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バトニングとは?

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バトニングとは、ナイフを使って薪を割る作業のことです。おもに、焚き火で使うための細い薪が欲しいときや、現地調達した木で道具を作るブッシュクラフトの一環として用いられています。
道具をそろえるのにお金があまりかからず、やり方も簡単なので、キャンプ初心者の方でも気軽に挑戦できるのが良いところです。必要な道具や手順、注意点などを知っておけば、次回のキャンプですぐにバトニングを楽しめますよ!
そもそもバトニングをする必要はある?メリットは?

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バトニングはキャンプにおいて必須のスキルではありません。ですが、非日常感をより楽しむためのエッセンスとなります。
そのうえ以下のような実用的なメリットもあるので、覚えておいて損はありません!
バトニングのメリット
- 好みの太さの薪がいつでも手に入る
- 大きな力がいらず、少ない労力で済む
- 大きな道具が必要ない
焚き火を始めるときは、火がつきやすい細い薪から燃やしていくのがセオリーです。また、焚き火の途中で火が消えてしまったときも細めの薪が役立ちます。
その細い薪を必要なときに必要なだけ作れるのが、バトニングの大きなメリット。太い薪が使用できないコンパクトな焚き火台 を愛用している人にとっても、大いに役立つスキルといえますね!
斧を使用した薪割りとの違い

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薪を割る作業においては、斧 もよく用いられる道具です。斧には以下のような特徴があります。
斧の特徴
- 固くて太い薪でも割れる
- 慣れるまでは正確にヒットさせるのが難しい
- 一気に振り下ろすため薪が飛ぶこともある
- 使い方によっては致命的な怪我を負う可能性がある
斧 の良いところは、それ自体の重さと振り下ろすパワーを活かして、薪を一刀両断できる点です。ここに、ナイフを使ったバトニングとの明確な違いがあります。
そのいっぽうで、斧を上手に使うには慣れやスキルが必要なため、扱い方によっては危険がともないます。周囲への配慮も、ナイフでのバトニング以上に意識しなくてはなりません。
結局は使いどころが異なる両者ですが、ナイフでのバトニングのほうがより気軽にできることは間違いありません。
バトニングに必要な道具

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バトニングをするときは、以下の道具をそろえましょう。
バトニングに必要な道具
- ナイフ(または鉈)
- 手袋
- 薪割り台(必須ではない)
- ナイフを叩くための棒(薪で代用可)
バトニングにはナイフがよく用いられますが、鉈でも可能です。キャンプ業界が盛り上がっていることもあり、おしゃれなデザインを採用した鉈も増えました。
手袋は保護性能が高い本革製のものが最適です。薪割り台は必須ではないものの、あるとバトニングがしやすくなります。
ナイフを叩くための棒は、ある程度重いものが適しています。薪でも代用できますが、「バトニング棒」などの名前で市販されている道具も人気です。
バトニングのやり方・手順を徹底解説

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バトニングのやり方をシンプルに解説します。必要な道具をそろえたら、以下の手順で進めましょう。
バトニングのやり方・手順
- すぐそばに人がおらず、バトニングがしやすい場所を確保する
- 薪を地面または薪割り台に立て、上から刃を当てる
- 刃の背を棒や薪で細かく叩く
- 残り数センチの場所で止め、手の力で割る
① すぐそばに人がおらず、バトニングがしやすい場所を確保する

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最初におこなうべきことは、安全に作業できる環境の確保です。刃物で周囲に不安感を与えるようなことがなく、薪を安定した状態で立てられる場所を見つけましょう。
子供がいる場合は特に注意が必要です。バトニングの最中に手を出さないよう、しっかり伝えておく必要があります。
② 薪を地面または薪割り台に立て、上から刃を当てる

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薪を地面か薪割り台に立てて、その上にナイフの刃の根元付近を当てます。このときに薪がグラグラしていると、怪我のリスクが高まります。安定した状態をキープできる向きを探してください。
刃で薪をしっかり押さえたら、刃の背を棒で軽く叩いて薪に食い込ませましょう。すると、次からの叩く作業がやりやすくなります。
③ 刃の背を棒や薪で細かく叩く

