パラグライダーとは?
パラグライダーは、スポーツ用に開発された滑空性能を持つ四角いパラシュートを地上で開き、斜面を利用して滑空しようという発想から生まれたスカイスポーツです。スカイスポーツの中でも装備が最も軽量で、車を利用せずとも持ち運びが可能です。
パラグライダーに挑戦してみたいけど操作とか難しそう…と思われがちですが、パラグライダーは老若男女、体重が軽い人から重い人まで楽しめるスポーツ。サポートがあれば車椅子の方も挑戦できます。
操作も複雑なものでなく、椅子型の操縦席に座り、両手でブレークコードと呼ばれる操縦桿を引くだけです。特別な力や技術は一切不要!その日の天気や気流を読むことができれば、自由に空を飛ぶことができます。
パラグライダーを始める前に心得ておくべき事故の危険性
パラグライダーで気になるのは、やはり「事故」。誰でも簡単に体験できるスポーツですが、毎年数人の死者を出している危険と隣り合わせのアクティビティであることを忘れてはいけません。では具体的にどんなことで事故に合うのか、過去に起こったパラグライダーの事故例を見ていきましょう。
パラグライダーの事故原因①接触
パラが、高度処理のためターンを開始した際、側方からランディングに向かおうとしていたハングが衝突。絡まった状態でスピンに入り墜落。パラ側が緊急パラシュートを投げたものの、高度が低すぎたために開かず、そのまま高さ10メートル程の林にツリーラン。(出典:Hang Glider)
パラグライダーで飛行を満喫していると、つい周囲への警戒が緩んでしまい起こってしまった事故です。接触してしまうと、操縦不能になり、高度何百メートルからそのまま墜落してしまい、最悪の場合は死亡事故に繋がってしまいます。
パラグライダーの事故原因②気象条の変化
井川湖上流の割田原グラウンドに降り立つ予定だったが、数十メートル東側の井川湖に落ちた。同署は男性が風にあおられた可能性があるとみて、詳しい事故原因を調べている。男性はパラグライダー歴約6年で、「クロスカントリー」と呼ばれる上級免許を持っていたという。別の男性は「男性はこの場所でこれまで十数回飛んでいる」と振り返り、「普段は南風が吹いているのに、今日は逆の北風だった。気象条件の変化に対応できなかったのではないか」と話した。(出典:静岡新聞)
パラグライダーは気象条件に左右されるアクティビティ。確かな腕を持っている上級者でも、急な気象条件の変化に対応できなければ、墜落は免れません。
パラグライダーの事故原因③ランディングアプローチ失敗
条件的に渋くなっていて、パラランディングにおいて多数の機体が同時進入を行う状況になった上での事故。事故機の2機ともに同時進入を嫌って高めの高度のままランディング上空に進入、牧草地方向に戻ろうと、お互いがターンをした際に接触、墜落。(出典:Hang Glider)
ランディグアプローチとは、空中から地上に降りる際の準備のことです。アプローチのタイミング、速度など注意すべきポイントが多く、ある程度の経験者でも事故を起こしてしまいます。
パラグライダースクールでは、事故防止のための研修や講座を定期的に開催しています。事故への危険性や対策をしっかり理解し、インストラクターの言うことをしっかり守って大空へフライトしましょう。