アイキャッチ画像出典:ノリノリプロジェクト
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グッドデザイン賞2023が発表されました! 1957年以来、日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨の仕組み「グッドデザイン賞」ですが、今年は5,447件が審査の対象に。
今年も、厳正なる審査によって選ばれた全1,548件の受賞作品から、キャンパーならチェックマストの15作品を厳選。一挙ご紹介していきます!
今年のトレンドを反映!14受賞作品をピックアップ
まずは受賞作品入りしたアイテムからチェックしていきましょう。
1. スノーピーク「ランドネスト」シリーズ
出典:snowpeak
スノーピークからは、今春発売された新作「ランドネスト ドーム M」を中心に、オプションの「ランドネスト タープ」などを含む一連の「ランドネスト」シリーズが受賞!
独自の逆Y字型メインフレームや左右の対称性により、画期的な設営の速さと簡単さを実現。
また、一体感の高い専用タープやソロ用インナーテントなどのオプションも豊富で、ビギナーからベテランユーザーまで幅広い層にマッチするテントです。
スノーピーク ランドネストドーム M
収納サイズ | 70×21×25(h)cm |
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重量 | 8.7kg |
対応人数 | 3〜4名 |
スノーピーク ランドネスト M テントタープセット
【審査員の評価】
ファミリーキャンパー向けのテントとして、小さな特異点で使いやすさを飛躍的に向上させている。
インナーテントに掛けるフライシートは雨天や換気に対して非常に重要な役割を持つが、通常は設置の際に向きを確認して設置する。
このモデルは向きの設定がないためファミリーキャンパーにも安易に設営できる秀逸さをもつ。ファミリー層へのディテールが見せる良識な回答を評価した。
2. イゲタ金網「メスティンフライヤー」
出典:Instagram by@mesutin_fryer_flyday
ハンドルが折り畳め、メスティンの中にスッキリ収まるフライヤー。フライドポテトのような細かい食材も、一度にまとめて油を切ってお皿に移せて、キャンプでの揚げ物がスムーズに。
また、東大阪の金網職人の手作業による溶接金網を採用し、交点がないためカスが溜まりにくくお手入れもしやすいなど、細部の使い勝手にまでこだわった逸品です。
▼イゲタ金網「メスティンフライヤー FLYDAY」の詳細はこちら
【審査員の評価】
キャンプという限られた荷物の中で、自社特有の細線形1.0mm溶接金網を使い、メスティンを利用することを前提としたその形状、使いやすさ、機能は非常に簡素であるが理にかなった素晴らしい仕上がりとなっている点を評価した。
3. テンマクデザイン「天幕燗銅壺」
左側ではお酒のお燗や汁物の調理を、右側では同時に焼き物調理ができる作りになっており、さらに調理器具を全て外せば焚き火台としても使える、1台3役をこなすマルチなギア。
また、全パーツに高耐久のステンレス304を使用。ゴトク部分にはさらに極厚材を用い、長年の使用でも歪みません。収納時は約300×200×150mmと、携行しやすいコンパクトさも秀逸。
テンマクデザイン 天幕燗銅壺
使用サイズ | (約)320×175×228(高)mm |
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収納サイズ | (約)300×200×150(高)mm |
総重量 | 約3.8kg(ケース含む) |
材質 | 本体/ステンレス304、収納ケース/ポリエステル |
【審査員の評価】
古くからある民具の燗銅壷のエッセンスを、現代のアウトドアのシーンに合わせて上手くアレンジしている。
1台で同時に多様な調理を行えるだけでなく、焚き火台としても使用でき、ソロや少人数のコンパクトなキャンプに新たな楽しみ方や可能性を広げてくれそうなアイテムである。
素材の質にこだわったステンレスのみで構成され、デザインしすぎない機能的な道具としての佇まいもあり、愛着を持って末長く使用できる製品に仕上がっている。
4. INAVANCE「MIKADZUKI MINI」
出典:INAVANCE
繊細かつ緻密な金属加工を得意とするINAVANCEのこだわりが詰まった、蚊取り線香ホルダー。すでにキャンパーにはお馴染みの前作「MIKADZUKI」が、携帯・収納面でアップデートされ、収納時は76×30×20mmとコンパクト。
別売りのインセンス(お香)ホルダーを追加すれば、自宅でインセンスも手軽に楽しめます。
▼INAVANCE「MIKADZUKI MINI」の詳細はこちら
【審査員の評価】
切削加工を得意とするつくり手による、アルミ削り出しの蚊取り線香ホルダーである。
従来の蚊取り線香ホルダーは、平置きで立方体や円柱形のものが多かった。本品は平置きと吊り下げの2通りで使用することができ、収納性と携帯性に優れた仕様と独自性の高いデザインが実現されており、よくぞこの機構に辿り着かれたものだと感心させられた。
開閉操作の際、手に伝わるなんともいえない心地よさがあり、技術の高さ、繊細さを体感できる点も本品の魅力の一つである。
▼INAVANCE製品については、こちらの記事も参考に!
