにアップ! も楽しそう。その際には#camphack取材をお忘れなく。
ノーマルナイフのブレードはやや短め
基本タイプのブレードはナイフとしてはやや特殊です。ナイフの先端が下に来る形状で、シープフットとも呼ばれます。
このタイプのナイフを使う場合、力を入れる際には刃の先端に近い部分を抑える必要があります。イッツマイナイフではその部分にちゃんと”クボミ”が作られているので、画像のようにクボミを抑えることで力を入れたり細かい作業にも対応します。
カッターナイフを使う時のイメージに近いです。その点を踏まえると、実際に力を入れる際のブレードの長さは、「”クボミ”から先の部分の長さ」に近い感覚で、思いのほかブレードはコンパクト。
使用した印象としては、彫刻刀やミニナイフに近いブレード長になります。その用途にはとても使いやすいナイフですが、もしキャンプでマルチナイフとしてがしがし使いたい方にはフォールディングタイプがおすすめです。
錆びには注意が必要!
ブレード材の安来鋼「青紙」は鋼材の中でもランクが高く、硬く切れる鋼です。同時に、硬く切れる鋼には錆びやすいという特徴があります。
濡れることの多いサバイバルナイフやフィッシングナイフには錆に強いステンレス素材が多く使われています。防錆加工する、定期メンテする、水回りで使わない等の気配りで長く使えます。
商品ラインナップをチェック!
初めに登場したイッツマイナイフの基本シリーズは「小刀」。登場以後人気を博し、現在ではナイフタイプやハンドル材と、各種ラインナップがリリースされています。
基本的なIt’s my knife
基本シリーズの小刀。ハンドルパーツの素材をブナの木とホオノキから選べます。
初心者には削りやすいホオノキがおすすめです。
It's my knife ブナノキ
It's my knife ホオノキ
フォールディングタイプ
新登場のフォールディングタイプ。持ち運びにも便利でブレードも長く、既存ユーザーにとっても待望のラインナップだったのではないでしょうか。初めて作るなら初級編がおすすめです。
It's my knife folding style ブナノキ
It's my knife folding style ブナノキ 初級編
初めてのナイフにオススメのセーフティガード付き
ナイフの刃から手を守るセーフティガード付きのブレードも登場しています。気配りがすごいアイテム。
ウッドカービングが初めての方や女性やお子さんなど、ガードつきなら安心感が違いますね。
It's my knife with safety guard ホオノキ
専用のシースもあると便利!
専用のレザーシースも販売されています。ノーマルの小刀をキャンプ等で携帯する際にはシースは必須です。保存用としても質感も良くデザインもシンプルで魅力的なアイテムです。
It's my knife 専用シース
ハンドメイドナイフに革新を起こすナイフキット
まず、本当にかんたんに作れるナイフキットです。例えば週末の食後、リラックスタイムの楽しみにもぴったりのネタです。そして完成したナイフは実用的、ここがまた素晴らしい。
個人的には小刀を渓流魚のワタ取り、木工の切り出しにヘビロテしてます。ぜひマイナイフを作って使ってみてください。
自分だけのオリジナルギアをもっと!
他の人が作っている自作アイテムを参考に、真似してみましょう。
- Anyone became able to enjoy Handmade-knife willingly by It’s my knife!
イッツマイナイフで誰でもハンドメイドナイフを楽しめるようになった!