「日本の山をもっと身近に」させることを目指すSOTO
アウトドアブランドSOTO(ソト)はこれまで、「レギュレーターストーブ」や「Hinoto」など、ガス器具関連で数々の名作を生み出し、極地でもキャンプ場でも厚い信頼のもと、人々を温めてきました。
その姿勢は変わらず、2024年のスローガンとして掲げたのが「日本の山をもっと身近に」というメッセージ。
長年向き合ってきた山でのアクティビティをもっと多くの人に楽しんでもらおうという願いを込めた機能的なギアが多数リリースされるので、最後までお見逃しなく。
雪中キャンプでも安心して使える「CB TOUGH 130、230」
まず目玉商品として出迎えてくれたのが、新しいオリジナルのCB缶。
これまでSOTOではOD缶にまつわるアイテムも多数リリースしてきましたが、今回はあえてCB缶にフォーカス。
安価で汎用性の高いカセットボンベ(CB缶)を、より幅広いシーンでも使うことができないかという思いを形にしたのが、この「CB タフ」シリーズです。
ガスの成分はOD缶と同等に
その幅広いシーンということで、−5℃の環境下でも使えるよう従来のCB缶よりも、耐圧性のある容器へと変更。
また、ガスの成分自体もOD缶と変わらないパワーを誇るので、寒い冬でも使用可能。逆に暑い夏でも外気温の影響を受けにくいので安心して持ち運ぶことができます。
OD缶よりも安い!軽い!
サイズは「130」と「230」の2種類を用意。ともに1本500円以下というコストパフォーマンスはOD缶よりもお手軽な価格設定。
さらに、「230」は同じ容量のOD缶よりも約40g軽くなっており、なるべく荷物を軽量にしたいというキャンパーにはまさに吉報です。
加えて、山岳をイメージしたパッケージデザインもこれまでのCB缶とは一線を画す存在感を放つので、ガス缶にもこだわりたい人にうってつけです。
独自のキャップ「Shell Cap」がにくい!
※写真のキャップはプロトタイプのためホワイトですが、販売品ではブラッククリアになる予定とのこと
そのパッケージと並び、注目してほしいのがキャップ。
従来のキャップだとデッドスペースが生まれてしまい、荷物がかさばっていましたが、このシェルキャップはフラットな形状を採用。
横のツメを引き上げて開けるタイプなので、収納時にも外れにくい仕様です。
そして、使用時には底部分にはめることができるというギミックを採用。フィールドでキャップを紛失する可能性を軽減してくれるほか、見た目的にもギア好きの心をくすぐります。
キャップは現在試作のため写真のカラーになっていますが、本製品ではブラッククリアを想定しているとのこと。
来年の4月発売予定なので、この便利でオシャレで使いやすいCB缶を心待ちにしておきましょう。
新CB缶とあわせて使いたい「TriTrail(トライトレイル)ST-350」
続いて紹介するのは、SOTOの得意分野と言えるレギュレーターストーブ。その新作としてお目見えしたのが、CB缶を燃料とし、軽量性にこだわったシングルストーブ「レギュレーターストーブ トライトレイル」です。
2本のゴトク兼脚パーツはチタン製に
CB缶を横置きで使うことを想定した2本のゴトクは、熱伝導による加熱を抑制してくれるチタンを採用。また、遮熱板も軽量かつ、安全な必要最低限のサイズ感で仕上げています。
重量わずか136g!「ST-310」に比べ-59%の超軽量
左:「ST-310」、右:新作「ST-350」
その素材や形状のこだわりによって、SOTOの名作「ST-310」比で約59%の軽量化に成功。収納サイズも43%もコンパクトになったので、持ち運びもより簡単になりました。
また、その持ち運びの際に便利で耐久性の強いタイベック素材を用いた収納ケースも付属。ここもユーザーの声をもとにアップデートをおこなったそうなんです。
火口は耐風性の高い「ウインドマスター」を踏襲