5. NITECORE「SUMMIT 10000」
雪中キャンプなど、寒さに弱いバッテリーの欠点を凌駕した、世界初の耐低温モバイルバッテリー。-40℃という超低温環境でも安定した出力を提供してくれます。
また、10,000mAhという大容量ながら、125.5×63.5×14.5mmとコンパクトかつ、172gと軽量。カーボンファイバーシェルボディによる耐衝撃性とIP5の防水性能も備え、冬のアウトドアシーンに最適な1台です。
▼ナイトコア「SUMIIT 10000」の詳細はこちら
【審査員の評価】
すべてのバッテリーは低温環境にとても弱く極寒環境では出力電圧が著しく低下したり、場合によっては使えなくなる事さえ起こりうる。
本製品は−40℃という超低温環境でもバッテリー自ら加熱し、温める事で性能を引き出す事を可能としたアイデアを高く評価。極寒活動を行う人にとって、こういった商品がもたらす恩恵は計り知れず、場合によっては命さえ救うと言っても言い過ぎではない。
外観も耐衝撃に貢献する押し出し成型のような薄いファイバー繊維で覆い、重量も比較的軽量に抑えた点も評価できる。すでに汎用の域にあるモバイルバッテリー市場において、問いをやめず新たに価値を生み出した点が何よりすばらしい。
▼ナイトコア製品については、こちらの記事も参考に!
6. ルーメナー「LUMENA PLUS 2」
出典:LUMENA
初代「ルーメナー7」から4代目となるルーメナーシリーズの最新モデル。前モデル「ルーメナー プラス」では最大1800ルーメンだった明るさが、今作では驚異の最大3000ルーメンに!
回転角度が90度だったハンドル部分も、180度になってより便利に。最高等級IP67の防水防塵性能に加え、明るさ最大時も最長120時間使える頼もしさで、発売が待ち遠しいLEDランタンです。
▼LUMENA「LUMENA PLUS 2」の詳細はこちら
【審査員の評価】
きれいなフォルムに堅実な高い性能を組み込んでいる。
ほぼ完全防水に近いIP67の防水防塵性能は過酷なアウトドアでの利用を可能とし、大容量のバッテリーによる長い使用時間は数日間に渡るキャンプでは重宝する。
また、三脚に装着できるのも嬉しい。アウトドアでの利用をきちんと見据えた少しオーバースペックとも見える性能などを評価した。
7. EcoFlow「リバー2 プロ」
EcoFlow(エコフロー)の傑作、「RIVER 2 」シリーズに新たに加わった最上位モデル。バッテリー容量は768whで定格出力が800Wと、他社製を含め1,000Wh以下クラスではトップクラスのスペックです。
しかも独自技術により、一般的なモデルの約5倍の速さのわずか約70分での満充電を実現。
さらに、ポータブル電源業界で初めて、世界トップクラスの製品安全保証機関「テュフ ラインランド」の認証を取得し、耐衝撃・安全性もハイスペックなモデルです。
EcoFlow リバー2 プロ
サイズ | 26.9×25.9×22.6cm |
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重量 | 7.8kg |
容量 | 768Wh(40Ah 19.2V) |
電池素材 | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
【審査員の評価】
ポータブル電源に求められる大容量、充電速度、コンパクトさ、そして安全性が競合品に比べて高いレベルでバランスしており、その結果アウトドアシーンのみならず非常時への備えとしても信頼できる製品である。
ダークグレーとシルバーの樹脂パネルがそのままダイナミックに後方のハンドルを形成する事で堅牢感の演出がなされているが、輝度を抑えたシルバーで塗装されたフラットな天面部には精密感もあり、いざという時への備えとして室内に配置しておく事も許容できる佇まいである。