記事中画像撮影:筆者
まるでビッグサイズのメスティン!
この鍋をひと目見たとき、あるものを思い浮かべました。そう、キャンプの定番調理ギア「メスティン」です。
我が家はラージメスティンを愛用しているのですが、ホラ! まるで超ビッグサイズのメスティンのような佇まいじゃないですか? キャンプ感溢れるビジュアルにとにかく一目惚れ。
この鍋の正体は、調理器具を手がけるメーカー貝印の「o.e.c. W角鍋」。
筆者はキャンプ好きフードコーディネーターとして、家でもキャンプでも使える調理器具に目がないのですが、最近この鍋を教えてもらって「とにかく使いやすくて素晴らしい!」と静かに興奮しちゃったんです。
煮る、焼く、揚げる、蒸す、オーブン調理、グリル調理、無水調理と幅広い調理ができるところはもちろんのこと、そのままドーンとテーブルに出してもサマになるデザイン性。グリルやオーブンもOKなオールステンレスのタフ素材。そして、キャンプギアにも馴染む存在感。使えば使うほど惚れ込んでしまって……。
今回はそんなハイスペック鍋を、安価なものから高価なものまで様々な調理道具を愛用してきた筆者が詳しくレビューしていきます!
貝印 o.e.c. W角鍋
材質 | 本体/18-8ステンレススチール、アルミニウム合金、ステンレススチール 中子/18-8ステンレススチール |
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サイズ | 深鍋:280mm×220mm 浅鍋:270mm×210mm |
総重量 | 2220g |
満水容量 | 深鍋:約3.3L 浅鍋:約1.4L |
まずは仕様からチェック
W角鍋の一番の特長は、「丸鍋」ではなく「角型」で、取っ手のついた両手鍋ということ。フタに見えるのが「浅鍋」で、もうひとつが「深鍋」。深さの異なる鍋が2つセットになっています。
どちらも調理鍋としてもフタ(トレイ)としても使えちゃうので、かなり便利というか、妙に得した気分……!
細長い食材もすっぽり
大きさは浅鍋27×21cm、深鍋28×22cmで、ラージメスティンよりふた回り以上大きいサイズ感。深鍋はスパゲッティを折らずにまっすぐ入れられるので、深鍋で麺を茹でている間に、浅鍋でソースや副菜を準備しておけば調理の時短に。
また、トウモロコシやホウレン草などの細長い野菜類もすっぽり収まるのでノンストレス。とても使い勝手の良い形をしています。
鍋底は熱伝導のいい三層構造
ぱっと見は分からないのですが、どうやら厚さ2.5mmの鍋底はステンレスとアルミの三層構造で、熱伝導や保温性に優れ、料理がおいしく仕上がる仕組みになっているそう。
全体で重さが約2.2kgとやや重めなのですが、ずっしりとした安定感はそれゆえかも。
持ち運びやすい取っ手
両方の鍋にしっかりとした作りの取っ手がついているので、持ち運ぶ際にフタが落ちてしまうなんて心配もなし。
あると便利な「中子」も付いている
さらに、調理の幅を広げることができる中子(底を上げる網)も付属。しかも、高い方と低い方、2段階に高さ調整できる秀逸な設計です。
水を入れる蒸し物調理のときは、深鍋×中子(高)で。
揚げ物調理なら、油切り用に浅鍋×中子(低)と、料理に合わせて使いこなせます。
キャンプシーンに推したいポイント4つ
このW角鍋、じつはキャンプとの相性がばっちりなんです。筆者がそう感じた理由がこの4つ!
1|ツーバーナー&カセットコンロに載せられる
W角鍋は、キャンプ調理に欠かせないツーバーナーに載せられる大きさです。わが家はコールマンのツーバーナーを愛用しているのですが、写真のように縦向きで2つ並べれば調理がしやすく、見た目もスッキリ。
一般的なカセットコンロにも載せられました(写真はイワタニの「達人スリム」)。タテ・ヨコどちらの向きでもいけますが、取っ手がガス缶の上にかぶるのが気になる……という方は、下の写真のようにタテ置きが安心です。
重要ポイント
- カセットコンロで調理するときは、調理器具がガス缶のうえにかぶらないように置いて使うことが大切です。おおってしまうと熱がこもりやすくなり、カセットボンベが過熱されて爆発する事故を毎年ニュースで見かけます……。皆さんもご注意を。
タテ・ヨコどちらでも安定感のある使い心地でしたよ。
2|タフ素材で無骨だからこそ、キャンプとの相性◎
W角鍋はオールステンレス。タフな素材なので、ちょっとやそっとじゃヘコみません。持ち運びのときや炊事場で洗うときも安心感があります。
また、ステンレスならではのシンプルで無骨な佇まいがキャンプテーブルにもしっくり馴染むんですよね。角型もちょっとプロっぽく見える!
3|シーズニング不要でお手入れラクラク
ダッチオーブンや鉄鍋と比べると、調理時にこびりつきにくく、多少こびりついたとしても汚れがスルっと落としやすいところもキャンプ向き。オイルでシーズニングケアする必要もないのでお手入れもラクです。
4|調理ギアをパッキングしやすい
キャンプに持ち出す際は、この大きさを利用してなかに細かいキッチンアイテムを収納しておくと便利です。
筆者は入れ子のようにラージメスティンをイン。そのなかにカトラリーや栓抜きなどの小物を収納しています。
隙間にはキッチンクロスや詰め替え用の調味料ケースも入ります。丸型ではなく「角型」だからこそ、無駄のないギア収納が叶います。
▼ちなみに、写真で使用している調味料ケースは以下記事を参考にしてくださいね!