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薪に当てた刃を棒で叩いて、薪を割っていきます。はじめから強い力で打ちつける必要はありません。コツコツと細かく叩き、ちょうど割れるくらいの力加減を探りながら叩きましょう。
最初のうちは薪の真上あたりを叩き、ナイフの刃が背まで食い込んだら、薪から飛び出している部分を叩きます。
④ 残り数センチの場所で止め、手の力で割る

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最後までナイフで割ると、刃をぶつけて損傷させる可能性があります。残り数センチの部分は、両手で薪の割れ目を開くか、ナイフをひねって“てこの原理”を利用することで割れます。ただし、ナイフの刃で無理にこじるのはやめましょう。
以上の手順を繰り返して、細い薪を必要なだけ確保します。
ここまでバトニングのやり方と手順を簡単に解説しましたが、さらに知っておきたいコツを後半で紹介しています。ぜひそちらも参考にしてください!
バトニング用のナイフ・鉈の選び方

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バトニングをするためには、それに適したナイフや鉈が必要です。不向きな作りの製品を使うと、破損のリスクが高まります。
バトニング用のナイフ・鉈を選ぶときは、以下のポイントに注目しましょう。
ナイフ・鉈を選ぶときのポイント
① ナイフの種類は「シースナイフ」、鉈は「腰鉈」がおすすめ

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ナイフにはさまざまな製品があり、その多くは「シースナイフ」と「フォールディングナイフ」のいずれかに分類されます。
シースナイフの特徴
刃が折りたためない構造で、シース(鞘)に入れて持ち運ぶタイプ。可動部がないことから耐久性に優れている。
フォールディングナイフの特徴
「折りたたみナイフ」とも呼ばれるタイプで、刃をハンドルに収納できる。携帯しやすい反面、耐久性ではシースナイフに劣る。
これらのうちバトニングに適しているのは、耐久性に優れているシースナイフです。フォールディングナイフをバトニングに使用すると、破損のリスクが高まります。

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そして鉈は「腰鉈(こしなた)」と「剣鉈(けんなた)」の2つが一般的です。
腰鉈の特徴
刃の形状が長方形のタイプ。薪割り・枝払い・草払いなどの、重さを活かして振り下ろす使い方を得意とする。
剣鉈の特徴
刃の先端がナイフのように尖っているタイプ。狩猟に使われることも多く、動物の皮を剥いだり、食材を切ったりといった繊細な使い方もこなせる。
これらのうち、バトニングに向いているのは腰鉈です。ナイフと鉈のどちらにするか迷った場合は、キャンプで活用できる機会が多いナイフをおすすめします。
② 刃の長さは10cm以上あるとやりやすい

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バトニングには、薪の太さよりも長い刃を持つナイフが必要です。最低でも10cmほどあるモデルを選びましょう。
かといってあまりに刃が大きいと、フェザースティック作りなどの細かい作業がやりにくくなります。その点も考慮しなくてはなりません。
鉈はナイフより刃が長い製品が多いので、16cm以上を基準に選ぶと良いでしょう。
③ ナイフの刃の厚さは2.5mm以上を目安に

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バトニングに用いるナイフは、優れた耐久性を備えている必要があります。基本的に刃が厚いナイフほど有利です。刃が折れると怪我につながることもあるので、最低でも厚さ2.5mm以上、できれば3mm以上のナイフを選びましょう。
また刃に厚みがあると、割った薪を横方向へ押し広げる作用がはたらきます。この点もバトニングに求められる重要な要素です。
④ 刃の素材はステンレスとカーボンスチールの2択!それぞれの特徴を知ろう
ナイフや鉈の刃に使われる素材は、ステンレスとカーボンスチール(炭素鋼)に大きく分けられます。それぞれの特徴を知ったうえで、好きなほうを選びましょう。
【ステンレス】錆びにくく手入れに手間がかからない

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ステンレス製の刃には、以下のような特徴があります。
ステンレスの刃の特徴
- 錆びにくく、お手入れが簡単
- 適度な柔軟性があり刃こぼれしにくい
- 切れ味ではカーボンスチールに劣る
この素材が向いている人
- ✔︎ 刃物の扱いにあまり慣れていない人
- ✔︎ メンテナンスに手間をかけたくない人
ステンレス製の刃が持つ最大の魅力は、メンテナンスに手間がかからない点です。硬度の違いから切れ味はカーボンスチールに劣りますが、結局は研ぎ方次第です。きちんと研げば、ステンレスでも十分な切れ味を発揮してくれます。
素材についてとくにこだわりがなければ、ステンレス製のものをおすすめします。
【カーボンスチール(炭素鋼)】切れ味が鋭くて研ぎやすい

