今回アイテムを紹介してくれるのは、バンキャンパー・Junpei Obamaさん
DIYで自分好みにカスタムしたクルマで、バンライフならぬ“バンキャンプ”を楽しんでいる、Junpei Obamaさん。テントを張らなくても、クルマ1台で完結する手軽さがバンキャンプの魅力なのだそう。
そんなObamaさんがキャンプ道具を選ぶうえで重要視していることは、“値段と多用途性”。
「高くて良いもの」は当然のことなので、「安くて自分に合っているもの」に楽しみを見出して選んでいます。
昔はいろいろと目移りして、新しいギアが欲しくなることもありましたが、ここ数年はものを減らしたり、コンパクトにしたりすることに意識が向いています。普遍的なものや多用途に使えるものを選ぶことが多いです
車中泊キャンパーはもちろん、美しい佇まいのギアや、ギミック好きな方にも刺さるラインナップですよ!
1. 周りとかぶらないカーサイドタープ
ケルティ「ウェイポイントタープ」
カーサイドタープは、クルマで過ごすことを前提としたキャンプスタイルと相性抜群のアイテム。Obamaさんが選んだのは、アウトドアの本場アメリカで生まれた「ケルティ」のモデル。
使用している人を見たことがなく、周囲とかぶらないデザインということもあり購入しました。ベージュ系とグレーのバイカラーなので単調なデザインになりすぎず、サイトのアクセントになるところも気に入っています
車体への取り付け方法は、とてもシンプル。片側のリアタイヤのホイールにウェビングを通し、クルマの屋根を通って反対側も同じように固定するだけ。あとは、ポールを1本立てて、ロープをピンと張れば完了です。
ほとんどのSUVに取り付け可能で、Obamaさんの愛車、デリカスペースギアとの相性も◎とのこと。
片方をクルマと連結するため、ペグダウンの数が少なくていいところもよかったポイント。
ファミリーキャンプのとき、くつろげるスペースを拡充したい場合や、夏場の日除け、雨が降りそうな気配があるときに使っています
ときにはポールを2本足して高さを出し、出入りしやすくすることもあるそう。
行き着いた先で、外の空気と景色を楽しみながら休息したいとき、このタープが大いに活躍します。
ケルティ ウェイポイントタープ
サイズ | 337×420×244cm |
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収納サイズ | H58×W18×D18cm |
重量 | 3.77kg |
2. 重量330gのアイテムが、耐荷重6kgの棚に変身!
goDry hanger「ゴードライ ハンガー」
3年〜4年くらい前、海外のサーファーが使用しているのをPintarestで見つけました。そのときは購入に至らなかったのですが、あるとき「クルマのボディに簡易的なシェルフを作りたいな」と思い、強力な吸盤を探そうとしたところ、このアイテムの存在を思い出し、即購入したんです
「ゴードライ ハンガー」は、洋服などをかけられるスペースを作り出すアイテム。クルマのボディはもちろん、ガラス窓やコーティングされた木面など、空気の入らない面であればどこでも使用OK。
本来は濡れたウェットスーツを干すためのアイテムですが、ぼくの場合は木の板を乗せて簡易的なテーブルに。一時的に飲み物を置いたり、ランタンを載せたりと、キャンプのときに大活躍しています
耐荷重は約6kg。6kgというと2Lペットボトル3本分の重さですから、見た目以上に力持ち。強力な吸盤がしっかりと支えてくれます。
他にも蚊取り線香ホルダーをぶら下げたり、向きを変えてランタンハンガーをくっつけたりと、いろいろなアイデアが試せるところもいいです!
goDry hanger ゴードライ ハンガー
3. “焚き火台難民”が即決したモデルとは?
