七輪の魅力
七輪の魅力は、その独特の調理法にあります。炭火を使うことで、ガス火と比べ赤外線量が増加し、これが食材の旨味を引き出します。赤外線は食材の外側をすばやく焼き上げ、パリッとした食感と中のジューシーさを両立させます。また、七輪は熱効率が高い珪藻土で作られており、少ない炭で効率よく調理が可能です。コストパフォーマンスに優れ、料理を一層美味しく仕上げます。さらに、炭火特有の香りは、お酒の肴や焼肉を格別なものにし、季節感までも演出してくれるのです。これらが、七輪を使う醍醐味と言えるでしょう。
七輪の使い方
七輪を安全に楽しむためには、使い方に注意が必要です。特に室内で使用する場合は、一酸化炭素中毒を防ぐためにも換気と風通しを確保することが重要です。また、燃焼後の炭や七輪は非常に高温になるため、火災を避けるためにも完全に冷めてから廃棄する必要があります。七輪の素材である珪藻土は水に弱いため、水洗いは厳禁です。使用後は布で汚れを拭き取り、湿気を避けて風通しの良い場所で保管しましょう。これらの点に注意すれば、七輪はアウトドア料理をより一層楽しむための素晴らしい道具となります。
安い七輪の選び方
安い七輪を選ぶうえで押さえたいポイントをご紹介します。自分の目的に合うものはどんなものかしっかりチェックしていきましょう。
形状で選ぶ
七輪選びの第一歩は形状から。丸型、角型、正角型と、それぞれに特徴があり、使用シーンや好みに合わせて選ぶことが大切です。ここから形状による特徴を解説します。
定番の形で少人数におすすめの丸型
丸型七輪は、その形状が生み出す対流熱で効率的に燃料を活用し、焼き物を均一に仕上げます。焼き面が小さめなので、少人数での使用に最適です。また、丸い形はフライパンや鍋を置くのにも適しており、焼き料理だけでなく煮物や炒め物など、多様な調理法に対応できる汎用性の高さも魅力の一つです。
卓上での使用やバーベキューで活躍する角型
角型七輪は、その広い焼面と低い高さで卓上使用にも最適です。特に長い魚を丸ごと焼く際には、尻尾までしっかり乗せられるため、焼き魚を楽しむのに適しています。また、丸型や正角型に比べて炭の消費が多くなるため、大人数でのバーベキューなど特定のシーンに向いています。フライパンや鍋を使った料理には不向きな面もありますが、中央と端の温度を変えることができ、温度調節の自由度が高いので、様々な食材を同時に効率よく調理することが可能です。
丸型と角型のいいとこ取り正角
正角型七輪は、丸型の多用途性と角型の使いやすさを兼ね備えた形状で、コンパクトながらも安定感があります。焼き物はもちろん、煮物にも対応しており、一人用サイズで提供されることが多いです。手作りのものが多く、価格は他のタイプに比べて高めですが、その分、丁寧な作りと長期間の使用に耐える耐久性を持っています。質を重視し、長く愛用したい方に特におすすめの選択肢です。
つくりで選ぶ
七輪の選び方には、そのつくりが重要なポイントです。「切り出し」と「練り」の二つの製法があり、それぞれに値段や耐久性、使用感が異なります。それぞれの特徴を理解し、あなたの用途や予算に合った七輪を選びましょう。
切り出しタイプ
「切り出し」タイプの七輪は、珪藻土の塊から直接形を切り出して作られるため、素材の組織がそのまま保たれ、耐久性に優れています。この製法により、熱の伝わり方が均一で、食材の旨味を引き出す調理が可能です。プロの料理人も愛用するほどの品質を誇りますが、手間のかかる製造プロセスのため価格は高めです。長期間にわたって愛用したい方や、料理の質にこだわりたい方に適した選択肢と言えるでしょう。
練り製
「練り製」の七輪は、細かく粉砕した珪藻土を水と混ぜて型に入れ、成形して作られます。この製法により、大量生産が可能となり、切り出しタイプに比べて手頃な価格で提供されることが多いです。初心者やカジュアルなアウトドアには、このタイプが適しています。ただし、成形過程で生じる空気穴や結合部分が弱点となりやすく、耐久性には劣るため、頻繁に使用する場合や長期間の使用を考えている方には不向きかもしれません。短期間や一時的な使用を目的とした方には、練り製の七輪が適していると言えます。
サイズで選ぶ
七輪を選ぶ際には、使用する人数に合わせたサイズ選びが重要です。小さすぎると食材が十分に焼けず、食事の時間が長引いたり、満足感に欠けることがあります。一人用の七輪なら直径約14~16cmのものが適しており、一人でも多様な料理を楽しむことができます。2~3人で使う場合は、直径約21~25cmの七輪が適切で、一度に複数の食材を焼くことが可能です。4人以上での使用を考えている場合は、より大きな角型の七輪が必要になります。丸型よりも広い焼き面で大人数での食事に対応できます。また、複数の七輪を用意して、それぞれで異なる料理を楽しむという方法もあります。サイズ選びは、食事の満足度を左右するため、慎重に選びましょう。
