ユーザーの声で生まれたチタンペグ
──これまでの一番の自信作は?
鐵本さん:すべてが自信作ですが、その中でも一つといわれると、本格参入時に発表した「ベーシックドームテント」です。しっかりとした作りのテントが4,900円。まさに「これでこの価格はすごい」を具現化できた商品だと思っています。
1年経っても継続販売している商品で、今後もワークマンのキャンプギアの代表作の一つとして胸を張れる自信作です
──逆に難しさを感じたギアは?
ペグですかね。「鍛造スチールペグ」という商品を販売しているのですが、使用するシーンによってはお客様の期待に応えるようなスペックに届いていない部分があるようです。
発売後からいろいろなご意見をいただいておりまして、なかには「ペグが曲がってしまった」など厳しいコメントもあったりと、改良の余地を感じていました
その声に答えるためにも、新作として、チタン合金のペグを開発しました。スチール製の前作と比べて強度がかなり高く、今までちょっと物足りなさを感じていたユーザーさんにも満足いただければと思っています
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一番人気はチェアシリーズ
──今、一番売れているギアは?
鐵本さん:一番人気があるのはチェアですね。「燃え広がりにくいローチェア」シリーズは価格に加えて、「燃え広がりにくい」という機能を追加したことでベストセラーになっています。
キャンパーのみならず、ベランピングやピクニック用途などライトユーザーにもウケたギアです
──鐡本さん自身のお気に入りギアは?
一番使っているのは革手袋の「フィールドグローブ」です。革手袋自体がワークマンの作業用品として非常に歴史が長い商品で、火を取り扱う場面で重宝しています。
値段も580円と、クオリティに対する価格は、他と比較にならないぐらい優れていて、個人的にもお気に入りです
今年はジャンルをさらに広く
──2023年の注目すべき新作は?
鐵本さん:ワークマンが初めて手を出したと言う意味では食器類(カトラリー)です。
このジャンルは100均など競合が多いので、今まで参入してきませんでした。今回、ホーロー製の食器とバイオマス食器という、エコ素材を新たに流用させた商品を発売しました。
ワークマン製品としては今までになかったアイテムとして、特に注目していただきたいです
──最後に、新作で一番の自信作を教えてください
全てに思いが詰まりすぎていて迷ってしまいますが、インパクトがあるという点では「サークルドームテンプ」という商品ですね。
このギアは、テントとタープが一体化した形状なんです。だから「テンプ」。
使い方としては、テント&タープ・テント単体・タープ単体・シェルター単体と4way使い分けることができます
エントリー層を考慮して、フレームはクロスポール構造にしています。インナーテントの生地はTC素材なのですが、雨の日でも使えるように真上にタープが接続できます。
デザインのオリジナリティという意味でも、かなりの自信作になっています!
今年もワークマン旋風は続く!
キャンプギア本格参入からちょうど1年。今回は、開発者である鐡本さんに気になっていたことをたくさん伺いました。
安くて機能的。ワークマンの開発するギアに今年もワクワクが止まりません!
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