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カーボンスチール製の刃が備わったナイフ・鉈には、以下の特徴があります。
カーボンスチールの刃の特徴
- より鋭い切れ味を実現できる
- 研いで切れ味を回復させるのが簡単
- 手入れが不十分だと錆びやすい
この素材が向いている人
- ✔︎ より鋭い切れ味を求める人
- ✔︎ メンテナンスを含めて楽しみたい人
切れ味の鋭さにこだわるなら、選ぶべきはカーボンスチールです。ステンレスより研ぎやすい特性もあります。錆を発生させないためには適切なメンテナンスが必要ですが、人によってはそれもまたひとつの楽しみです。
メンテナンスのやり方を覚えるために、あえて安いカーボンスチール製のナイフを購入する方もいます。
⑤ ”最強“といわれる「フルタング」だと壊れにくい

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ナイフに求められる耐久性は、刃の「タング」の違いによっても差があります。タングとは、刃全体を構成する金属板のうちの、ハンドルに包まれている部分のことです。
「ナロータング」や「テーパードタング」などさまざまなタングがありますが、なかでも最強といわれているのが「フルタング」です。
タングを最大限残した構造であり、全周にわたってタングが露出している特徴があります。今回おすすめとして紹介するナイフの多くは、最強の構造であるフルタングを採用したモデルです。
タングが細いナイフは、棒で打ちつけたときに折れるリスクが高まるので注意しましょう。
⑥ グラインドの形状は「スカンジ」か「コンベックス」が理想的

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グラインドとは、刃の断面の形状を指す言葉です。このグラインドの違いにより、切ったものに与える作用が異なります。そして何種類もあるグラインドのなかで、バトニングに適しているのが「スカンジグラインド」と「コンベックスグラインド」の2つです。
これらはバトニングに求められる耐久性と、割った薪を横方向へ押し広げる作用を発揮します。
スカンジグラインドの特徴
刃のエッジ部分にV字の角度がつけられている。鋭い切れ味と優れた耐久性を持つほか、研ぐのが比較的簡単。
コンベックスグラインドの特徴
「はまぐり刃」とも呼ばれる形状で、エッジ部分がわずかにカーブを描いている。きわめて耐久性に優れる反面、きれいに研ぐには経験が必要。
スカンジグラインドをよく採用しているブランドで、特に人気なのがモーラナイフです。初心者でも買いやすいお手頃なモデルも多くあります。
いっぽう、コンベックスグラインドは比較的高額なナイフに用いられる傾向があります。その点も考慮して選びましょう。
▼グラインドの種類について詳細の記事はこちら!
⑦ しっかり握れるハンドルも必須の装備

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バトニングを安全におこなうには、ハンドルの握りやすさも重要です。握りにくいナイフや鉈は、バトニング中に手から離れたり、手に負担を与えたりする懸念があります。
滑りにくく、適度な太さがあり、手になじみやすい形状のハンドルを備えたナイフ・鉈が理想的です。
天然木を使用したハンドルは見た目がおしゃれですが、握りやすさを重視するならラバー製のハンドルをおすすめします。
⑧ 鉈は先端に「石突き」があると刃こぼれしにくい

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鉈のなかには、先端部に石突きと呼ばれる突起が備わった製品もあります。この石突きがあると、薪を割った勢いで刃の先端を損傷させるリスクが軽減されます。
さらには割った薪をたぐり寄せることもでき、見た目以上に実用的な機能です。見た目の好みは分かれそうですが、石突きの有無は見逃せないポイントといえます。
さて、以上のポイントを考慮して選べば、あなたにとって理想的なバトニング用のナイフ・鉈が手に入るはずです。
ここからは、バトニングにおすすめのナイフ・鉈をご紹介します!
バトニング用ナイフ・鉈のおすすめ20選