KICHI「ファイヤーピット」
Obamaさんがよくチェックするお店、神奈川県にある「セカイクラス」のコンセプトは、“暮らしを豊かにするアイテムを展開する、新概念ホームセンター”。
そんな気鋭のショップがつくる焚き火台は、じつにミニマムで美しいデザインです。
10年近く焚き火台難民でしたが、これを見つけた瞬間、即買いしちゃいました。それくらい理想的なアイテムでした
「KICHI(キチ)」は、セカイクラスがプロデュースするアウトドアブランドの屋号。このファイヤーピットは同ショップが町工場と共同開発したもので、日本のデザインとものづくりへの情熱を込め作り上げたそう。
アイアンの無骨な焚き火台が多いなか、これはちょっと異質な雰囲気をまとっている気がします。ソロでもファミリーでも、ぼくのキャンプには欠かせなくなりました
複雑な構造に見えますが、最低限のパーツでつくられているため、組み立て方は意外とシンプル。
また、脚、パネル、風防は同じ形状のものを3枚使用しており、”これどこに使うんだったっけ?”と、迷うこともナシ。
分解すると厚みが2cmほどで収納できるところも魅力のひとつ。でも、めんどくさがりのぼくは組み立てっぱなしで、常にクルマの中に積んでいる状態ですが…(笑)
ジャパンメイドのクオリティーで、価格は税込15,800円。これは胸が騒ぐ……!
▼アイテムの詳細はこちら4. 限られた空間にキッチンをつくる
オピネル「ノマドクッキングキット」
キャンプではあまり料理をしないので、最低限のカットができればいいタイプ。このセットは、2本のナイフとピーラー、まな板も入っているので、極力モノを減らしてコンパクトにしたいぼくのスタイルには最適でした
オピネルのナイフを購入しようとリサーチしているときに出会った「ノマドクッキングキット」は、奥さまからの誕生日プレゼントだったそう。
一見、折りたたみナイフのような3本には異なる役割が。
画像左から、ワインオープナーが一体となった10cmのナイフ、小型ピーラー、パンのカットがしやすい12cmのブレッドナイフになっています。
とくに気に入っているポイントは、専用の青いクロスに全てまとめて収納でき、とてもコンパクトになるところ。家族みんなパンが好きなので、でかけた先のパン屋さんで購入したバゲットなどをよくカットして食べています
ナイフというと無機質なイメージをもちますが、持ち手とカッティングボードには天然のブナ材が使われているため、ぬくもりある食卓を演出してくれます。
オピネル ノマドクッキングキット
5.まさに“気の利く”ケトル
コールマン 「ファイアープレイスケトル」
焚き火でもガンガン使えるやかんを探し、たどり着いたのがコールマンの「ファイアープレイスケトル」。
焚き火でお湯を沸かしたり、ストーブにのせて加湿器代わりにしたり。たくさん水が入るところがポイント。
注ぎ口に蓋がついているので、灰が混入しにくいところも購入の決め手になりました
ケトル本体は500mlペットボトル1本分ほどの重さで、容量は1.6L。
吊り下げ式ハンドルはカチッと固定されるので、持ち上げたとき、吊るしたときに安定感があるのも嬉しい仕様。
また、握りやすい形状にデザインされた持ち手も、使い勝手のよさをアップしています。
細部にまでこだわりを感じるストレスのないつくりながらも、価格は7,000円代。スノーピークやユニフレームの同等クラスのケトルと比べても、コストパフォーマンス◎です! コールマン ファイアープレイスケトル
もっと「バンキャンプ」を広めたい
冒頭でも紹介したように、Obamaさんが提唱する“バンキャンプ”は、クルマをテントの代わりするキャンプスタイル。そのため、目的地に着いたらバックドアをオープン、置くのはテーブルとチェアでOK。
この手軽さと楽しさを伝えていくため「Vancamp Japan」というユニットを立ち上げ、バンライファーたちによる蚤の市や、車中泊イベントを開催しています。気になった方はぜひInstagramをチェックしてみてくださいね。
▼Junpei ObamaさんのInstagramはこちら