アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者(※出典明記を除く)
親子で行く、海外キャンプ旅

プロフィール
キャンプフォトグラファー猪俣慎吾。2017年に星空 案内人®を取得。2019年から自ら開発した『プラネタリウムテント』で天の川の解説をし ながら全国を回っている。 2021年10 月に『絶景CAMPGUIDE』(JTB パブリッシング) を出版。
広告・料理・アウトドアの撮影が主な得意分野であり、アウトドアを中心にフォトグラ ファーとして活動する傍ら、キャンプコーディネーターとしても仕事をしている。
外ごはん文化を広めるためのアウトドアパーティーグループ「KIPPIS」を主宰。現在は息子と2人で行く父子キャンプにハマっている
この連載では、日本全国の絶景キャンプ場を旅していた筆者が、新たに「息子2人と海外キャンプ経験を経て学んだこと」を通して海外キャンプ旅のレクチャーをしていきます。

ハードルが高いと思われがちな海外キャンプですが、まずは近場からの旅行を経験して慣れていけば案外かんたんなことだと気づくはず。
筆者が体験した日本全国のキャンプ旅と、海外キャンプ旅で得たノウハウを余すこと無くお伝えしますよ!
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最も身近な海外”台湾”

「台湾」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
親日国として知られる温かい人々、美味しい台湾グルメ、そして九份(きゅうふん)をはじめとする人気の観光地。日本からも近く、訪れたことがある方も多いのではないでしょうか。実は筆者も、これまでに2度台湾を旅したことがあります。
そんな身近な台湾ですが、実は世界でも有数のアウトドア大国だということをご存じでしょうか。
国土の広さは九州ほどしかありませんが、島内には3,000mを超える山が260座以上もあり、富士山より高い山も7座存在します。日本にある3,000m級の山がおよそ20座ほどであることを考えると、その山岳密度の高さには驚かされます。
国土の大半を山岳地帯が占める台湾では、登山やキャンプが人々の暮らしに深く根付いており、週末になれば多くのアウトドア愛好家が自然を満喫しているんです。
今回は、観光地として人気の高い台湾を、少し違った視点から巡る「キャンプ旅」に出かけます。雄大な山々や美しい自然、そして台湾ならではのアウトドア文化に触れながら、その魅力をご紹介していきたいと思います。
国際免許証はNG!?台湾でレンタカーを借りる方法と注意点

飛行機で台湾の玄関口・台北に到着すると、そのまま台北市内へと向かいます。空港からタクシーに乗り、やって来たのは台北駅の近くにあるレンタカー会社です。
海外でキャンプ旅をするなら、筆者がおすすめしたいのは、やはりレンタカーです。公共交通機関では行きにくいキャンプ場にも足を運べますし、たくさんのキャンプ道具を持って移動するにも便利です。今回は日本から事前に予約していたため、受付から車の受け取りまでスムーズに進みました。
海外で車を運転するには国際運転免許証が必要、と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし台湾の場合、日本で発行された国際運転免許証では運転できません。
必要なのは、日本の運転免許証と、その免許証を中国語に翻訳した書類の2点です。翻訳文は日本自動車連盟、通称JAFで発行してもらうことができます。この2つを携帯していれば、台湾で車を運転できます。
台湾の車は左ハンドルで、道路は日本とは反対の右側通行です。最初はウインカーの位置や右左折の感覚に戸惑うかもしれませんが、日本の都市部を普段から運転している方であれば、それほど大きな問題はないでしょう。しばらく走れば、少しずつ感覚もつかめてきます。慎重に走ればすぐに慣れるはずです。
台北市内で楽しむレトロな「老街」と絶品ローカルグルメ

レンタカーを借りたところで、まずは台北市内を観光することにしました。最初に向かったのは、「老街(ろうがい)」と呼ばれる場所です。
「老街」と聞いても、日本人にはあまり馴染みのない言葉かもしれません。簡単にいえば、昔ながらの商店街のような場所です。
通りには雑貨店や土産物店が並び、買い物を楽しむのにもぴったり。しかし、老街の一番の楽しみといえば、やはり食べ歩きではないでしょうか。