火口は耐風性の高いウインドマスターのすり鉢タイプを採用。軽量かつ、コンパクトになったとて、安定した火力を供給してくれます。
また、ウインドマスターよりも重心が低いので、安定感も高まりました。
レギュレーターもしっかり搭載
同じくウインドマスターのマイクロレギュレーター機能も継承。展示会場では内部構造も実際に見ることができ、使いやすさにこだわった仕様の仕掛けまで教えてもらえました。
あらゆるフィールドにマッチするサイズ感に
先ほど紹介した「CB TOUGH 130」と組み合わせれば、ご覧の通り非常にコンパクトなサイズ感に。
実際の商品化に向けて、山岳ガイドの協力のもと、北海道の十勝岳にて試用テストも行っているので機能性は折り紙つき。
そんな「トライトレイル」は来春発売予定。発売を記念したセット企画も予定しているとのことなのでお楽しみに。
ミニマルデザインにこだわった「Field Kite(フィールドカイト)」
つづいて、名作「フィールドホッパー」のDNAを継承しつつ、より軽量なモデルとして登場したのが「フィールドカイト」。
こちらは軽量化を図る登山者に向けたミニテーブルですが、強度や組み立てやすさにこだわっています。
少ないパーツで壊れにくく、設置もカンタン
まず、複雑な形状にも成形可能なアルミの押出材を天板に採用し、強度を保ちつつ軽量化にも成功。
また、全てのパーツが一体式となっているので部品の紛失の可能性もない、シンプル構造です。
3ステップで設置可能
設置は、天板を開いて、脚を開き、天板に掛けて固定すれば完成。力も入れず、簡単に設置することができるのでフレキシブルな場面でも使用可能です。
ちなみに畳んだ状態は約12mmという薄さを誇り、パッキング時にも場所を取りません。
天板サイズは「フィールドホッパー」と同等
左:新作「フィールドカイト」、右:「フィールドホッパー」
サイズは幅300×奥行き200×高さ70mmと、ソロで使うには十分なサイズ感。
「フィールドホッパー」に比べて約95g軽くなり、重量は約300g。その軽さゆえに強度が心配ですが、耐荷重は約2kgと安心感も提供してくれます。
タイベックを使用した専用収納袋がついたこの「フィールドカイト」も来年4月の発売予定です。
近未来的なデザインに心躍る「MICRO TORCH Edge(マイクロトーチ エッジ)」
同じくSOTOのなかでも人気の「マイクロトーチ」にも新モデルが登場。
近未来的なデザインのあまり一見何に使うかわからないかもしれませんが、ガンタイプの小型バーナーなんです。
デザインはsunsetclimaxの浦田孝典氏が監修
SOTOの定番アイテムを見事に生まれ変わらせたのが浦田孝典氏。
建築、インテリア、プロダクトデザインを手がけるデザイン事務所の主宰であり、アウトドアギアのガレージブランド「sunsetclimax」も手掛ける同氏にSOTOからオファーし、形になったとのこと。
ボディには亜鉛ダイカストを採用
エッジの効いた造形に上質なマットシルバーカラーを施したのは亜鉛ダイカストのボディ。強度に優れており、手にした際に適度な重量感も味わうことができます。
残量が確認できる窓や「活性炭シート」はそのまま
耐風性の高い集中炎を放つ火口は、テーブルなどに置いた際に接触しないよう設計。
また、今年発売されたスライドガストーチのゴミが詰まらない空気孔や、不純物を取り除きバルブのつまりを防ぐ活性炭フィルターも継承。デザインだけでなく、性能面にも妥協のないマイクロトーチが誕生しました。
高額そうな見た目ながら価格は3,000円以下をキープ。企業努力を感じられる逸品も来年4月発売予定です。
人気アイテムのアップデート版や限定企画も開催!
ここまで注目の4アイテムを紹介してきましたが、まだまだ終わりません。
会場内にはユーザーに寄り添った定番アップデート品、料理で使いたくなる1品、お得な限定企画などもチェックすることができました。