意外と難しい……シチュエーションによって異なる寝袋選び
家庭でも季節によって寝具を入れ変えるのと同様に、寝袋も気温の変化に応じて必要なスペックや機能が異なるもの。夏はサラッとかける程度で充分ですが、寒い季節は厚手の高スペックなものが必要だったり……。
そのため、寝袋はキャンプにおけるマストアイテムにも関わらず、どの寝袋がベストなのか決めるのが難しく、頭を悩まされるものでもあります。
マミー型と封筒型の特徴を組み合わせたO.D.スリーピングバッグ
そんな寝袋選びの新たな選択肢としてモンベルからリリースされたのが、マミー型と封筒型の寝袋の長所をかけ合わせて作られた「ダウンO.D.スリーピングバッグ」。
実際に従来のマミー型や封筒型と比べながら、「ダウンO.D.スリーピングバッグ」にはどのような利点があるのかチェックしてみました。
名称 | ダウンO.D.スリーピングバッグ#3 | ダウンハガー650 #3(マミー型) | ダウンファミリーバッグ #3(封筒型) |
快適温度 使用可能温度 | 4℃〜 -2℃〜 | 3℃〜 -2℃〜 | 3℃〜 |
中綿 | 600フィルパワーダウン | 650フィルパワーダウン | 440フィルパワーダウン |
総重量 | 983g | 720g | 1,293g |
価格(税込) | 24,200円 | 26,400円 | 16,500円 |
マミー型と比べてみた
まずは、キャンプから登山まで愛用者が多いモンベルの定番寝袋、マミー型のダウンハガーシリーズの650#3と比較。初春から晩秋まで、低地であれば冬でも使用可能な幅広い季節に対応可能なスペックの寝袋。
マミー型は身体にフィットして内部の温かい空気を逃がしにくいという特徴がある一方で、窮屈で寝苦しく感じる方もいるようです。一方、新作のダウンO.D.スリーピングバッグは、肩のあたりから足元までの幅が変わらないゆとりのある構造。
さらにモンベルならではの伸縮性のある生地により、より一層窮屈さが軽減されています。
ファスナーの構造にも大きな違いがあり、マミー型は膝下ぐらいまでしか開きません。
O.D.スリーピングバッグは、足先を回り込んで反対側までファスナーを開けることができるため、寝袋をガバッと全開にすることができです。
寝袋に入ると暑すぎる夏場には、かけ布団として使うことができ、添い寝が必要な小さいお子様がいるご家庭にもおすすめ。
O.D.スリーピングバッグは全体的にフィット感が弱いため、寒い季節の防寒性ではマミー型に若干劣るかもしれませんが、その分、寝袋内の空間にゆとりがあることで快適な寝心地を感じることができ、暖かい季節の使い勝手が向上しています。
次は封筒型「ダウンファミリーバッグ #3」と比べてみましょう。