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バトニングに適したナイフ・鉈をピックアップし、それぞれの魅力をご紹介! 大人気ブランド・モーラナイフの新製品も必見です。
バトニングにおすすめのナイフ10選
バトニングに使える、優れた耐久性を持つナイフをご紹介! 2,000円台で購入できるお手頃モデルから話題の新製品まで、いま注目すべきナイフをそろえました。
モーラナイフ ルーク ブラックブレード(S)- アッシュウッド
全長 | 22.7cm |
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刃の長さ | 10.9cm |
刃の厚さ | 3.2mm |
刃の素材 | リサイクルステンレススチール |
ハンドルの素材 | アッシュウッド |
タング構造 | フルタング |
グラインド形状 | スカンジグラインド |
重量 | 233g |
おすすめポイント
●天然木のハンドルとフルタング構造を採用した、モーラナイフ待望の新製品
●使い込むほどに味わいが増すレザー製シースが付属
●ファイヤースターターに対応しており、ブッシュクラフトにも最適
▼モーラナイフ「ルーク ブラックブレード(S)- アッシュウッド」について詳細の記事はこちら!
モーラナイフ ガーバーグ スタンダード
全長 | 22.9cm |
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刃の長さ | 10.9cm |
刃の厚さ | 3.2mm |
刃の素材 | ステンレス |
ハンドルの素材 | ポリアミド |
タング構造 | フルタング |
グラインド形状 | スカンジグラインド |
重量 | 170g |
おすすめポイント
●きわめて実用的でコストパフォーマンスも優秀なフルタングナイフ
●滑りにくく、しっかりホールドできるポリアミド製グリップを装備
●付属のポリマーシースは軽量で扱いやすいうえに汚れにくい
モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティー(S)
全長 | 22.4cm |
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刃の長さ | 10.4cm |
刃の厚さ | 3.2mm |
刃の素材 | ステンレス |
ハンドルの素材 | ラバー |
タング構造 | ナロータング |
グラインド形状 | スカンジグラインド |
重量 | 104g |
おすすめポイント
●モーラナイフの定番ナイフ「コンパニオン」の刃を厚くしたモデル
●コストパフォーマンスが非常に高く、はじめてのナイフとしてもおすすめ
●重量がほどほどでバトニング以外の用途にも使いやすい
ユニフレーム UFブッシュクラフトナイフ
全長 | 23cm |
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刃の長さ | 11cm |
刃の厚さ | 3.5mm |
刃の素材 | ステンレス |
ハンドルの素材 | ポリプロピレン、エラストマー |
タング構造 | フルタング |
グラインド形状 | スカンジグラインド |
重量 | 150g |
おすすめポイント
●大人気アウトドアブランドが手がける日本製フルタングナイフ
●カーブを描いたハンドルが握りやすく、優れた操作性を発揮する
●ベルトループを備えた機能的なシースが付属
▼ユニフレーム「UFブッシュクラフトナイフ」について詳細の記事はこちら!
ブッシュクラフト モダンスカンジ・アロカス / ステンレス
全長 | 22.5cm |
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刃の長さ | 10.3cm |
刃の厚さ | 2.2mm |
刃の素材 | ステンレス |
ハンドルの素材 | ラバー |
タング構造 | ナロータング |
グラインド形状 | スカンジグラインド |
重量 | 96g |
おすすめポイント
●ブッシュクラフトの入門用にうってつけのステンレス製ナイフ
●渋い色から可愛らしい色までそろう豊富なカラーラインナップ
●刃の厚さが2.2mmとやや薄めで、幅広い用途に対応できる
ベアボーンズ No.6 フィールドナイフ2.0
全長 | 26.6cm |
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刃の長さ | 15.2cm |
刃の厚さ | - |
刃の素材 | ハイカーボンスチール |
ハンドルの素材 | ウォールナット |
タング構造 | フルタング |
グラインド形状 | フラットVグラインド |
重量 | 318g |
おすすめポイント
●大きめの刃とレトロ感のあるハンドルを備え、強い存在感を放つモデル
●シャープな切れ味を実現するハイカーボンスチール製
●300gほどの重量が、安定感のある操作性をもたらす
リアルスチール ブッシュクラフト プラス コンベックス
全長 | 24cm |
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刃の長さ | 11.6cm |
刃の厚さ | 4.5mm |
刃の素材 | ステンレス |
ハンドルの素材 | G-10 |
タング構造 | フルタング |
グラインド形状 | コンベックスグラインド |
重量 | 198g |
おすすめポイント
●高級モデルに採用されることが多いコンベックスグラインドを低価格で実現
●4.5mmもの厚さとフルタング構造により抜群の強度を誇る
●ハンドルの素材として、軽量で耐久性に優れるG-10を採用
ビクトリノックス アウトドアマスター L
全長 | 22cm |
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刃の長さ | 10cm |
刃の厚さ | 4.2mm |
刃の素材 | ステンレス |
ハンドルの素材 | マイカルタ |
タング構造 | フルタング |
グラインド形状 | スカンジグラインド |
重量 | 220g |
おすすめポイント
●マイカルタハンドルの模様が映える、美しく洗練されたデザイン
●ハンドルの後端部をハンマーとして活用できる構造
●刃の背を使い、付属のファイヤースターターで火花を起こせる
ヘレナイフ テマガミ CA(カーボン)
全長 | 23cm |
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刃の長さ | 11cm |
刃の厚さ | 3mm |
刃の素材 | トリプルラミネートカーボンスチール |
ハンドルの素材 | カーリーバーチ |
タング構造 | セミフルタング |
グラインド形状 | スカンジグラインド |
重量 | 155g |
おすすめポイント
●美麗な北欧デザインが光る、一生ものとして愛用できるアウトドア用ナイフ
●ヘレナイフが誇る、独自の3層構造を用いたカーボンスチール製ブレード
●複雑な木目が独特な存在感を放つカーリーバーチ製ハンドル
ケーバー ベッカー BK-2
全長 | 26.7cm |
