使用したのはポーランド軍のポンチョ。2枚を組み合わせてテントにする軍幕で、素材は綿100%。下記記事でも「三代目テント」としてご紹介したテントです。
キャンプ用のテントでもないし、自己責任中の自己責任スタイルです。
本製品の向きに注意
ポンチョの袖部分に本製品を取り付け、煙突を通します。本製品と幕との間に隙間が空かないよう、縦にして取り付けてみました。が、これが間違いでした。
縦に取り付けたことで、下にくるクランプのレバーを倒すことができません。煙突に干渉してしまうからです。それでも「幕が煙突と距離を取る」という目的は果たせているし、本製品もそこそこしっかり固定されてはいるので、このときはまあOKと判断しました。
もちろん横にして取り付け直せばいいんですが、このときは縦設置と横設置の違いがよくわかっていませんでした。ちなみにレバーの接触を避けるために、ネジを外してクランプの向きを変更しているキャンパーもいるようです。
薪ストが近すぎると……
縦設置と横設置の違いがよくわかっていないまま、使い続けています。温度を測ってみると次のような結果に。
はい、ステンレスプレートの温度は問題なさそうですね。
しかしソロ ホームステッドを張ったときとは違い、冷たい風がひっきりなしに吹いているので、プレートは常に冷まされているような状態です。
一方、内側のクランプはつまんでいられない熱さに。写真は必死に我慢して撮影しています。数秒は触っていられるので温度は60℃近辺といったところですが、ソロ ホームステッドで使ったときよりは明らかに高温でした。
それもそのはず、ソロ ホームステッドと比べると、薪ストーブ本体と煙突穴とはこの近さ。薪ストーブの煙突は下に行くほど温度が高くなるので、本製品がより高い熱を受け止めることは避けられません。
前出のニッケグループの公式サイトによると、綿が発火するのは260℃。対する煙突の温度に着目すると、ガンガンに薪を燃やして一番下の煙突が真っ赤になった場合、その表面温度は250℃を超えることも……。
煙突の熱が本製品越しにそのまま幕に伝わることはなさそうだし、それに煙突が真っ赤になるほど薪を燃やさないし……とは思いましたが、このときは安全策をとり、もともと使っていた煙突ガードに差し替えました。
攻めた使い方をするのは、もうちょっと製品に慣れて、特徴を掴んでからにしようと判断したのでした。次の冬にまたいろいろ試してみます。
最大のメリットは?
コンパクトさに大感謝!
本製品を導入して得られた最大のメリットは、やはりコンパクト性です。
これまで使ってきた筒状のかさばるギアが、B5サイズのプレートになるなんて夢のような話。Amazonで見つけたときは小躍りしました。
この通り、テントの収納袋にも一緒に入ってしまいます。車載も持ち運びもグンと楽になりました。
発生した問題も
課題として気になっているのは、レバーと煙突が近いことでしょうか。写真は何度か使った結果、レバーのシリコンが焦げてしまった様子です。
ポーランド軍幕での使用時に軽く触れましたが、一度ネジを外して、クランプの方向を変えるかもしれません。
というわけで、この冬に買ってよかったアイテム、スームルームの煙突ガードをご紹介しました。
この冬はまだ「慎重に使い始めた」程度ですが、しっかり特徴を掴んだら、違うテントのファスナーを煙突穴化するなどチャレンジしたいと思います。
冬アイテムを買うなら春のうちに――。この冬、煙突の処置に頭を悩ませた薪ストキャンパーは、ぜひチェックしてみてください。
Soomloom ストーブジャック
サイズ | 3.5D x 18W x 25H cm |
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重量 | 500g |