記事中画像撮影:筆者
タープの日陰が動いてしまう問題
日差しを防ぐためだけでなく雨よけとしても活躍してくれるため、夏場のキャンプでは必ずと言っていいほど設営するオープンタープ。ただ、屋根だけという構造上、どうしても太陽が移動するにつれて影の位置が動いてしまいます。
低く張ったり、片面を落として壁を作ったりして工夫すれば多少は軽減されますが、そんなひと手間をかけなくても普通に張るだけでしっかりと日陰を作ってくれる、特殊な構造のタープがあるんです。
groundcoverのルーフハウス
それがこちらのROOF HOUSE(ルーフハウス)というタープで、韓国のアウトドアブランド「groundcover(グランドカバー)」からリリースされています。通常のオープンタープと張り姿が大きく異なり、両端が地面に接地していて、幕も大きく弓なりになっているのが特徴。
一人で設営してみた
こちらがルーフハウスの内容物。通常のオープンタープは幕のみが普通で、せいぜいガイラインとペグが付属している程度ですが、長いポールが2本と短いポールが4本も付属しています。
このポールをどのように使うのか、簡単に設営方法を説明します。
幕には2本分のスリーブがあり、地面に置いた状態で長いポール2本をスリーブに通します。まるでテントの組み立てのようですね。
2本のポールを通した両端部分4カ所にはペグを打ち込むためのループがあるので、そこをペグダウンしていきます。
通常のオープンタープだと慣れないうちは1人で2本の垂直ポールを立ち上げるのに手こずることがありますが、それに比べるとルーフハウスは1人でも難なく設営していけます。
両端をペグダウンした後に、前後の中心部分に短いポールをかまして、前後3カ所ずつのガイラインをペグダウンして終了です。
設営時間は普通のタープとさほど変わりがないように感じました。
設営完了しました。タープとシェルターを足して2で割ったような、独特の曲線的なフォルムですね。両側にあるメッシュ窓が、開放感と通気性を高めています。
ロゴが入ったタペストリーを外側に取り付けることで、目隠しをすることもできます。
ちなみにカラーはホワイトの他に、ブラックとタンもあり3色展開で、価格は税込60,500円です。
オプションでメッシュインナーも取り付け可能
このルーフハウスのさらに変わった点は、インナーテントを取り付けることができるところ。こうなってくるともはやタープと言うよりテントのような気もしてきますが、吊り下げ式の透過性のあるモノフィラメント素材のインナーテントを装着して、開放的なオールインワンのスタイルで過ごすことができます。
若干の撥水性はあるようですが、雨に強い生地というわけではないので、なるべく雨に降られなさそうな時に使うのがおすすめ。
ちなみにインナーテントの価格は税込26,100円で、両方揃えると86,600円となかなかのお値段になってしまいます……。