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アウトドアな暮らし

“住まい一帯”をアウトドア空間にする【アウトドアな暮らし#08 映像クリエイター・MAKOTOさん】

アウトドアな暮らしをおくっているキャンパーに、暮らしを快適に、そして楽しく過ごせるヒントを教えてもらう当連載。

キャンプ道具やスキルを、インテリアや仕事、料理、ファッションなど、様々な形で日常に活かす方法をご紹介します。

今回のゲストは、駐車場とクルマのなかまでアウトドア空間にDIYしているMAKOTOさん。どのようなシーンでキャンプギアを活用しているのか、また、使い勝手のいい収納方法も教えていただきました。

自分らしいアウトドアな暮らしをおくるヒントもお聞きしました。

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

目次

アイキャッチ・記事中画像提供:MAKOTOさん

「日常の暮らし」が豊かになるアウトドアの情報

これまでCAMP HACKではアウトドアな情報をたくさんお届けしてきましたが、視点をすこし日常やインドアに落とし込み、日々の暮らしにも新たにフォーカスしていきます。

そこでテーマに掲げたのが「アウトドアな暮らし」

この連載では、キャンプ道具やアウトドア経験で蓄えた知識を、インテリアや仕事、料理、ファッションなど、様々な形で日常に活かしている方に取材し、そのノウハウを紹介していただきます。

▼同シリーズの記事はこちら

#08は、家のなかも外も“住まい一帯”をアウトドア空間にする暮らし

#08のゲストは、沖縄を拠点に映像クリエイターとして活動しているMAKOTOさん

家のなかだけにとどまらず、駐車場とクルマのなかも含めて、居住地一帯をアウトドア空間にして楽しむことを具現化している真っ最中。

枠にとらわれない柔軟な発想で毎日を自分らしく過ごす、MAKOTOさんの選りすぐりキャンプギアを5つご紹介します。

MAKOTOさんのおうちをインタビュー

プロフィール
お名前|MAKOTO
肩書き|映像クリエイター
キャンプ歴|4年
キャンプスタイル|ソロキャンプがメイン
おうちデータ|平家2LDK

おうち編

1.ターク「クラシックグリルパン 26cm」、ペトロマックス「シュミーデアイゼンフライパン 20cm」

鉄のフライパンを好んで使っているMAKOTOさん。そのきっかけは、キャンプでの“とある経験”にあるのだそう。

キャンプで鉄のフライパンを使ったとき、あまりにおいしく出来上がったのでびっくりしました。こだわった料理を作ったわけではなく、ただシンプルに素材を焼いただけでしたが、それでもとても絶品で……。

それほど料理上手でない僕でも、おいしく作れるようになると料理が楽しくなりました

鉄のフライパンを使うと、どんな素材でもおいしく焼けることを知ったMAKOTOさん。「家族にも食べてもらいたい」と、自宅で使うメインの料理道具をすべて鉄製のフライパンに。

使うほどにフライパン(道具)が育っていくところも、お気に入りのポイントです。

鉄はシーズニングが大変でしょ? と思うかもしれませんが、この作業を繰り返した先に美しいフライパンに経年変化すると思うと、楽しい作業のひとつになりますね

鉄製ギアは素材の性質上、使ったあとに油を薄く塗って保護するシーズニングが必要不可欠ですが、「意外とシンプルなので毎日やっていると慣れちゃいます」とMAKOTOさん。