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刃の長さ | 13.3cm |
刃の厚さ | 6mm |
刃の素材 | カーボンスチール |
ハンドルの素材 | ザイテル |
タング構造 | フルタング |
グラインド形状 | セイバーグラインド |
重量 | 454g |
おすすめポイント
●6mmの極厚ブレードを備えるヘビー級フルタングナイフ
●重さを活かして叩き切るような使い方にも対応可能
●アメリカ製の本格仕様ながら手が届きやすい価格
バトニングにおすすめの鉈10選
ナイフよりもパワフルな使い方ができる、鉈のおすすめモデルを厳選! 伝統的なスタイルの製品から、モダンなデザインの製品まで、多種多様なアイテムがあります。
ユニフレーム つるばみ鉈
全長 | 35cm |
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刃の長さ | 16.5cm |
刃の厚さ | 6mm |
刃の素材 | 軟鉄+SK-5 |
ハンドルの素材 | カシ |
刃の仕様 | 片刃 |
重量 | 500g |
石突き | × |
おすすめポイント
●1本1本を職人が丁寧に作り込んだ、キャンプに持っていきやすいサイズの鉈
●ハンドル後端部にロゴプレートがあしらわれた、特別感のある意匠
●キャンプでの薪割りのほか、枝払いなどにも使える
キャプテンスタッグ キャプテンスタッグ×鋼典 鉈
全長 | 32.5cm |
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刃の長さ | 15cm |
刃の厚さ | - |
刃の素材 | 刃物用炭素鋼 |
ハンドルの素材 | カシ |
刃の仕様 | 片刃 |
重量 | 455g |
石突き | × |
おすすめポイント
●新潟県三条市のブランド「鋼典(かねのり)」とのコラボアイテム
●伝統的なスタイルの鉈を、キャンプ用品として親しみやすいデザインに
●カシの木のハンドルは強度に優れるとともに、素朴な雰囲気を演出
シルキー シルキーナタ 両刃 180
全長 | 36.5cm |
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刃の長さ | 18cm |
刃の厚さ | 5.7mm |
刃の素材 | 合金鋼 |
ハンドルの素材 | ゴム |
刃の仕様 | 両刃 |
重量 | 735g |
石突き | × |
おすすめポイント
●日本刀のような切れ味を追い求めた、機能的かつ実用的な鉈
●手に伝わる衝撃を60%以上軽減するゴム製ハンドルを装備
●切れ味が悪くなったら、刃を簡単に交換できる
藤原産業 千吉金賞 小型石付きエビ鉈 ゼンコウ
全長 | 29.5cm |
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刃の長さ | - |
刃の厚さ | - |
刃の素材 | 全鋼 |
ハンドルの素材 | 天然木 |
刃の仕様 | 両刃 |
重量 | 360g |
石突き | ○ |
おすすめポイント
●「とりあえず鉈を試してみたい」という方にピッタリのお手頃モデル
●ハンドル後部の突起が、手からのすっぽ抜けを防ぐ
●刃こぼれの防止に役立つ石突きを装備した安心設計
TEPPA 焚火鉈 弥彦
全長 | 33cm |
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刃の長さ | 13cm |
刃の厚さ | 5mm |
刃の素材 | カーボンスチール |
ハンドルの素材 | カシ |
刃の仕様 | 両刃 |
重量 | 394g |
石突き | ○ |
おすすめポイント
●確かな実用性とともに、親しみやすいデザインも取り入れられたモデル
●革手袋を装着した状態でしっかり握れる長めのハンドル
●個性的な色を用いたハイセンスな革ケースつき
菊堂 鋼付箸付片刃ナタ
全長 | 37cm |
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刃の長さ | 18cm |
刃の厚さ | - |
刃の素材 | カーボンスチール |
ハンドルの素材 | カシ |
刃の仕様 | 片刃 |
重量 | 760g |
石突き | ○ |
おすすめポイント
●重さを活かしたパワフルな扱い方も可能な、右利き用の片刃鉈
●無骨な雰囲気がただよう、直線的かつ個性的なフォルム
●刃研ぎサービスつきで、刃こぼれが生じたときも安心
冒険倶楽部 なたとのこ 小
全長 | 35cm(鉈) 34cm(のこぎり) |
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刃の長さ | 16.5cm(鉈) 18cm(のこぎり) |
刃の厚さ | - |
刃の素材 | 鋼 |
ハンドルの素材 | カシ(鉈) ブナ(のこぎり) |
刃の仕様 | 両刃(鉈) |
重量 | 380g(鉈) 90g(のこぎり) |
石突き | × |
おすすめポイント
●小さめの薪を確保したいときに便利な、鉈とのこぎりのセット
●両方をひとつの鞘に収納でき、携帯しやすい
●低価格ながらも安心のメイド・イン・ジャパン
BABACHO 多喜火鉈 110mm
全長 | 24.5cm |
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刃の長さ | 11cm |
刃の厚さ | 5mm |
刃の素材 | 高級刃物鋼 |
ハンドルの素材 | ウォールナット |
刃の仕様 | 両刃 |
重量 | 265g |
石突き | × |
おすすめポイント
●ナイフに近い感覚で使えるコンパクトなキャンプ用鉈
●フェザースティック作りなどの細かい作業もこなせるシャープな切れ味
●刃の積層模様が美しく、特別感を味わえる
トヨクニ 土佐鍛 焚き火遊び鉈フルタング
全長 | 28.4cm |
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刃の長さ | 15cm |
刃の厚さ | 4.5mm |
刃の素材 | 土佐オリジナル白鋼 |
ハンドルの素材 | パラコード |
刃の仕様 | 両刃 |
重量 | 290g |
石突き | × |
おすすめポイント
●パラコード巻きのハンドルがアウトドアテイストを感じさせる1本
●一般的な鉈よりキャンプに持っていきやすいスリムボディー
●シンプルな設計でかさばりにくい、手縫いのレザーシースが付属
フェデカ 鍛造バトニング鉈
全長 | 24.5cm |
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刃の長さ | 10cm |
刃の厚さ | 6mm |
刃の素材 | シリコンマンガン鋼 |
ハンドルの素材 | 積層材 |
刃の仕様 | 両刃 |
重量 | 300g |
石突き | ○ |
おすすめポイント
●独特なシルエットの刃と芸術的なハンドルを組み合わせたユニークなアイテム
●刃が6mmと分厚いほか、耐久性に優れるフルタング構造を採用
●刃物の扱いに慣れていない人の使用を想定し、安全性にこだわった仕様
バトニングに便利なアイテム10選