台湾グルメといえば、小籠包や魯肉飯を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。もちろん有名店を巡るのも楽しいのですが、台湾はふらっと入ったお店でも安くて美味しいのが魅力です。
今回は、店先で店員さんが手際よく調理をしている姿に惹かれ、そのままお店へ入ることにしました。店内はお客さんで満席に近い状態。活気にあふれています。
席に着くと、さっそく魯肉飯と担仔麺(タンツーメン)を注文。まず魯肉飯をひと口頬張ると、とろりと煮込まれた豚肉の旨味と甘辛い味付けがご飯によく合い、思わず笑みがこぼれます。もちろん、その美味しさは文句なしです。
続いていただいた担仔麺は、あっさりとした口当たりながらも、しっかりとしたコクを感じるスープが絶品。細麺との相性も良く、気づけばあっという間に完食してしまいました。お値段は約300円!
台湾のアウトドアショップへ


次なる目的地は、台湾のアウトドアショップ。
早速足を運んだのは、台北駅から地下鉄で3駅、「民権西路駅(みんけんせいろ駅)」から徒歩4分ほどの場所にある『OUTDOORZ 我不在家 戶外選物店』 です。(Instagramはこちら)
店内に並ぶのは、機能性だけを追求したギアではなく、デザイン性にもこだわってセレクトされたアイテムの数々。登山・キャンプ用品はもちろん、普段使いもできるアウトドアファッションまで揃う、セレクトショップのようなお店です。
台北の中心部にありアクセスも良いため、台湾でキャンプや登山へ向かう前に立ち寄るのにも便利。現地で必要になるガス缶などの燃料を調達できるのも、アウトドア旅行者にとってうれしいポイントです。
2軒目は圧倒的な品揃え!大型アウトドア総合ショップ『HME』へ


2軒目は、台湾全土でチェーン展開している『HME 百岳戸外装備』 の台北旗艦店を訪れてみました。
先ほどご紹介した『OUTDOORZ』がデザイン性の高いアイテムを集めたセレクトショップなら、こちらは本格的な大型アウトドア総合ショップ。3階建ての独立したビルに、なんと1万点以上ものアウトドア用品が並んでいます。
中でも驚いたのが、アイゼンやピッケルといった本格的な雪山登山装備まで、しっかりと販売されていたこと。
台湾は沖縄よりも南に位置する温暖なイメージのある場所ですが、島内には標高3,000mを超える山々が数多くあり、冬になれば雪山へと姿を変えます。台湾とはいえ、高山を目指すならアイゼンやピッケルも必要な装備になるんですね。
フロアごとに商品カテゴリーが分かれているのも特徴で、1階はアウトドアファッションとシューズ、2階は登山用品、3階はキャンプ用品という構成。ウェアから本格的な登山装備、キャンプギアまで一度にチェックできる充実した品揃えです。
さらに店内には、無料で楽しめるコーヒーカウンターまで用意されています。コーヒーを片手に店員さんと台湾の山やキャンプ事情について話してみるのも、このお店ならではの楽しみ方です。
朝を迎えて朝食を食べに

今回、台湾に到着した初日は、旅の準備を整えつつ現地の雰囲気に慣れるため、ホテルに宿泊することにしました。
宿泊プランは朝食なし。ということで翌朝は、ホテルを出て街中で朝ごはんを探してみることに。でも、ご安心を。台湾は朝食文化がとても発達していて、街を歩けば朝6時くらいから営業している朝食店をあちこちで見つけることができます。むしろホテルで食べるより、台湾らしい朝ごはんを楽しめる絶好のチャンスです。
今回は、宿泊していたホテルからほど近い朝食店へ向かってみました。
ちなみに台湾では、朝食のことを「早餐(ザオツァン)」といいます。Googleマップで「早餐」と検索してみると、現在地周辺の朝食店がズラリと表示されるので、お店探しも簡単。
台湾を旅するなら、ちょっと早起きしてローカルな「早餐」を楽しんでみるのもおすすめです。


台湾の朝食といえば、揚げパンと豆乳の組み合わせが有名ですが、実際に朝食店へ入ってみると想像以上にメニューが豊富です。
今回訪れたお店では、店頭の大きな鉄板で次々と台湾風のクレープのようなものを焼いていました。「これはきっと定番メニューに違いない!」と思い、早速注文してみることに。
こちらは「蛋餅(ダンピン)」と呼ばれる台湾ではおなじみの朝食メニュー。薄い生地に卵を合わせて焼いたもので、チーズなどのトッピングを追加することもできます。
さらに大根餅と豆乳スープも注文。どれも味付けはちょうどよく、思っていた以上にさっぱりとしていて、朝から食べるのにぴったり。これだけ食べてもお値段はリーズナブル。注文する内容にもよりますが、今回の朝食は1人500〜700円ほどです。
台湾を訪れたらホテルの朝食もいいですが、少し早起きして街の「早餐店」でローカルな朝ごはんを楽しんでみるのもおすすめです。