愛用しているのは、タークとペトロマックスのフライパン。大小サイズを揃え、料理に合わせて選んでいるほか、フライパンのハンドル部分にも注目しているそう。

フライパンには、柄の長い片手持ちのフライパン(ここではペトロマックス)と両手持ちができるグリルパン(ここではターク)があります。

鉄製の道具の問題点は「重量が重い」ということが挙げられますが、両手持ちができるグリルパンは非常に持ち運びしやすいです。

キャンプでは焚き火にかけながら料理するので、柄の長い方が向いてますが、おうちのガスコンロで使うときは、グリルパンの方が使いやすいなと個人的には思っています

さらに、鉄製ギアの雰囲気にも惚れ込んでいるMAKOTOさんは、置いているだけでも画になると思い、見せて収納できるようにキッチンスペースをDIY

鉄製の道具は重量があり、かけて収納するためには壁の耐久性も必要なので、板の壁をDIYで作って、その上に金具を取り付けてかけるようにしました。

これならすぐに使えますし、インテリアとしての雰囲気と使いやすさ、どちらにも実現できているかなと。

キャンプをきっかけに鉄製ギアの魅力を知ることができて本当によかったと思っています

ターク クラシックグリルパン 26cm

サイズ約 直径26cmΦ
両側ハンドルを含んだ幅:32cm
床からハンドル上部までの高さ:8cm
重さ1.7kg
素材鍋部分:銑鉄 / 鉄ハンドルを溶接

2.スタンレー「クラシック真空ボトル 1L」、「ゴー真空タンブラー0.47L」

保冷・保温に優れているスタンレーの真空シリーズ。自宅でPC作業がある際は必ず手元にあるほど、ヘビーユース。

ボトルにはお湯を入れておき、白湯やお茶を飲むときに。タンブラーはコーヒーを飲むときに。

実際にキャンプで使っていて、どちらも保温・保冷の性能がよく、持ったときの質感や、使い心地がとてもよかったので、これは日常的に使っていたいと思いました

自宅でのディスプレイのこだわりは「あえて雑に置く」こと。

鉄のフライパンもそうですが、スタンレーは置いているだけでどんなインテリアにもなじむ佇まいを持っていると思います。

毎日使うものなので、奥に収納することはなく表に出して置いていますが、意外と雑に置いていてもインテリアの雰囲気を崩すことがありません

容量1Lのボトルともなると、それなりに大きく、重たくなりますが、スタンレーを象徴するクリップ(持ち手)があることで、注ぎやすさは◎。

いつ、どこでも、さっと手軽に冷たい(温かい)ドリンクを手にできる環境、これはハッピー度高し!

スタンレー  クラシック真空ボトル 1L

サイズ(約)高さ36cm 本体径9.8cm
容量1L
素材本体:ステンレス 栓:ポリプロピレン フタ:[外側]ステンレス [内側]ポリプロピレン パッキン:シリコン

スタンレー ゴー真空タンブラー0.47L

重量(g)269
容量(L)0.47
保温効力62度以上(6時間)
保冷効力6度以下(6時間)

3.ino「サイドテーブル天板」

天然木などを使ったウッドアイテムを個人製作している「ino(イノー)」。作り手であるオーナーはアウトドアに精通し、木材の風合いを生かした作品を手がけています。

そのなかでMAKOTOさんが愛用しているのは、こちらの「サイドテーブル」。

おうちのなかにもくつろぐ場所はありますが、普段とは少し違った気持ちで休息したいときは、窓際に置いて珈琲テーブルとして使い、外を見ながらリラックスしています。

小ぶりなサイズだからちょっとしたスペースに置けるところもいい。とくに窓際は最高の癒し空間になります!

天板裏にはネジ穴があり、一般的なカメラ三脚の1/4インチサイズのネジであれば取り付けOK。ものの数秒で、三脚が便利なサイドテーブルに早変わり。

三脚の特長を活かして、自由に高さを変更することができるので、低い椅子にも、高い椅子にも合わせられるところが◎

組み立ても簡単なので、キャンプシーンでも場所を選ばず、すぐに広げて使えます

ただ置いておくだけではもったないと感じ、使わないときは壁にかけてディスプレイしているそう。

木材の組み合わせやカラーリング、ひとつひとつ手作りで丁寧に作られた天板はとても美しいので、インテリアの一部に。こうして壁にかけているとテーブルとは思えないので、はじめて見た人はちょっと驚きますね(笑)

ino「サイドテーブル」の詳細はこちら

駐車場・クルマ編

これまではDIYしたおうちのインテリアに合わせてアウトドアギアを取り入れていたというMAKOTOさんですが、最近はクルマを改装し、自宅の駐車場をアウトドアカフェ空間にして満喫中

ここからは、“TRUNK CAFE”と銘打ったMAKOTOさん流の移動式カフェで活躍しているアイテムを2つご紹介します。

4.ダルトン「アルミ コンテナ “コンボイ 2” Lサイズ」

キャンプギアを使わないときは、ボックスに入れてただ収納しておくだけ。でもあるとき、「日常での使い道もたくさんありそう」と思い、こんなことを計画。

ひとつのアルミコンテナに道具を綺麗に収納して、どこでも展開して使えるスタイルにカスタムできれば、キャンプ以外のシーンでも道具を活用できるのでは? と思ったんです。

それをクルマのなかに置いて、自然のなかやおうち、どこでもアウトドアコーヒーが楽しめるカフェ空間を作ってみようと。

いわばクルマのトランクがカフェ空間になるので、「TRUNK CAFE」と名前をつけて、自宅の駐車場に友人を招いてコーヒーを淹れたり、ドアウトドアに遊びに行った先でもコーヒーでひと息ついたりできればな、と思いました