出典:ブッシュクラフト
続いて、バトニングのお役立ちアイテムをご紹介! ナイフや鉈と一緒に気軽に購入できる、お手頃なアイテムを中心にピックアップしています。
特に、薪割り台はできるだけ持っておきたいアイテムです。丈夫な革手袋も忘れずに!
SEIDO 薪割り職人
サイズ | 22×22×2.5cm |
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重量 | - |
素材 | アピトン合板 |
おすすめポイント
●職人が手作業で作り上げた日本製の薪割り台
●薄型で持ち手があり、キャンプへ気軽に持っていける
●収納ボックスなどにスッキリ収まるスクエアタイプ
フィールドア 薪割り台
サイズ | 25×25×2.5cm |
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重量 | 900g |
素材 | プライウッド、合成皮革(PVC) |
おすすめポイント
●レザー調の持ち手とブランドロゴの刻印がアクセント
●持ち手が板の外側についているため有効な面積が広い
●テーブルの代わりとしても活用できる
ブッシュクラフト 薪割台
サイズ | 20×5cm |
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重量 | 1460g |
素材 | ポリエチレン |
おすすめポイント
●薪を割るのに必要十分な面積を持つコンパクトモデル
●適度な厚さと重さがあり、優れた耐久性と安定性を発揮する
●樹脂製だから腐食などが発生しない
おすすめポイント
●持ち運びが負担にならない手頃なサイズ
●テント設営時のペグ打ち用ハンマーとしても使用可能
●ハンドルにくびれがあり、手になじみやすくしっかり握れる
MIZTKICFN バトニング棒 正方形
サイズ | 24×4.8cm |
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重量 | 280g |
素材 | 天然木 |
おすすめポイント
●テーブルに置いても転がらない四角形タイプ
●素朴な雰囲気があり、経年変化を楽しめる天然木製
●ハンガーラックなどから吊り下げられる牛革製ストラップを装備
東和コーポレーション EXTRAGUARD TAKIBI
サイズ | フリー |
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重量 | - |
素材 | 牛皮、綿 |
おすすめポイント
●場所によって2種類の牛革を使い分けたこだわりの仕様
●洗濯ができ、衛生的な状態をキープしやすい
●内側に綿素材を用い、快適な使用感を実現
キャプテンスタッグ アウトドア ソフトレザーグローブ
サイズ | S・M・L |
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重量 | 190g(Lサイズ) |
素材 | 牛革 |
おすすめポイント
●ソフトな仕上がりで新品の状態でも握りやすい
●オリーブやレッドなどの個性的な色がそろうカラー展開
●肌触りの良い、綿生地のライニングを採用
キンコ Cowhide Driver Gloves #50
サイズ | S・M・L |
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重量 | - |
素材 | 牛革 |
おすすめポイント
●キャンプにおいて定番のリーズナブルな革手袋
●農作業やDIYなどの幅広い用途で活用できる
●手首の場所に内蔵されたゴムが、適度なフィット感を生む
モーラナイフ ダイヤモンドシャープナーL FINE(600)
サイズ | 15cm |
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重量 | - |
素材 | - |
おすすめポイント
●迅速にナイフの切れ味を回復させられるシャープナー
●どこへ持っていくにも邪魔にならないスティック形状
●持ち手の穴にストラップなどを装着できる
SHARPAL 121N 両面ダイヤモンド研ぎ器
サイズ | 21×3.3cm |
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重量 | - |
素材 | ステンレス、工業用ダイヤモンド |
おすすめポイント
●荒研ぎ用・仕上げ用の2種類の荒さを使い分けられる便利アイテム
●素材を問わずタッチアップでき、セラミック製の刃物にも対応
●確実にホールドできるグリップを装備
上手にバトニングをするための5つのコツ

