ガソリンランタンが不調に!そんなときはキャンプ場スタッフが頼りになる
キャンプ中に、ランタンの灯りがつかなくなったとか、バーナーに火がつかなくなった、ということはありませんか? 長い間使っていないと、燃焼器具の調子が悪くなることはよくあるんです。
そんなとき、キャンプ場のスタッフに聞いてみましょう! 場所によっては、なぜ不調なのかをチェックしてくれるスタッフがいます。今回は、使用方法やメンテナンス方法をサポートするキャンプ場スタッフ向けの講習会へ行ってきました。
ガソリンを使う燃焼器具ってどんなものがあるの?
まずは、ガソリン燃焼器具ってなに? と思う人に、コールマンが販売しているおもな器具を簡単に紹介。
大きく分けて照明用の「ランタン」と調理用の「バーナー」の2種類があり、代表的なものは、上の写真左からシングルバーナー、シングル(ツー)マントルランタン、ノーススター(チャッカマン不要の点火装置付きモデル)、そしてツーバーナーがあります。
今回の講習会では、ガソリンランタンを使ったことがないスタッフがいたので、空焼きからポンピング、点火までコールマンのスタッフと一緒に体験。
マントルをつける糸の余分な部分はなぜカットする必要があるのか、空焼きしたマントルの寿命はどのくらいか、など、基本的なところから教えてくれました。
ガソリン燃焼器具が不調になる原因って?
よくある燃焼器具の不調は、ガソリンが出ずライターの炎を当てても点火しないこと。講習会では、ランタンを真っ二つにした激レアなモデルを使って構造の説明をしていただきました。では具体的に、どんな原因が考えられるのでしょうか?
ガソリンでよくある原因は、長い間メンテナンスをせずに放置することで、ポンププランジャー先端にある「ポンプカップ」が乾き、タンク内の空気圧が上がらないことです。
ときどき専用のオイル「リュブリカント」をさしたり、冬場など長い期間燃焼器具を使わない場合はタンクからガソリンを出したりするなど、ご自身でできる対策やメンテナンスがあるので、知っておきましょう!
コールマン リュブリカント
パーツを分解するには?メンテナンス専用工具をご紹介
実際に不調の原因を調べるには、どんな工具が必要なのか? 見させていただきました。上がハンマー、右からチェックバルブレンチ(現在販売されているアメリカ製造モデル用)、スーパーレンチ、そしてドライバーセット。
ちなみに、コールマンのガソリン燃焼器具はアメリカ製のもの。そのため、ボルトなどはインチサイズになっています。日本のほとんどの製品はミリサイズです。スーパーレンチ1本あれば、基本的な作業に対応できます。
チェックバルブレンチは、旧式のカナダ生産モデルは別のレンチが必要なのでご注意を。この工具でチェックバルブの交換などに使います。
コールマン スーパーレンチ
講習会では、これらの工具を使ってスタッフのみなさんが実際にランタンを分解! ジェネレーターに異常がないか、またチェックバルブに問題がないかなど、コールマンのスタッフが丁寧にその見極め方を教えていました。
テントの設営・撤収ポイントも講習会で再確認!
講習会では、燃焼器具のチェックだけでなく、テントの設営・撤収に関するコツも紹介しています。今回は、定番の「タフワイドドーム Ⅳ/300」と人気が上がっている「マスターシリーズ・コクーンⅡ」を実際に設営・撤収をレクチャー。
近年の傾向として、キャンプを経験していない初心者のほうが、高額の本格的な道具を購入する人が増えているとのこと。カタチから入るのも良いですが、使い方やポイントを把握して使うようにしてくださいね。
コールマン製品のメンテナンスを動画でチェックしたいなら
テントやランタンの使い方・メンテナンス方法の詳細が載っているコールマン公式のページはこちら! 動画での紹介なので、とても分かりやすいですよ。
コールマンが主催する「キャンプ場ミーティング」って?
最近は、インターネットやスマホの普及で手軽にキャンプ用品を購入することができます。一方で、知識がなく買ってしまい、いざというときにどう対処すれば良いかわからない、という人もちらほら。
そこで、キャンプ場がそんな人たちをサポートできるように、コールマンのスタッフがキャンプ場スタッフにメンテナンス方法や状況判断を教えるのが、この講習会です。テキストやパンフレットを使い、実技だけでなく座学も行いました。
また、講習会の最後にテストをし、それに合格した人には「メンテナンスライセンスカード」が発行されます。
そのほかに、夜には焚き火を囲ってスタッフ同士の交流が行われ、キャンプ場の新しい取り組みやイベント、レンタル用品の導入といった幅広い情報交換が頻繁に行き交います。
燃焼器具の使い方は要チェック。困ったらスタッフに聞こう!
コールマンの燃焼器具は、日本にリリースした40余年を経ても基本的な構造は変わりありません。丈夫で長持ちし、そして簡単に使える! これがイチバンの魅力です。
アウトドアでは、「自分のコトは自分でやる」が基本。燃焼器具を使うときには、まずは構造や使い方を理解してから使いましょう。
でも、もし困ったら、キャンプ場のスタッフに声をかけてみてくださいね。
メンテナンスの教科書はこちら!
コールマン製品の中でもガソリン燃焼器具のメンテナンスについて、より詳しく紹介してくれているコールマン公式のハンドブックです。コールマン製品で困ったときは、まずはここを覗いてみては?
今回参加したキャンプ場はこちら
・フォレスターズビレッジ コビット
https://www.kobitto-camp.com/
・キャンプ&キャビンズ那須高原
http://www.camp-cabins.com/
・PICA富士吉田
https://www.pica-resort.jp/campica-akeno/
・キャンピカ明野
https://www.pica-resort.jp/yoshida/
・キャンピカ富士ぐりんぱ
https://www.pica-resort.jp/campica-fuji/
・うるぎ星の森オートキャンプ場
http://www.hoshinomori.jp/
・青川峡キャンピングパーク
http://www.aogawa.jp/
・尾白の森キャンプ場
http://www.verga.jp/
・ウエストリバーオートキャンプ場
http://www.westriver-camp.com/
・ACNオートリゾートパーク・ビッグランド
http://bigland.co.jp/index.php
・アマナユ(2018年開業予定)