これがきっかけで“TRUNK CAFE”が動き出し、興味を持ってくれた人たちとの交流も生まれたのだそう。

一番気に入っているのは、「ボックスの存在感」です。象徴的かつインパクトのあるボックスにしたいと考えたとき、アルミ素材のコンテナ一択でした。ほかのボックスにはない存在感がアルミコンテナにはあって、その無骨さやデザインに惹かれます。

それに、アルミは頑丈でたくさんの道具を詰め込むことができるところも◎ですね

フタの内側には、自作した天板を強力マグネットで装着。そこに金具を取り付け、コーヒーギアをディスプレイ。使い勝手もよく、視覚的にも楽しめるアレンジです。

クルマとタープはずっと駐車場にあるので、あとはキャンプギアが詰まったアルミコンテナを開くだけで、いつでもアウトドアが楽しめる空間に変わる、遠くまで行かずとも楽しめる、そんな場所になりました

考えかたと行動力で、ちょっとした駐車スペースが自分好みの空間に。クルマのトランクをアウトドア仕様にするだけでも、居心地のいい場所に変わるかもしれませんね。

詳しいカスタム方法はこちらで!

5.DOD「ソトメシンガーZ」+SOTO「レギュレーターストーブ ST-310」

そんな“TRUNK CAFE”をより拡張するためのアイテムが、DODのゴトク内蔵型ソロテーブル「ソトメシンガーZ」と、SOTOの「レギュレーターストーブ ST-310」の組み合わせです。

もともとはガスバーナーの上に調理道具を置いてシンプルに使っていましたが、鉄のフライパンなどを使いはじめてからは、重量があるので不安定なシーンも多くて。

その矢先、ソトメシンガーZをソロキャンプで使いはじめていたので、ガスバーナーを使うときに組み合わせることを思いつきました。

重量のある調理道具でも安定感があり、さらにはガスバーナーを並べると2つの調理スペースも作れて使いやすかったので、今はこの組み合わせで料理しています

しかも、トランクのドアにつけていたテールゲートテーブルが、ソトメシンガーZの置き場所にピッタリ

家族と駐車場で遊びながら過ごすときの食事を作ったり、友人を招いたときにサッと軽食を作ったりと、クルマのトランクでもすぐに調理できる環境になっています。

これまでもおうちでBBQをすることはありましたが、道具を準備するのが大変で。

その点、この組み合わせなら準備が簡単で、さらに重量のあるフライパンやダッチオーブンなどの調理道具でも問題なく使えるので、手軽におうちでアウトドアな時間が過ごせています。

子ども達にとっても、おうちのなかで食べるご飯と、外(駐車場)で食べるご飯は気分が違うみたいで、最近は子ども達の方が「駐車場でご飯食べよう!」と誘ってきます(笑)

シングルバーナーを2つ設置すれば、あっという間に2口コンロの完成。屋外キッチンの可能性を広げてくれる組み合わせです!

DOD ソトメシンガーZ

サイズ(約)W52.5-78×D21×H8.5/12.5/13.5/14/15/15.5/16.5/17cm
収納サイズ(約)W23×D48×H4cm
重量(付属品含む)(約)2kg
静止耐荷重10kg
材質スチール
付属品キャリーバッグ

SOTO レギュレーターストーブ ST-310

サイズ幅170X奥行150X高さ110mm(使用時・本体のみ)、幅140X奥行70X高さ110mm(収納時)
重量350g(本体のみ)
発熱量2.9kW(2,500kcal/h)(ST-760使用時)
使用時間約1.5時間(ST-7601本使用時)
使用容器SOTO製品専用容器(ST-760、ST-700)
点火方式圧電点火方式
材質バーナー・器具栓つまみ/ステンレス、ボンベホルダー・点火スイッチ/樹脂、付属品/収納ポーチ

どんな場所でも、自然体で楽しむ

沖縄の温暖な気候のなかで、キャンプ、コーヒー、シーカヤック、日々の暮らしのなかにある憩いのひとときを、自分、家族、友人、“TRUNK CAFE”を通じて出会った新しい仲間たちと共有しているMAKOTOさん。

遠くに出かけなくても、身近にあるもので楽しむ工夫想像することを楽しむDIY精神フットワークを軽くするヒントが詰まっていました。

キャンプ先では、アウトドアの世界と沖縄の自然を伝えるべく、自然風景や環境音を撮影・録音し、それらを使って映像表現することもライフワークのひとつ。

何かビビッと感じるものがあったかたは、ぜひMAKOTOさんのInstagramをのぞいてみてください!

MAKOTOさん Instagram

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