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失敗せず、上手に薪を割るためのコツを紹介します。前半で解説したバトニングの手順とともに、以下のポイントを押さえておきましょう!
バトニングの5つのコツ
- 水平で安定感があり、固い場所でおこなう
- 手を離しても倒れない向きで薪を置く
- 薪が動かないようにしっかり押さえつける
- 薪の木目に沿う向きで、かつ垂直にナイフの刃を入れる
- ナイフが地面に対して平行に下がっていくように叩く
バトニングを上手に、かつ安全におこなうためには、安定感がとても大切です。薪から手を離しても立った状態をキープでき、固くて力が逃げにくい場所を探しましょう。
刃を薪に当てるときは、木目の方向もチェック! 木目に逆らわずに刃を入れることで、最小限の力で割れます。
そして、バトニング中に刃が傾いていると危険です。最後まで垂直・水平をキープするように心がけましょう。
バトニングにはこのような薪を選ぼう!

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バトニングで割る薪は、以下のポイントをできるだけ多く満たすものを選びましょう。
バトニングに用いる薪を選ぶポイント
- 木の種類は”針葉樹“が割りやすい
- ナイフの刃の長さの「3分の2まで」の太さ
- できるだけ節がないもの
- 大きく曲がっていないもの
木の種類は、広葉樹と針葉樹に分けられます。これらのうち、割りやすいのはスギやヒノキなどの針葉樹です。火がつきやすく手軽に高火力を得られるので、焚き付け用に適しています。
いっぽうで、広葉樹をナイフで割るのは少し大変です。その反面、火持ちが良いので、火起こしが完了してから追加する薪に向いています。
薪の太さは「片手でつかめる程度」を目安にしても構いません。固い節がなく、できるだけまっすぐなものを選びましょう。
▼薪の種類について詳細の記事はこちら!
バトニングをするときの注意点

