オフグリッドな暮らしに憧れる……。
キャンパーなら誰しも、大自然の中での「オフグリッドな暮らし(電力を自給自足すること)」に憧れがあるのではないでしょうか?
特に最近は電気代高騰の影響で、節電を意識している人も多いはず……
あのポタ電が、新施設をオープン!
そんな時代のニーズをいち早くキャッチしたのが、ポータブル電源でお馴染みの「EcoFlow」。今回、同ブランドがオフグリッド体験施設「EcoFlow House」をグランドオープンしたんです!
なんとこの施設、一軒家なみの電力を自給自足しているのだとか。
これはすごい! ということで早速、潜入取材を敢行! 全貌について詳しくお伝えしていきますよ。
大型テレビに最新家電、電気はすべて自給自足
西を中央アルプス、東を南アルプスに挟まれた長野県伊那市の山中に、突如として姿を現した「EcoFlow House」。
一見小さな山小屋のようなんですが、いざ、中に入ると想像以上の奥行き! 建物手前側には、さまざまなイベントなど開催できる規模のホールが広がっていました。
この施設に電線が通っていないとは、にわかに信じがたいです。
さらに、歩を進めていくとクリアな壁面にグレーのドアがついた居住スペースへ到着!
居住スペースは、大型1LDK+ロフトスペース
居住スペース内部は、広大な1LDKにロフトスペースが加わった作りに。1階部分は半分吹き抜けで開放感あふれる空間です。
照明も至る所に配置され、大型TVにモダンな家具に……。ついつい周囲を山々に囲まれていることを忘れてしまいます。
また、地元伊那市の木材をふんだんに使ったインテリアが、モダンな中にも温もりを感じさせてくれます。
入り口からすぐの、グリーンの階段を上がったところがロフトスペース。
3人分のベッドが置かれ、ロフトスペースといえど天井高がかなりあるため、圧迫感のない快適な寝室でした。
家電がズラリと並ぶキッチン
キッチンには、冷蔵庫にIHヒーター、電子レンジにオーブンなどなど、到底「オフグリッド住宅」というストイックな言葉にはマッチしない、最新家電がズラリと勢揃い。
もちろん、これらの家電も自給自足で賄っている電力のみで稼働しています。
気になる電力供給の仕組みは?
長野の山深いロケーションとは信じ難い、実に贅沢なオフグリッド住宅「EcoFlow House」ですが、やはり気になるのは電力供給システムの内情です。
3人家族分の電力供給を実現
このレベルの電化住宅を維持できる電力供給となると、さぞかし大規模なソーラーパネル設備が必要だと思いますよね?
筆者も当然、屋根を覆い尽くすソーラーパネル群を想像していたのに……、拍子抜け。むしろガランとした屋根がそこにありました。
現時点で、屋根に設置されているのは、EcoFlow製の剛性タイプ「400W据置型ソーラーパネル」が8枚と「100W据置型ソーラーパネル」が4枚のみ。
通常時は、400W×6枚、100W×4枚のソーラーパネルにより合計13kWhの発電量が確保でき(晴天時で日照時間6時間の場合)、3人家族の1日当たりの電気使用量とされる12.2kWhがほぼカバーできるというから驚きです。
残りの400W×2枚は、ポータブル電源「DELTA Pro」に繋げて充電されており、非常時には、後述する「EcoFlowパワーシステム」に接続する仕組みとなっています。
コンパクト&スマートな電源システム
さらに、電力を屋内へ供給する電源システムも、驚くほどコンパクトかつスマート。
画像はキッチン奥の壁に設置されたEcoFlow「パワーシステム」。ここでソーラーパネルから供給された電力を一元管理できる仕組みになっています。
2枚目の画像が従来型の電源システムによる配線モデルですが、こちらと比べると「パワーシステム」がいかにシンプルかつ省スペース設計なのかがよく分かります。
配線やモジュールの数が少ない分、セットアップにかかる時間も従来の1/5。省スペースなだけでなく工費の面でも高コスパで、さらに導入のハードルを下げています。
オフグリッドな暮らしがにわかに現実味を帯びてくるのは筆者だけでしょうか……?
サブ電源でさらに効率UP
サブ電力供給装置として、キャンパーにもお馴染みのポータブル電源もたくさん完備。
居住スペース手前のホールエリアでのイベント時などは、これらのサブ電源で電力供給のバックアップが可能です。
持って上がるのが大変なロフトスペースには、コンパクトなポータブル電源シリーズ「RIVER 2」を使って電力供給を増やすなど、ソーラーパネルの増設に頼らず柔軟に対応可能。
ソーラーパネルやポータブル電源などを活用して、部分的にオフグリッドな暮らしを取り入れていくのもアリかも……。そんなヒントも詰まった「EcoFlow House」でした。
さらなる今後に期待したいところ
筆者の想像の何歩も先を行く「EcoFlow House」でしたが、欲を言えば、あと一歩の部分も。それは、トイレが屋外仮設式なのと、シャワーなどの給湯設備がなかった点です。
上下水道インフラがない影響が大きいとは思いますが、やはり快適性という面からも、なんとか実現してほしいところ。
特に、給湯設備に関しては発熱により多くの電力が必要とされるため、ソーラーパネルを増設予定とのことで、今後のさらなる開発に期待したいですね。
EcoFlow Houseプロジェクトとは?
森林の割合が82%を占め、古来より厳しい自然環境下での自給自足生活を切り拓いてきた歴史と伝統を持つ長野県伊那市。
平成28年には、伊那市から森の循環をつくり出して次の世代に引き継いでいく取り組み「伊那市50年の森林(もり)ビジョン」を策定しました。
そんな伊那市の想いは、まさにEcoFlowのビジョンとクリティカルにマッチ。創業以来掲げる「クリーンな電力へ、誰でも簡単にアクセスできる社会へ」を体現・体感できるオフグリッドな場所として、この地でのプロジェクトがスタート。
今後はさらに地方活性化への貢献や、ポータブル電源やソーラーパネルの活用による防災体験拠点としての活用など、より多角的な目的を掲げています。
▼EcoFlow Houseプロジェクトの詳細はこちら
オフグリッドなオール電化生活はもう夢じゃない
中古車1台分の価格のコンパクトな装置で、家族3人が快適な電化生活を送れる「EcoFlow House」。ただの“夢”だったオフグリッド住宅が、かなりリアルに感じられてきた人も多いのではないでしょうか?
環境負荷の少ないよりクリーンな電力という観点からも、自然を愛するキャンパーとして一考の価値ある体験施設でした。
あなたもぜひ、普段の生活に少しずつ「オフグリッドな暮らし」を取り入れてみてはいかがですか?