アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者
しっぽりと冬の火遊びができる、いい道具あります
全国を旅しながら生活しているアドレスホッパーな私。行く先々のキャンプ地で焚き火を楽しんでいて軽量コンパクトな焚き火台もいくつか持っているのですが、ちょっとした調理も兼ねて遊び道具感覚で使うのがロケットストーブ。中でも、最近また引っ張り出して使っているのがこちら!
“長靴”みたいなロケットストーブ!
見た瞬間誰もが「長靴やん!」と突っ込むであろうルックスのとおり「ながぐつストーブ」と名打たれたこちらは、有名なYouTuber FUKUさんとアウトドアメーカーCGKとの共同開発品。
よ~く見るとロケットストーブの割にかなり薄くペラペラですが、果たしてこれがどんな物なのか……? この冬しっぽりと火遊びができる道具をお探しの方に向けて、レビューで詳細をお伝えします!
CGK ながぐつストーブ
サイズ | 高さ215×奥行155mm 煙突径100mm |
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収納時サイズ | 290×220mm |
重さ | 304g |
材質 | ステンレス |
ながぐつストーブって、こんなアイテム
収納サイズがエグい
パーツは、このようにケースに入った状態で届きます。セッティングすると高さは20cmほどあるのですが、収納サイズは非常に小さくまるでノートのよう。重量は実測してみたところ、なんとたったの317g。
公表値は304gですが、いずれにしても同じサイズ感のロケットストーブには1kg以上のものも多い中、これはかなり軽い部類に入るのではないでしょうか。
パーツはまるでパズル!脳トレ感覚で楽しむべし
スマートな収納を可能にしているのが、このパーツ。一つ一つが0.1mmのステンレス製鉄板でまったくかさばらないので、バックパックのキャンプでもロケットストーブが楽しめるというわけなんです。
材質は錆びや腐食に強いSUS304という点も、フィールドギアとして頼もしいですね。
収納サイズが小さい代償(?)として組み立ては少々面倒なのですが、ここはプラス思考で脳トレ感覚で楽しんでいきましょう!
基本的には、パーツのスリットを組み合わせるだけ。スリットは外側に出ないように組んでいきます。
2枚のパネルが合わさって長靴みたいな形に組み上がったら、ロケットストーブの口の部分に補強パネルと火受けパネル(ロストル)を入れていきます。
各所にスリットがあるので、そこにハマるように注意深く入れ込んでいきます。
あとはゴトクとスタビライザーをセットすれば完成! 灰受けもちゃんと付いているので、忘れずに敷いておきましょう。
ちなみに組み立て方法については私の動画でも解説しているので、参考にしてみてください。
さっそく燃焼させてみる
薄いパーツでできたまるで折り紙のようなロケットストーブ、果たしてちゃんと使えるのか? と、疑問に思う方もいますよね。それではさっそく燃焼させてみましょう!
問題なく着火
着火させると、あっという間に燃え出します。煙突形状のおかげで薪の投入口から効率的に空気を送りこめるので、じつによく燃えます。きれいに浮かび上がるロゴもちょっと楽しいポイント。スリットが外れる気配もありません。
燃焼効率もいい!
少しの薪でもゴウゴウと燃えてくれるので、燃焼効率も◎。組み立て時に差し込んだ「ベロ」のようなパーツのおかげで長めの薪もくべやすいのですが、薪はある程度小さくしておく方が中へ空気が通り燃焼効率が良くなるもの。1.5cm角以下が良いでしょう。
最後にはすべて燃え尽きて灰になるので、後処理も簡単です。
調理にも向いている
火力が上に向けられるため、コンロのような役割を果たしてくれるのもロケットストーブの良いところ。焚き火台よりも集中的に火力を使えるので、簡単なメニューであれば短時間で調理できます。
ゴトクにケトルをのせてお湯を沸かすのはもちろん、クッカーでカレーやシチューを作ったり……
オヤツやおつまみにポップコーンを作ったり。火遊びついでにサクッと小腹も満たせるのって、結構便利なんです。
ただ、ちょっと忙しいかな…
あまりの燃焼効率の良さに細かい薪や木の枝を入れてもどんどん燃えていってしまうので、調理しながら次々に薪を入れないといけないのは、ちょっと忙しなく感じました。やはり湯煎や短時間で済むメニューを作るのが良さそうです。
ながぐつストーブを使う上での注意点
地面への配慮はマスト
地べたとのクリアランスは無いので、草地の上で使用すると地面へダメージを与えてしまいます。直火が禁止されているキャンプ場では使用しないのは当然のこと、それ以外であっても金属製のテーブルや難燃シートの上で使用するようにしましょう。
もちろん、凹凸のない平らな場所を選ぶことも重要です。
暖は取りづらい
そのまま暖を取ろうとしても、温かいのは上部のみ。焚き火のように横向きにも熱が広がるということは基本的にないので、暖を取る目的で使うには不向きです。
やはり軽い火遊び感覚、もしくは簡単な調理に使うのが良いでしょう。
意外と安定感はあるが、入れる薪のサイズには注意したい
薄くて軽いので「風が吹いたら倒れるのでは?」と思われるかもしれませんが、本体後ろにスタビライザー(支え棒のようなパーツ)があるので意外と安定感はあります。今回使ったときも多少風はありましたが、倒れることはありませんでした。
ただ、細い薪だとどんどん追加しなくてはならず忙しかったので大きめの薪を入れようとしたところ、その重量に負けて倒れそうになったりも。やはり大きすぎる薪は突っ込まないほうが安全です。
スタイルを問わず、気軽に遊べるロケットストーブ!
かさばるし重いという理由で焚き火台を持って行くのを諦めていた方も、これだけ薄いロケットストーブならバックパックにを忍ばせて行けますね。ぜひ「ながぐつストーブ」で、大人の火遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか?
CGK ながぐつストーブ
サイズ | 高さ215×奥行155mm 煙突径100mm |
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収納時サイズ | 290×220mm |
重さ | 304g |
材質 | ステンレス |