安い七輪のおすすめ人気ランキング10選
今回は数ある七輪の中から比較的安価に購入できコスパの良い七輪をランキング形式で紹介します。なおランキングは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの各ECサイトの売れ筋ランキングをもとにして独自に順位付けをしました。
太成工業 バーベキューコンロ 能登 丸型
●形状:丸型
●重量:約5kg
珪藻土の特性を活かし、炭火の力で食材本来の味わいを引き出します。安全性に配慮した設計で網のズレや落下を防ぎ、持ち運びに便利な組手や取っ手が付いており、使用時の安全性も考慮されています。熱くなりにくい取っ手は使用中の負担を軽減し、快適な調理をサポートします。
武田コーポレーション 七輪 SHR-2622S
●形状:丸型
●重量:約4.85kg
珪藻土の赤外線放射と炭のダブル加熱で食材を均一に調理。熱伝導率が低い珪藻土は厚みがあり、熱を長持ちさせるため、少量の炭で効率的に使用可能です。また、災害時の備えとしても役立つ、万能な調理器具です。
ホンマ製作所 七福輪 S-260
●形状:丸型
●重量:約2.4kg
直径28cmで2~4人用の水コンロ式七輪は、約2kgの軽量設計で持ち運びやすく、水蒸気を利用した遠赤外線で食材を柔らかく焼き上げます。付属の焼き網は交換可能で、追加の網も容易に購入できるため、手軽で便利な調理器具です。
コーナンオリジナル 卓上 丸型 七輪
●形状:丸型
●重量:約2.18kg
丸型七輪は軽量で、2~3人用のコンパクトサイズ。卓上使用に適しており、アウトドアにも持ち運びやすいです。魚や肉を焼くのに最適で、炭を少なくしても効率よく燃焼する省エネ設計が魅力です。楽しいバーベキュー体験が可能になります。
三和金属 七輪 角アミ付
●形状:丸型
●重量:約4.7kg
大直径28cmの丸型七輪は、さんまも丸ごと焼ける大きめサイズで家族でのバーベキューに最適です。角網付きで、野菜や肉など多種の食材を同時に焼けます。火力調整可能な空気口が下部にあり、食材や好みに応じた焼き加減を楽しめます。
尾上製作所 火消しつぼになる七輪
●形状:丸型
●重量:約1.77kg
炭を使用する多機能七輪は、調理後にフタをすれば火消し壺としても活用できます。一度使った炭は次回もそのまま利用可能で、便利性を兼ね備えた商品です。火を使った後の安全対策にも役立ち、繰り返しの使用に適しています。
BUNDOK(バンドック) 七輪 BD-385
●形状:丸型
●重量:約4.85kg
焼き魚、魚介、焼き鳥、焼肉など、様々な炭火焼料理を楽しむことができます。空気窓が付いているため、開閉して火力の調節が可能です。1〜2人でバーベキューをするのにおすすめです。本格派に美味しく焼け、料理を楽しむのに適しています。
BUNDOK(バンドック) スタンド付七輪 BD-423
●形状:丸型
●重量:約4.3kg
スタンド付きのこの七輪は、1~2人用サイズで卓上使用に適しています。底面がテーブルに触れず、遠赤外線の高発生率と優れた保温性で炭火の美味しさを引き出します。断熱性に富んだ珪藻土製で、熱効率が良く燃料の持ちが良いため経済的です。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) 炭焼き名人 万能七輪
●形状:丸型
●重量:約2.7kg
万能型の七輪で、鍋物から焼き物まで対応可能です。フック付き五徳で鍋や網、フライパンが安定し、水冷式の採用で断熱効果が高まり木炭の持ちが良くなります。網焼きから鍋物まで幅広く使え、組立簡単で、ハンドル付きの取り外し式目皿でお手入れも楽です。
BUNDOK(バンドック) 長角 七輪 BD-383
●形状:角型
●重量:約7.5kg
大きめサイズで家族や友人とのバーベキューにぴったり。焼き魚、魚介、焼き鳥、焼肉など多彩な炭火焼料理を楽しめます。3〜4人用で、独立した火力調整窓が2つあり、食材に合わせた火加減が可能。取り外し可能なスタンド付きで卓上使用にも対応。
七輪でアウトドアやバーベキューをもっと楽しもう!
アウトドアやバーベキューの醍醐味を存分に味わいたいなら、七輪は欠かせないアイテムです。炭火の香ばしさが食材の味を引き立て、調理の楽しさも倍増。家族や友人とのひと時をより特別なものにしてくれるでしょう。この記事で紹介した選び方や使い方を参考に、次のアウトドアで七輪を活用してみてください。