封筒型と比べてみた
続いては、価格が抑えられたエントリー用のダウンファミリーバッグ #3と比べてみます。キャンプや車中泊に向いているモデルです。
名前のとおり封筒のように四角くて幅が広く家庭用の布団のような形状をしているため、家で寝ているのに近い感覚の寝心地。
反面、頭を覆うことができず身体と寝袋の間にはゆとりが多いため、保温性の点で不十分に感じる場面があります。
O.D.スリーピングバッグは、腰から上の構造はマミー型とほぼ変わらないため、頭まで覆うことができ首元のドローコードを締めれば冷気の侵入をシャットアウト。
ゆとりのある寝心地を保ちながらも、より高い保温性を発揮することができます。
マミー型の寝袋では窮屈に感じていたけど保温性も求めたい方や、暖かい季節も寒い季節も一つの寝袋で乗り切りたい方などにおすすめしたい、汎用性の高さがより感じられました。
寝袋のような嵩張るギアの収納に便利なアイテムを紹介
最後に、寝袋のような積載時に嵩張るギアに頭を悩まされていたキャンパーさんにおすすめな、効率的に積載できる便利なアイテムをあわせて紹介します。
コンプレッションキャップ
まずはコンプレッションキャップから。簡単に説明すると寝袋のような空気で膨張してしまい嵩が出てしまうアイテムを、圧縮することで収納サイズを小さくすることができるアイテムなんです。
試しにさきほどの検証で使った2つの寝袋で、どのぐらい圧縮できるのか確かめてみましょう。
こちらが2つの寝袋を圧縮した状態。元の嵩の半分ぐらいの体積まで圧縮することができました。ここまでコンパクトになれば、オートキャンプであれば車内にはかなり余裕ができて広々。後方視界も確保されて、運転もしやすくなるでしょう。
コンプレッションキャップには、XS・S・Mの3種類のサイズがあるので、圧縮したいもののサイズ感に適したものをお選びください。極端に大きかったり小さかったりすると、充分に圧縮効果が得られないことがあります。
使い方は、両端のキャップに挟んだ状態で4本のベルトを引っ張るだけ。強い力を入れなくてもラクに圧縮できました。
車への積載時はもちろん、バイクや自転車、バックパックのような収納スペースに余裕が無いときなどに特に活躍してくれそうです。
モンベル コンプレッションキャップ M
適応収納サイズ | Ø18 x 27cm(最小時)Ø21 x 48cm(最大時) |
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重量 | 51g |
素材 | 30デニール・ポリエステル・リップストップ[ウレタン・コーティング] |
カラー | グレー(GY) |
コンプレッションスタッフバッグ
こちらは袋に入れたものを圧縮できる、コンプレッションスタッフバッグ。S・M・Lの3つのサイズ展開。Lサイズのバッグに寝袋を3つ入れて圧縮してみましょう。
ちょうど3つの寝袋がすっぽり収まり、3本のベルトを両方向から引っ張って圧縮していきます。
こちらもみるみる小さくなり、半分ぐらいのサイズまでコンパクトに。面で圧縮する構造のため、ベルトが食い込むことなく、効率よく圧縮することができました。
3つの寝袋が1つにまとまってここまで小さくなれば、片手で簡単に運べますね。
ちなみに、コンプレッションスタッフバッグはコンプレッションキャップと異なり袋状になっているため、寝袋だけでなく、嵩張りがちなアウター類や予備がたくさん必要なお子さんの着替えなどの収納にも有効。
荷物をすっきりまとめれば、持ち運びがラクになり積み込み時の負担も軽減されますね。
モンベル コンプレッションスタッフバッグ L
適応収納サイズ | Ø19 x 49cm(最小時)Ø36 x 52cm(最大時) |
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重量 | 119g |
素材 | 30デニール・ポリエステル・リップストップ[ウレタン・コーティング] |
カラー | グレー(GY) |
いいとこ取りで汎用性の高い新作寝袋
寝袋はできれば1つで済ませたいところですが、いろいろな季節や環境でキャンプをすると1つでは賄いきれないなぁ、と感じることが多々あります。とはいえ決して安いものではないので、そう簡単にいくつも買うわけにもいきません。
このダウンO.D.スリーピングバッグは、2タイプの寝袋の長所をかけ合わせることでこれまでの寝袋に比べて汎用性が大幅アップ。上手に使えばこれ1つで様々なシチュエーションのキャンプを乗り切ることができそうです。
モンベル ダウン O.D.スリーピングバッグ #3
収納サイズ | 32 x 16 x 16cm(7.9L) |
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重量 | 914g(983g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量です。 |
素材 | 生地:30デニール・ポリエステル・リップストップ[はっ水加工] 中綿:600FPダウン |
カラー | グリーン(GN) |
快適温度 | 4°C~ / 39°F【使用可能温度】-2°C / 29°F |