ロゴスの「卓上水コンロ」が気になる!
こちらは筆者が尾上製作所の「火消しつぼになる七輪」を使っている様子です。小型のコンロと向き合って、何か炙りながら呑むのは最高のひととき。
この製品もマルチに活躍するので気に入っているのですが、さらに小型で、卓上で使いやすい製品はないかと探していました。
出典:ロゴス公式
そうしてたどり着いたのがこちら、ロゴスの「LOGOS×萬古焼 卓上水コンロ」です。伝統産業である萬古焼(ばんこやき)とのコラボによって生まれ、軽量かつ耐熱性の高い葉長石(ペタライト)を使用しています。
本体に水を入れて使うそうで、それによりテーブルなどの設置部分への熱を軽減。また火力が強くなりすぎないため、じっくりと焼き調理できるのだとか。
実際に使ってみたい!
水を入れるだと!? なにそれ使ってみたい!……ということで現物を入手しました。ちなみに「水コンロ」自体は古くから伝わる熱源装置だそうで、このたびロゴスさんのおかげで知ることができました。
製品は焼き網、本体、火床の3パーツで構成されており、説明するまでもなく重ねて使用します。
それではサイズ感やディテールをチェックしていきましょう。
ディテールはこんな感じ
まずサイズはこの通りです。幅は約17cmで、これは日本人男性の平均的な手のひらよりもちょっと短いくらい。つまり手のひらサイズのコンロです。
真上から見るとこんな感じ。先ほどの画像と内容が重複しますが、直径約17cmの焼面となります。長い食材は適さないので、このコンパクトさに適した食材を選んだり、カットする必要がありますね。
本体を覗き込むと、4か所に空けられた穴が確認できます。この穴から空気が取り込まれ……
……火床の穴を通して炭に供給されます。萬古焼は耐熱性と同時に保温性も高いので、高温を保って炭の燃焼を促進させることでしょう。
焼き網は中央が若干盛り上がっています。これは網の中央でも隅っこでも、ある程度は炭との距離を均一にするためでしょうか。同時に強度も上がっていると推察されます。ともあれウインナーなど転がりやすい食材では要注意ですね。
水を入れて使用します
使用するときは予め水を入れておく必要があります。冒頭でもちらっと触れましたが、水によって設置面への熱の伝わりを抑え、また長時間の使用でも温度が上がりすぎないメリットがあります。
入れる水の量は、約350ml。本体に空けられたひょうたん型の穴の、約1cm下まで入れればOKです。これはわかりやすくて助かる仕様ですね。空気穴でもあり水面の目安でもあり、実用性を兼ねたデザインです。
ロゴス LOGOS×萬古焼 卓上水コンロ
重量 | (約)1.4kg |
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サイズ | (約)直径17×高さ13.5cm |
キャンプ晩酌で使ってみた
さあそれでは本製品を使ってキャンプで一杯やりましょう。焼き物なので運搬には少々気を使いましたが、なにぶんコンパクトなので持ち運びの苦労はありませんでした。
空気の通りもよく、順調に炭を熾すことができました。ちなみに推奨されている炭は、ロゴスの「エコココロゴス・ミニラウンドストーブ」。1個でちょうどよく熱源になるようです。
もちろん他の炭を使っても問題はなく、このときは手持ちの木炭を使いました。今だから言えるのですが、この画像ほど炭を熾す必要はなかったですね。もっと少なくてもOKです。
絶妙のサイズ感
夕暮れの一歩手前といった時間に、プシュッと缶ビールを開けました。キャンパーの皆さん、2023年もおつかれ生でした。
しかし実にほどよいサイズですね。テーブル上に設置してちょうどいい存在感です。まさにこんな感じを求めていました。
焼いているのは焼き鳥です。ガーッと加熱される感じではなく、じっくりと火が通っていくのが何となくわかりました。コンロ自体が高温になりすぎるのを防ぐ、水コンロゆえのメリットでしょう。
和の雰囲気がイイ!
続いてはエイヒレを炙ってみます。アルコールはワンカップへと進みました。あくまでも個人的な意見ですが、本製品にはエイヒレやあたりめなど和の肴がマッチするように思います。
いやー、いい雰囲気ですね。焚き火でワイルドに肉を焼くのも楽しいものですが、こうしてチマチマと肴を炙って呑むのは格別な趣があります。
とはいえジュウジュウと肉を焼いて食べても、もちろん美味しいでしょう。気分によっては遠赤外線の効いた焼き肉を堪能したいと思います。
「水」の効果のほどは……!?
このへんで水コンロの「水」の効果を実験してみましょう。火床内で赤々と燃え続ける炭をご確認ください。まだまだ食材を焼けそうですよね? このままキッチンペーパーの上に移動させてみます。