ギアのお手入れ、済んでますか?
冬の間はアウトドアをお休みしていた人も、そろそろキャンプへ行きたくなってきた頃では?オンシーズンの前に確認しておきたいのが、ギアの状態。特にランタンやバーナーなど燃焼器具系は、使用状況や保管状態によって使えなくなっていたり調子が悪くなっていることも。
キャンプをトラブルなく始められるよう、要点検なギアのメンテナンス例をアイテムごとにチェックしてみましょう!
まずはテントのメンテナンス例
火の粉が飛んで穴があいてしまったテント・・・そのままになっていませんか?そんな時は、リペアシートがあれば手軽に修理できますよ。おすすめは、シームシーラーとシートがセットになっているリペアキット。
まず、しっかり付着するようシートを貼る前にテントの汚れを落としておきます。補修用のシートを、あいた穴よりも3~4cm大きめに切り取ります。剥がれ防止のために四つ角を丸くしておくのがポイント!
シール状になっているシートの裏紙をはがし、補修部分のシワをのばして貼り付けます。上から、低~中温に設定したアイロンでプレス。
テントの裏面から見ても、しっかりとくっついています!
防水テープが剥がれてしまった部分や、多少のほつれにも使えます。タープの穴あきも、同じ要領で補修可能ですよ。
【コールマン シームシーラー&リペアシート 】
テント・タープの補修に便利なリペアキット。グリーン・ベージュの2色がセット。
コールマン シームシーラー&リペアシート
ガソリンランタンのメンテナンス例
定期的にメンテナンスして、長く使いたいランタン。現地で故障するとかなり困るので、しっかり点検しておきましょう。
ドライバーやレンチなどの工具で、グローブ・ジェネレーターを外していきます。フレーム本体・バルブホイール・ポンプフラッシャーなどすべてのパーツを分解するとこの通り。オーバーホールにはランタンと同メーカーの工具でないとスムーズに取り外せない場合があるので注意。
ランタンの故障や不調の原因となる”燃料詰まり”を解消するために、分解したパーツをクリーナースプレーなどで掃除していきます。特にランタンの性能を左右するジェネレーターのメンテナンスは重要。バルブシステムの中も同様に、スプレーで噴射するなどしてしっかりと詰まりを取っておきましょう。
掃除が済んだら逆の手順で組み立てます。バルブシステムを組む場合は、ガソリン漏れ防止のため結合部に液体パッキンを塗ります。真鍮部品は、金属みがきを使うとピカピカに!最後にガソリンを入れてポンピングして、しっかり点火状態を確認しましょう。
【アサヒペン 金属みがき ピカピカン】
綿をちぎってこするだけで、手軽に金属のさび・汚れを取り除き、金属本来のツヤを取り戻せます。
アサヒペン 金属みがき ピカピカン
シングルバーナーのメンテナンス例
ランタン同様に定期的な点検が必要なバーナー。こちらは定番バーナー・コールマン508Aのメンテナンスです。まずは、ポンピング時のエアー漏れにつながる、ポンプカップの状態をチェック。
次は火力維持に欠かせないジェネレーターの点検です。まずは、まわりのカバーを取り外します。
ジェネレーター本体を取り外すためにナットを回す際、手持ちの工具ではやりづらいようです。同メーカーであるコールマン純正のレンチがあると良さそうですね。
ジェネレーターに火入れをして、内部に溜まった煤やカーボンを燃やします。ジェネレーターの熱が冷めたら組み立て直し、ポンピングして燃焼テストを。燃料が漏れていなければ完了です。
【コールマン スーパーレンチ】
スリムで携帯しやすく、5サイズ対応できる小型レンチ。コールマンの燃焼器具たちをメンテナンスする際に便利です。
コールマン スーパーレンチ
ナイフのメンテナンス例
ナイフも、錆びや切れ味をチェック。ナイフを研ぐ場合は、油を含ませて使うオイルストーンがよく使われるようですが、水砥石のほうが扱いやすく、削る力にも優れているという説が。
5分ほど砥石に水を垂らし、染み込ませます。片側を往復20回ほど、刃の角度に注意しながら研ぎます。
刃先はカーブにそって、弧を描くように。刃先を丸めずに上手に研ぐには、注意と多少の慣れが必要。研いだら刃先の状態をチェックして水で汚れを洗い流し、しっかり乾燥させてからしまいましょう。
【キング ホーム砥石】
特殊砥材で作られているため、品質は永久不変!短時間で切れ味鋭い刃に仕上がります。
キング ホーム砥石
セルフはちょっと自信がない・・・という人は?
セルフメンテナンスは技術的に不安・・・という方は、メーカーに頼むのが安心です。有償・無償についてはメーカーや商品ごとに保証期間が異なるので、まず保証書を見直しましょう。
シューズやウェアなど、物によっては一部のスポーツ用品店でリペアを受け付けている場合も。また、WILD1ではランタンメンテナンスの講習会が行われることもありますよ。
出発前にギアの確認を!
張り切って出かけたものの、現地で久々にギアを出したら故障していた・・・となってはテンションガタ落ち。燃焼器具系は特に万全を心がけましょう。事前にしっかりと点検&メンテナンスをして、快適なキャンプを楽しみたいですね。
Maintain Your Gears Well!
ギアメンテナンスは念入りに!