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バトニングをする際は、以下の点に注意しましょう。
バトニングをするときの注意点
- 近くに人がいない場所でおこなうこと
- ナイフと棒をしっかり握ること
- ナイフが進む方向に手などを置かないこと
- 薪が安定しない場所でおこなわないこと
- 必要以上に強い衝撃をナイフに与えないこと
- 丈夫なグローブを必ず着用すること
- 夜遅くにやらないこと
- 高級なナイフを使わないこと
とくに注意すべきは、やはり安全に関することです。しかしそれだけでなく、周囲の人への配慮も忘れてはなりません。ほかの人が不安を感じるようなやり方や、夜遅くのバトニングは避けましょう。
また、バトニングはナイフに負荷がかかります。もう手に入らないビンテージものや、何万円もする高級なナイフの使用はおすすめできません。
その意味でも、モーラナイフなどのお手頃なモデルは、バトニングでの使用にうってつけだといえます。
バトニングについてよくある質問・疑問
バトニングに関してありがちな質問や疑問について解説します。ぜひ参考にしてください!
バトニングで使うナイフは、料理でも使える?

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使えないことはありませんが、切りにくいと感じる可能性は大いにあります。
バトニングに使用するナイフには厚みのある刃が求められるいっぽう、料理には刃が適度に薄いナイフが適しているからです。
また、薪割りに使用した刃物には、汚れや雑菌などが多く付着しています。使い勝手と衛生の問題から、バトニング用のナイフと料理用のナイフは使い分けることをおすすめします。
バトニングをせずに細い薪を手に入れることはできる?

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あらかじめ細く割られた薪を購入すれば、バトニングをする必要はありません。針葉樹の薪であれば、焚き付け用としてホームセンターなどで比較的簡単に入手できます。
ですが、広葉樹の薪が欲しい場合はなかなか見つからない可能性が高くなります。キャンプ当日までに手に入らない可能性を考慮すると、バトニングができるように用意しておくと安心です。
枝を拾えばバトニングをする必要がないのでは?

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煙がたくさん出たり、すぐに燃え尽きたりしても構わないのなら、落ちている枝で問題ありません。
それらが嫌であれば、やはり薪を割って使ったほうが焚き火を快適に楽しめます。枝を拾って使用する際は、できるだけ乾燥したものを選びましょう。
バトニングと同じナイフでフェザースティックは作れる?

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基本的には、同じナイフで問題ありません。ただし切れ味が悪くなっていると、上手に作るのが難しくなります。
その場合に備えて、ナイフの切れ味を簡単に回復させられるシャープナーを用意しておくと安心です。バトニングをしない場合でも、役立つシーンがたくさんあります。
フェザースティック作りについては、別の記事でやり方を詳しく解説しています。興味があれば、ぜひそちらも参考にしてください。
▼フェザースティック作りについて詳細の記事はこちら!
バトニングのやり方を動画でチェック!フェザースティック作り・火起こしの方法も解説
YouTubeの「CAMP HACK」公式チャンネルでは、バトニングのやり方をさらにわかりやすく解説しています。
動画で見ると理解度がより深まるので、ぜひご覧ください。フェザースティックの作り方や、火起こしの方法も必見です!
▼バトニングのやり方について詳細の動画はこちら!
バトニングをマスターしてブッシュクラフトも楽しもう!

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バトニングができると細い薪がいつでも入手できるほか、キャンプのなかで非日常感をよりいっそう楽しめます。
そしてバトニングをするには、それに適した頑丈なナイフや鉈が必要です。前半で解説したポイントを振り返り、お気に入りの1本を手に入れましょう。
バトニングに使えるナイフがあれば、よりテクニカルなブッシュクラフトも楽しめますよ!
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